LINE公式アカウントには、リサーチ機能があり、「アンケートフォーム」が作成できます。例えば、自由記述や選択形式で、友だちの興味関心のアンケートをとることが可能です。ただし、自由記述のアンケートは、一部のアカウントでしか利用できません。
この記事では、アンケートの作成方法と、自由記述アンケートが作成できないときの対処法についてご説明します。
アカウントの友だち以外の層にも、幅広くアンケートを送付してリサーチしたい場合は「LINEリサーチ」という有料のサービスが別途用意されています。
LINE公式アカウントのリサーチ/アンケート機能の使い方
LINE公式アカウントには、アンケートを作成して友だちの興味や関心を調査する「リサーチ機能」が用意されています。LINE公式アカウントを利用している方は誰でも無料で利用できます。
リサーチ機能とは
アンケートを作成し、そのページをメッセージ配信やタイムラインなどから友だちに向けて配信し、回答を集計することができます。
- アンケートの形式は、選択肢を1つ選択するか、複数選択するかの「選択式」です。
- 認証済みアカウントの場合は、「自由回答式」も利用可能です。(※未認証アカウントは自由回答式はつかえません)

チェックをつけて回答する
リサーチ機能は、LINE Official Account ManagerのWeb版(PC版)から作成できます。
リサーチの作成と配信方法
LINE Official Account Managerにログインし、アカウントを選択し、「ホーム」> 「ツール」> 「リサーチ」へと進み、右上の「作成」ボタンをクリックします。
基本設定
まずは基本設定を行います。
設定項目
- リサーチ名
- リサーチ期間(未来の日付を設定)
- メイン画像
- リサーチの説明
- 公開範囲(リサーチに回答できるユーザーを、「友だちのみ」「すべてのLINEユーザー」のどちらかを選択)
紹介ページ設定
次に紹介ページの設定をします。
紹介ページは、アンケートを回答する前に表示されるページです。ユーザーの同意を得たり、お問合せ先を表示させることができます。
設定項目
- アイコン
- トップページの画像
- お問合せ先(任意)
- ユーザーの同意(任意)
サンクスページ設定
アンケート回答者に送るお礼を設定します。
設定項目
- お礼のクーポン(任意)
- お礼のメッセージ
質問内容(ユーザー属性)
アンケートの質問内容の設定です。
ユーザーの属性(性別・年齢・居住地)のみテンプレートが用意されているので、必要に応じて利用できます。
質問内容(自由形式)
その他の質問は自由形式で設定できます。
回答は1つのみ選ぶ「単一回答」か、複数回答できる「複数回答」かを選び、質問内容を入力します。

選択肢を作成する。選択肢と質問は追加していくことも可能。
認証済みアカウントの場合は「自由回答」を選ぶことも可能です。

認証済みアカウントの場合は自由回答も選べる。
設定ができたら「保存」を押します。これでリサーチページの完成です。
リサーチを配信する
作成したアンケートは、メッセージ配信から送信します。
メッセージ配信の「リサーチ」を選択して、作成したアンケートを選び、「配信」をクリックすると友だちにアンケートが送られます。
アンケートの画面
作成したアンケートを友だちが受け取ります。
「回答する」をタップすると、紹介ページが開きます。

同意して回答するをタップすることで、アンケートに回答できる
「同意して参加する」をクリックすると、アンケートが表示されます。回答後はお礼メッセージが送信されます。

作成したアンケートの一部。
LINE公式アカウントのアンケート機能ではできないこと
ご説明してきたように、LINE公式アカウントのアンケート機能は、選択式のアンケートを作成することができますが、
- 未認証アカウントでは自由記述形式の質問は作れない
- 回答者と回答内容を結び付けられない
という問題があります。
一方で、LINE公式アカウントを利用して、自由記述形式も含めたアンケートの取得を行い、アンケートの回答を友だちの情報として管理するニーズは高いのも現状です。
これらの機能を実現したい場合は、LINE公式アカウントと併用して、LINEのサポートツール「Liny」のご利用をおすすめいたします。
Linyのアンケートフォーム機能
Linyには「回答フォーム」機能があります。この機能を利用して、以下を行うことができます。
- 自由記述形式なども含んだアンケートフォームを作成
- 回答内容と友だちを紐付け、顧客管理が可能
- 回答内容に合わせてセグメント配信ができる
- アンケート結果をGoogle Spread Sheetに保存
例をご紹介します。
アンケートフォームを友だちに送付し回答してもらうと、回答内容が友だちごとに用意されている個別ページに保存されます。
今回は、選択式のアンケートに回答してもらうと、その回答結果を「タグ」として友だちに付与する設定にしました。
付与したタグは、セグメント配信の送信先の絞り込みとして活用することができます。

アンケートの回答結果は、顧客情報として保存し、セグメント配信時に活用
Linyのアンケートフォームを利用したお客様事例
Linyを利用されているお客様の多くがアンケートをフォームを活用されています。いくつか事例をご紹介します。
【滋賀県庁】アンケートを利用して友だち情報を取得しセグメント配信を実施
滋賀県の行政機関「滋賀県庁」では、Linyを利用してLINEで情報配信を行なっています。友だち追加時にアンケートフォームを送付して、ユーザーの年齢・お住まいの市区町村を収集し、集めたユーザー情報を活用して、セグメント配信をされています。
【株式会社新大人総研】アンケートを活用しLINE内で会員登録を実現
マーケティング、キャスティング、コミュニティ運営を行われている株式会社新大人総研では、アンケートフォームを用いてLINE内で会員登録の仕組みを作られました。アンケートフォームで年齢の情報を収集することで、年代別のお仕事の紹介を行われています。
まとめ
LINE公式アカウントでは、標準機能として選択式のアンケートを利用することができます。友だちのニーズなどを調査をする際に役立ちます。
また、自由記述形式のアンケートを用いたい場合や、回答内容と回答者を紐付けて顧客管理やセグメント配信を行いたい場合には、LINE公式アカウントのサポートツール「Liny」を利用することで実現できます。