2024年10月1日、手紙やはがきなどの郵便料金が値上げされます。
料金は「手紙(25g以下)は84円から110円」「手紙(50g以下)は94円から110円」「はがきは63円から85円」になります。
郵便料金が値上げになることで、コスト削減などの対策が必要になる企業もあります。LINEのマーケティングツール「Liny」を運用している当社にも、「郵便料金の値上げ対策として、はがきや資料の送付をLINE配信に切り替えたい」という相談が寄せられています。
この記事では、郵便料金の値上げ対策としてLINEを使用するメリットや、LINEの活用法についてご紹介します。郵送物をLINE化した場合の利用イメージを掴んでください。
「郵便物」を「LINE配信」に切り替える3つのメリット
郵送の代替手段として、「メールで送付する」「SNSを利用する」などの選択肢がありますが、「LINEの活用」も選択肢の1つです。
企業・店舗でLINEを使う場合は、「LINE公式アカウント」というサービスを利用することになります。LINE公式アカウントを開設し、友だち追加をしてもらうことで、ユーザーのLINEにメッセージを配信できます。
LINE公式アカウントの利用には、以下のようなメリットがあります。
- 無料で使える
- 利用数No.1のSNSで利便性が高い
- 開封される速度が早い
詳しく見ていきましょう。
1. LINE公式アカウントは無料で使える
まずは料金面のメリットです。
LINE公式アカウントの料金プランには無料プランがあります。一部の例外はありますが、どのプランでも基本的には同じ機能が利用できます。プランの主な違いは「送信できるメッセージ通数」です。
この図をご覧ください。1ヶ月に「200通」までのメッセージ送付であれば、無料の「コミュニケーションプラン」が利用できます。それ以上送信したい場合は、有料プランを利用することになります。
有料プランの場合、月額料金をメッセージ通数で割れば、1通あたりの金額が出てきます。有料プランを利用する場合でも、郵便料金よりはコストをかけずに送付することができるでしょう。
【補足】「3吹き出しまでを1通」として送付できるので、1通に含める情報量を確保できます。
料金についての詳細は、以下の記事を参照ください。
2. LINE公式アカウントは利用数No.1のSNSで利便性が高い
総務省の「令和2年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」によると、「LINE」は、すべての年代で利用率が最も高いSNSで、10代から40代までの利用率は90%を超えています。
郵送物を電子化して送付する際に、「LINE」を利用することは、多くの方にとって利便性の良い方法であると言えます。
3. LINEのメッセージは開封される速度が早い
LINEではメッセージを受信した際に、プッシュ通知が行われて未読バッチもつくため、開封までのスピードが早いという特徴があります。
ユーザーはメッセージに気付きやすいため、すぐに読んで欲しい情報を届けるのにも適しています。
例えば、「今日すぐに使えるクーポン」の配信をしたい場合、メッセージを即座に作成して送付できるので、機会損失を防ぐことが可能です。
LINE公式アカウントの活用方法【4選】
郵送物をLINE化する際に知っておきたい、LINE公式アカウントの活用方法をご紹介します。
- 多様なコンテンツの作成 & 送付
- 1:1のチャットで予約や申し込みに対応
- 資料を電子化してスピーディーに送付
- キャンペーンの応募管理
順番に紹介していきます。
1. 多様なコンテンツの作成 & 送付
LINE公式アカウントは、「テキスト」だけではなく、「画像」や「動画」などをはじめとした、バリエーション豊かなコンテンツの作成・送付機能があります。これらを活用することで、メッセージ配信やクーポンの送付が容易に行えます。
例えば、「クーポン機能」を利用すれば、LINE公式アカウントの機能でデジタルクーポンを作成して配布できます。紙のクーポンを作成して印刷するような手間はかかりません。画像さえ用意すれば、簡単にクーポンが作れるので、コスト削減と業務効率アップにつながります。
参考:LINE公式アカウントのクーポンの作成方法と使い方を解説
クーポン機能以外にも、以下のようなメッセージの種類が利用可能です。
- テキスト
- スタンプ
- 写真
- クーポン
- リッチメッセージ
- リッチビデオメッセージ
- 動画
- ボイスメッセージ
- リサーチ
- カードタイプメッセージ
はがきや手紙では送付できない情報も、LINEを利用することでユーザーに届けられるようになります。
2. 1:1のチャットで予約や申し込みに対応
LINE公式アカウントでは、ひとりひとりとチャットが可能です。
例えば、新サービスの案内をLINEで送付した後に、ユーザーからチャットをしてもらい、予約や申し込みにつなげていくことができます。チャットの内容は他の友だちからは見えないため、安心してやり取りを進められます。
また、チャットの回数はメッセージ通数としてカウントされないため、料金を気にする必要はありません。
参考:LINE公式アカウントのチャット(1:1トーク)の使い方と注意点
3. 資料を電子化してスピーディーに送付
LINE公式アカウントであれば、資料を電子化して送付することも可能です。
企業によっては、「サービス案内」「申込書」「会社案内」など、さまざまな資料を郵送で対応しているケースがあるでしょう。これらの資料送付をLINEで行うことで、郵送の手間も料金も削減することができます。
また、郵送の時間がかからず、すぐに資料を受け取れ、いつでもLINE上で閲覧できるのは、ユーザーにとってもメリットがあります。
資料をPDFにしてLINEで送付する具体的な方法は、以下の記事で紹介しています。
4. キャンペーンの応募管理
少し応用的な使い方として、各種キャンペーンの応募受付をLINEで実施することも可能です。
例えば、「対象商品を購入し、応募用紙に応募券を貼って応募する」という仕組みを「LINEでレシート画像を送付して応募する」というやり方に変更します。そうすると、企業はキャンペーンの準備や応募管理のコスト削減になり、ユーザーにとっても郵送の手間やコスト削減になります。
他にも、LINEはさまざまなキャンペーンで活用できます。以下の記事で紹介しているのでご覧ください。
まとめ - 郵便料金の値上げ対策はLINE化がおすすめ
2024年10月に予定されている郵便料金の値上げ。郵送を頻繁に利用している場合は、費用が上がるため、対策を検討されている企業や店舗も多いでしょう。
ここまで、値上げ対策としてのLINE活用法をご紹介してきました。LINEを利用することで、「コストの削減」「業務効率の向上」「ユーザーの利便性の向上」「多様なコンテンツの配信」など、多くのメリットがあります。
ぜひこの機会に、LINE公式アカウントの活用を検討してみてください。また、LINE公式アカウントだけでは、細やかなセグメント配信や、顧客管理の課題が出てくる場合には、LINE公式アカウントのマーケティングツールである、当社のLinyの併用もご検討ください。