石屋商事株式会社
パーク事業部 須藤風香様
北海道の土産菓子の定番「白い恋人」で知られるISHIYAでは、事業の1つとしてテーマパークである「白い恋人パーク」の運営を行っています。
同施設ではLinyを導入し、LINE上で年間パスポートの仕組みを構築。さらにアンケート回答数を約3倍に伸ばすなど、来場者とのコミュニケーション強化や地元のお客様のファン化を進めています。
今回、マーケティング担当の須藤様に、Linyの導入背景や具体的な施策、そして得られた成果について詳しくお話を伺いました。
Liny導入の効果
ISHIYAは、「白い恋人」を中心としたお菓子の製造と販売を行っています。私が所属しているパーク事業部では、工場見学を中心に、「白い恋人」をテーマとした体験、物販、飲食のコンテンツを展開する「白い恋人パーク」の運営を担当しています。
北海道のお土産菓子「白い恋人」の企業として認知いただいており、観光客の方に多くご利用いただいていますが、北海道の企業として地元のお客様も大切にしたいと考えています。来場されるお客様全員に楽しんでいただくことが、テーマパークとしての第一のミッションです。
当時、ISHIYAとして長年ポイントカードの導入を検討していました。LINEは独自アプリの開発よりも導入コストが抑えられ、スムーズに設定できると考え、導入を決めました(現在はポイントカードの提供は行っていません)。
一方で、ISHIYAの店舗がない地域にお住まいの方や、観光で訪れた道外のお客様など、さまざまなお客様がいらっしゃるため、LINEでの一斉配信では、全てのお客様に関心を持っていただくのが難しいという、コミュニケーション面での課題がありました。
Linyを用いることで、地域や属性ごとに配信を絞り、よりお客様ごとに興味・関心を引きやすい情報発信ができる点に魅力を感じました。また、ISHIYAでは複数ブランドのお菓子を展開しているため、タブで切り替えができるリッチメニューでブランドごとにコンテンツを分けられる点も、Linyの導入を後押ししたポイントです。
白い恋人パークとしては、主に来場者アンケートと年間パスポートの施策でLinyを活用しています。まず、来場者アンケートについてご紹介します。
これまではスタッフが館内を回り、「アンケートのご協力をお願いします」とお声がけしながら、紙のアンケートと景品のお菓子を手渡ししていました。人手がかかる一方で、回収できる件数は限られていました。
現在は、Linyを使ってアンケートをキャンペーン形式にし、参加者の中から抽選でお菓子が当たる仕組みを併用しています。その結果、回答件数が増加し、アンケートで得られるデータの質が大きく向上しました。
回答数は約3倍に増加しました。以前は1回のアンケート実施での回答数は300件ほどでしたが、現在は1,000件を超える回答数が集まることもあります。
これまで、大規模なサンプルデータを集めるのは難しかったのですが、今では回答数が増えたことによって、来場者の利用傾向や満足度などをより詳細に分析できるようになりました。 さらに、取得したデータをもとにセグメント化し、「特定の層に向けた配信」や「属性に合わせたクーポンの提供」など、興味関心に合わせたメッセージ配信ができる点も大きなメリットだと感じています。
もう1つは、年間パスポート施策です。地元のお客様との結びつきを大事にしたいという想いと、運用効率を検討した結果、年間パスポートの仕組みを構築することにしました。
年間パスポートは、白い恋人パーク内のチケットセンターで販売しています。事前にLinyの流入経路分析機能で、ご購入月やご利用者数に応じたQRコードを複数用意します。ご購入時に該当するQRコードをスタッフが提示して、お客様に読み取っていただきます。QRコードを読み取ると、年間パスポート用のリッチメニューに切り替わります。
また、入館時には、年間パスポートご利用者向けのQRコードを読み取っていただくことで、Liny上に来館回数が自動的に蓄積される仕組みになっています。
さらに有効期限が近づいたお客様には、お知らせメッセージを送付します。
年間パスポートは今年の6月で1年となりますが、11ヶ月時点での年間パスポート購入者の再来館率は62%に達しています。
白い恋人パーク内には「ガリバータウン・ポッケ」というお子様向けの施設があるのですが、繰り返し訪れるお客様も多く、ガリバータウンの利用を目的に年間パスポートを購入されるお客様も多いです。何度も来場されている方が年間パスポートを利用していることがわかり、ファンづくりにもつながっていると実感しています。
はい。LINEという日常的に利用されている身近なツールで年間パスポートが管理できるというのは、お客様にとっても利便性を感じていただけているのではないかと思います。
ISHIYAでは、グループ全体で1つのLINE公式アカウントを運用しています。私たちパーク事業以外でも、例えば百貨店などの直営店事業ではLINEでクーポンを配信し、ご来店のお客様にお菓子をプレゼントするというキャンペーンを定期的に実施しています。
こうした取り組みにより、何度もご来店いただく方が増えているのではないかと感じています。
はい。1つのLINEアカウントを、事業やブランドごとに柔軟に使い分けられる点も、Linyの大きなメリットです。
パーク事業においては、年間パスポートを導入したこともあり、これから再来館率をさらに高めていきたいと考えています。白い恋人パークは、季節ごとに異なるイベントを実施するなど、一度だけではなく何度訪れても楽しんでいただける施設です。地元のお客様に何度来ても楽しめる施設であることを知っていただけるよう取り組んでいきたいです。
また、ISHIYAとしてLINEを運用している強みを活かし、道外のお客様にも北海道にお越しの際に足を運んでいただけるように、情報発信の連携を強化できればと考えています。
※本事例は2025年7月時点での情報です。
※インタビューの内容は、インタビュー当時のLiny及びLINE公式アカウントで提供されている機能に基づいています。
企業名 : 石屋商事株式会社
事業内容 : 「白い恋人」を中心としたISHIYA商品の卸小売、白い恋人パークの運営・管理
公式サイト : https://www.ishiya.co.jp/
サービスサイト:https://www.shiroikoibitopark.jp/
Liny販売代理店 : 株式会社ユナイト
事業内容:北海道を中心にLINE/Linyに関する個別開発をはじめ、デジタルマーケティング全般を支援
公式サイト : https://www.unite-sapporo.jp/
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