滋賀県庁
総合企画部 情報政策課ICT企画課 長井啓輔 様
滋賀県の行政機関「滋賀県庁」では、Linyを利用してLINEで情報配信を行なっています。即時配信が必要な情報をLINEの配信やリッチメニューで素早く届けたり、ユーザーの属性を収集して、属性ごとに最適な情報を配信したりしています。また、自動応答とクイズを繋げて、ユニークな設定も!
今回はLinyの企画・設計を行なっている、滋賀県総合企画部の情報政策課ICT企画課の長井啓輔さんにお話を伺いました。
課題
Linyが解決
ICTの活用を推進していく部署で、例えば、AIを使ったシステムの導入やWeb会議の導入などのICTの活用の検討や推進、また、県庁内のセキュリティの推進や研修を担当しています。
もともと、「しらしが」と呼ばれる、滋賀県の防災情報などをLINEで配信しているシステムの運用をしていました。 その延長で、LINE公式アカウントを利用して情報配信が出来ないかと検討していた際に、LINEヤフー株式会社さんから「様々な分野で協定を結べないか?」と提携の話をいただきました。 その一環で、LINE公式アカウントを新たに開設することにしました。
LINEヤフー株式会社から、LINE公式アカウントを運用する連携ツールとしてLinyをご紹介いただいたことがきっかけになります。 Linyを用いると、リッチメニューの充実であったりとか、セグメントに応じた配信が更に充実したものにできると伺いました。
特に若者の方を中心に、情報の取得手段がSNS中心になってきているという背景があります。 滋賀県ではTwitterやFacebookなどは既に運用していましたが、LINEは若い方を中心に、ほとんどの方が活用しているということで、LINEを使って何かできないかを考えました。
トーク画面でコミュニケーションが取れるところだと思っています。 あとは、LINEの元々の機能で、視覚的にわかりやすいリッチメニューが非常に気に入っています。 そこから自分の取得したい情報にだけアクセスできるというのはやはりLINEの特徴ですね。
基本的には滋賀県の県政情報を配信していくアカウントとなっておりまして、LINE上で様々な情報が見れるようにしています。 一つの機能としては、知事へ手紙が送れるというものがあります。ユーザーさんがLINE上で知事に対して、県政の提案であったりとか、ご意見を送れる仕組みになっています。またその内容に対して、LINE上でこちらも返信をしています。
また、滋賀県のホームページへのリンクであったりとか、お知らせしたい情報を届けるために、ユーザーさんにとってわかりやすいインターフェースを意識して設計しています。 最近でいうと新型コロナウイルスが流行っていますので、そちらの情報配信を「リッチメニュー」に実装して、わかりやすい形で情報を届けられるようにしました。
ユーザーの属性情報に応じた配信が非常に便利だなと思っています。 まず滋賀県のLINE公式アカウントを友だち登録してもらったら、年代の選別であったりとか、住んでいる地域の選択をしてもらうようにしています。 配信する情報によっては、ご高齢の方にしか必要ではない情報であったりとか、その地域の人に対して送りたいという情報ももちろんありますので、配信したい人だけに配信できるという「タグ付け」の機能は非常に便利だと思っています。
今現在でいうと、40-50代ぐらいの方が非常に多くご登録いただいている現状です。
滋賀県公式ホームページや滋賀県公式TwitterやFacebook、「しらしが」のメールやLINEサービスを活用し、LINE公式アカウント開設のご案内を出させていただきました。今後は広報誌への掲載なども検討しています。
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マニュアルを見なくても、直感で操作できるのが、便利だと思います。 例えば、新型コロナウイルスのメニューに関しても、作成は2時間ぐらいでできましたし、情報を配信したい時に、すぐに設計できるというのが、Linyの強みだと思っています。 導入から一週間ほど使ってみて、大体の機能は把握できました。細かいところはこれからなんですが、運用の担当者と一緒に把握していければと思っています。
自分としては、公式アカウントを登録すると、情報が受け取れたり、リッチメニューが見れたりするだけだと思ってましたが、運用し始めると結構ユーザーの方はトークで文字を打ち込んで来られるんですよね。 どういう情報を打ち込んでこられるかというと、「琵琶湖」であったりとか。非常に試されている感があって、「あぁ、こういうのに自動応答をいれておいたらいいのか!」という参考になったりしましたね。 あとは、コロナウイルスの情報を送った時は「ありがとう」というメッセージであったりとか、スタンプがいっぱい送られてきたりもしました。履歴を見てみると、みなさまメッセージやスタンプで反応をくださるのだと感じました。
まだ少ないんですけど、100前後ぐらいのキーワードに対して「自動応答」を設定しております。 「琵琶湖」と入力していただくと、自動応答が反応しますよ。色々と試してください。例えば、「京都」とか(笑)。
基本的には私が一人で設計を担当しています。情報配信の部分は広報課が所管していますので、私がリッチメニューの構成や情報配信時の設計を担当していて、相談しながら作っていっています。 視覚的にもわかりやすいツールなので、設計などは一人でも問題なく出来ると思います。
個別の返信はルール上、今の所はしていません。基本は自動応答のみですが、知事へのお手紙の返信など、決まったルールがあるものに関しては、個別でのご対応をしています。
行政の手続きの電子化を目標にも掲げてますので、行政サービスの手続きがLINEだけで完結できたらいいなと思っています。 あとは、滋賀県の公式アカウントが出来たときに、庁内でも掲載したところ、「こういう情報を配信できないか?」という相談も何件か寄せられたんです。 今後は、例えばイベント情報の充実であったり、おすすめのサイトなどを充実させたり、「こういう情報を配信したい!」という相談があれば一緒に設計をして、アカウントの更なる充実を図っていきたいと思っています。
※本事例は2020年2月時点での情報です。
※インタビューの内容は、インタビュー当時のLiny及びLINE公式アカウントで提供されている機能に基づいています。
企業名 : 滋賀県庁
事業内容 :経済、社会、環境の調和による持続可能な滋賀“健康しが”の実現に向けて、幅広い行政業務を行う。
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