LINE公式アカウントでアンケートを実施しても「回答データをその後の施策に活かしきれていない」と感じている方もいるのではないでしょうか。
Linyのアンケートでは、顧客の属性やニーズなどを収集するだけでなく、回答内容を配信や顧客管理、分析などに幅広く活用できます。
本記事では、LinyのアンケートでできることやLINE公式アカウントとの違いに加え、アンケート回答を顧客管理や配信、分析に活用する方法を解説します。
Linyのアンケートとは
Linyで作成できるアンケートについて解説します。
作成できるアンケートは4種類
Linyでは、以下の4種類のアンケートを作成できます。
| 機能 | 質問の見え方 | デザイン性 | 向いているケース |
|---|---|---|---|
| 回答フォーム | 一覧表示 | 〇 | 記述式を含む幅広い設問形式で、情報を網羅的に収集したい場合 |
| カルーセル | 1問ずつ | △ | 会話のように、気軽に答えてもらいたい場合 |
| フレックスメッセージ | 1問ずつ | ◎ | デザイン性を重視したい、ボタンタップで直感的に回答してもらいたい場合 |
| リッチメニュー | 常時表示 | ◎ | トーク画面下に固定表示し、確実に回答を集めたい場合 |
それぞれ設問形式や見え方、デザインの自由度などが異なるため、アンケートの目的に合わせて使い分けるのがおすすめです。
LINE公式アカウントで作るアンケートとの違い
LINE公式アカウントにも、アンケートを実施できる「リサーチ機能」があります。性別・年齢・居住地の3つのユーザー属性に加え、自由に設定できる質問も合わせて、1回につき最大10問のアンケートを作成できます(自由記述は認証済アカウントのみ利用可)。無料プランでも利用でき、手軽にアンケートを実施できるのが特徴です。
一方で、リサーチ機能は調査を目的とした機能のため、誰がどの回答をしたのかまではわかりません。
こうした課題に対応できるのが、2026年6月に登場した有料オプション「CRMオプション」です。友だちと回答の紐づけや、回答に応じたタグ付けなどが可能になりました。
Linyの回答フォームを例に、LINE公式アカウントとLinyの違いを整理すると、以下のとおりです。
| 項目 | LINE公式アカウント | Liny | |
|---|---|---|---|
| リサーチ機能 | CRMオプションの フォーム機能(有料) |
回答フォーム | |
| 最大設問数 | 10問 | 100問 | 上限なし |
| 回答者ごとに回答内容を確認・保存 | ✖ | 〇 | 〇 |
| 回答に応じてタグを付与 | ✖ | 〇 (作成タグ数上限300件) |
◎ (作成タグ数上限なし) |
| 回答に応じた質問の出し分け | ✖ | ✖ | 〇 |
| 回答に応じて顧客情報を更新 | ✖ | 〇 (フォーム連携に対応した項目のみ) |
◎ (項目を自由に追加可) |
| 回答を自動配信に活用 | ✖ | 〇 | 〇 |
| アンケート結果の集計・分析 | 〇 | 〇 (1日1回更新) |
◎ (リアルタイム) |
| 友だち数による利用制限 | 制限なし | 制限あり(10万人以上は対象外) | 制限なし |
| 認証済アカウントの必須有無 | 不要(一部制限あり) | 必須 | 不要 |
Linyのアンケートなら、認証済アカウントの申請や、LINE公式アカウントの有料オプションを追加で契約する必要はありません。集めた回答は、配信や顧客管理、分析にも活用できます。
また、アンケート結果はリアルタイムで反映されるため、回答状況に応じて未回答者だけにリマインダ配信を送れます。手作業で対象者を絞り込む必要がなく、回答率の向上も期待できるでしょう。
Linyで作るアンケートの回答を活用してできること
Linyで作るアンケートの回答を活用してできることは、主に次の4つです。
- 回答内容をタグで分類し、友だち情報として蓄積する
- 個別フォローを自動化する
- 回答内容に合わせて情報を出し分ける
- 回答データを分析して施策を改善する
以下で、順に解説します。
回答内容をタグで分類し、友だち情報として蓄積する
Linyのアンケートでは、回答内容に応じて自動で「タグ」を付与できます。タグは友だちをグループ分けするためのラベルで、数の上限もないため、業種や運用に合わせて自由にカテゴライズできるのが特徴です。
たとえば、以下のようなものが挙げられます。
| タグの種類 | タグの例 |
|---|---|
| 興味のある商品カテゴリ | 「興味:スキンケア」「興味:メイク」など |
| 来店・利用目的 | 「新規相談」「乗り換え検討」など |
| 会員種別 | 「一般会員」「VIP会員」など |
| 居住エリア | 「東京都」「大阪府」など |
また、回答内容は「友だち情報」としても記録できます。友だち情報は、名前や生年月日、予約日のように友だちごとに異なる内容を個別に保存する機能です。項目は自由に作成できるため、用途に合わせて必要な情報を記録できます。
取得した友だち情報は配信メッセージにも自動挿入できるため、手作業なしで一人ひとりに合わせた文面を作成できます。
【活用例】
| 業種 | 活用方法と効果 |
|---|---|
| 美容室 | 来店前アンケートで髪の悩みや来店目的を取得し、タグや友だち情報として保存。
→来店前からお客様の要望を把握でき、一人ひとりに合わせた提案や接客がしやすくなります。 |
| 学習塾 | 学年や志望校、苦手科目を取得し、生徒ごとにタグや友だち情報として管理。
→生徒一人ひとりに合わせた指導や保護者への案内を行いやすくなります。 |
| 税理士・司法書士など士業 | 相談内容や事業規模、希望する相談方法を取得し、タグや友だち情報として保存。
→相談内容に応じた担当者の案内や事前準備を進めやすくなります。 |
個別フォローを自動化する
成果につなげるためには、アンケートの回答後、適切なタイミングでフォローすることが重要です。
Linyには、指定したアクションを自動で実行できる「アクション設定」や、定期的なアクションを管理できる「アクション管理のスケジュール設定」があります。
これらを活用すれば、アンケートの回答をきっかけに、フォローを自動で行えます。たとえば、以下のようなことが可能です。
- お礼メッセージやクーポン、資料、特典の自動配信
- 回答で取得した日付(誕生日・来店日など)に合わせたフォローの自動化
- 回答で取得した期日(資格の有効期限・契約更新日など)に合わせたリマインダ配信
回答で取得した日付などの情報をもとに、フォローするタイミングを一人ひとりに合わせられるため、手作業で日程を管理する必要がありません。こうした対応を自動化すれば、対応漏れを防ぎながら工数削減にもつながります。
【活用例】
| シチュエーション | 活用方法と効果 |
|---|---|
| 資格更新の案内 | アンケートで取得した資格の有効期限をもとに、更新時期が近づいたタイミングで案内を自動でリマインダ配信。
→更新忘れを防ぎ、継続利用や再受講につながります。 |
| 導入検討度に応じたフォロー | 資料請求時のアンケートで導入予定時期を取得し、時期に合わせてフォロー配信を自動化。すぐ検討したい人には事例やプラン案内、時期が先の人には定期的に情報を提供。
→検討度に合ったタイミングでフォローでき、商談機会の損失を防げます。 |
| 再来店の促進 | 来店時にアンケートに回答してもらい、来店日から一定期間経過後(1ヶ月後など)に有効期限付きのクーポンを自動送付。
→来店日が人によって異なっても、それぞれに合ったタイミングで再来店を促せます。 |
| 誕生日クーポンの配信 | アンケートで取得した生年月日の情報から誕生日にメッセージやクーポンを自動配信。
→ 特別感を演出でき、来店や利用のきっかけづくり、リピート促進につながります。 |
回答内容に合わせて情報を出し分ける
Linyでは、アンケートの回答で付与されたタグや友だち情報を活用して、配信やリッチメニューなどの情報を自動で出し分けられます。具体的には、次のような機能で活用できます。
- セグメント配信:タグや友だち情報により、対象を絞り込んでメッセージを配信
- シナリオ配信:タグや友だち情報に応じて、異なるシナリオを出し分けて配信
※シナリオ配信とは、友だちの行動をきっかけに、あらかじめ設定しておいたメッセージを任意のタイミングで自動配信できる機能
- リッチメニュー:タグや友だち情報に応じて、表示するリッチメニューを切り替え
一人ひとりに適した情報を届けられるため、反応率や成約率の向上、不必要な配信によるブロック防止につながります。
【活用例】
| 種別 | 具体例と効果 |
|---|---|
| 興味・関心 | 【旅行会社】
興味のある旅行先やテーマを取得し、該当するツアーやキャンペーン情報を配信。 → 購入や問い合わせにつながりやすくなります。 |
| 悩み・目的 | 【整体院】
体の不調、化粧品ブランドで肌の悩みを取得し、一人ひとりに合った情報を案内。 → 顧客満足度の向上や利用促進につながります。 |
| レベル・経験 | 【スクール】
受講レベル、スポーツジムで運動経験を取得し、それぞれに合った情報を案内。 → 継続利用や入会につながります。 |
回答データを分析して施策を改善する
Linyの機能を活用すれば、アンケートで蓄積した情報をもとに、データを分析し、施策を改善することができます。具体的には、次のような機能です。
- クロス分析
クロス分析では、友だち情報やタグ、友だち登録日など2つ以上の項目を掛け合わせて分析ができます。たとえば、流入経路分析とかけ合わせれば、流入経路ごとの回答傾向も把握可能です。どの広告や媒体から流入した顧客が成約につながりやすいかなどを分析し、より効果的な集客施策や配信の改善に役立てられます。 - 回答データの外部システム活用
API連携やWebhook転送を利用して、回答データをCRMやECサイト、AIなどの外部システムへ連携できます。顧客情報の一元管理や、他システムと連携した運用が実現できます。 - CSV形式でのデータ出力
回答データをCSV形式で出力し、GoogleスプレッドシートやExcelで集計・分析できます。
回答を集めるだけで終わらせず、集まったデータをもとに分析し、配信内容や施策そのものを見直していくことで、継続的な改善につなげられます。
【活用例】
| データの活用方法 | 活用例と効果 |
|---|---|
| クロス分析(流入経路 × 回答内容) | 「Instagram広告」「ホームページ」「LINE広告」など流入経路ごとに興味のあるサービスなど回答の傾向を分析。
→ 流入経路ごとの顧客ニーズを把握し、広告や集客施策の改善に活かせます。 |
| クロス分析(属性 × 回答内容) | 年代や性別ごとに、「どのような悩みを持つ人が多いか」「どのサービスへの関心が高いか」を分析。
→ 顧客層ごとのニーズに合わせた商品企画やキャンペーン、配信内容の最適化に活用できます。 |
| API連携
(ECサイト) |
API連携で、ECサイトからLinyへ購入情報を連携し、アンケートで取得した情報をもとに関連商品を配信。
(例:購入情報が「化粧水」、アンケート取得情報が「乾燥肌」→保湿美容液を提案) → ニーズに合った商品を提案できるため、クロスセルやリピート購入につながります。 |
Linyのアンケートを活用した導入事例
実際にLinyのアンケートを活用している企業の事例をご紹介します。
滋賀県庁|属性を取得して必要な人にだけ情報をお届け
滋賀県庁では、県政情報を配信するLINE公式アカウントでLinyを活用しています。
県政情報は、高齢者や特定の地域の方など、届ける対象が異なる場合があります。
そこで、友だち追加時にアンケートを配信し、年代と居住地域を回答してもらう仕組みを構築。

滋賀県庁の事例
友だち登録すると最初に配信されるアンケート
取得した情報は自動でタグ付けされ、配信時にタグで絞り込むことで、必要な人にだけ情報を届けられるようになりました。
学校法人河原学園|会員登録フォームの回答でリッチメニューを切り替え
愛媛県で美容業界を目指す人の人材育成を行う「河原ビューティモード専門学校」では、オープンキャンパスの集客にLinyを活用しています。
導入前は、オープンキャンパスの予約対応に課題を抱えていました。
予約のたびに参加希望日や高校名などをチャットで確認する必要があり、夜間に届いたメッセージへの返信が遅れて連絡が途絶えてしまう機会損失も発生していました。
そこで、友だち登録後にリッチメニューから会員登録フォームへ誘導し、名前・高校名・興味のある職業などを回答してもらう仕組みをアンケートで構築。

学校法人河原学園の事例
リッチメニューから会員登録(アンケート)へ
登録が完了すると、リッチメニューが会員専用メニューへ自動で切り替わり、イベント予約やFAQにアクセスできるようになります。
LINE上で24時間予約できるようになったことで、LINE経由の予約割合は5%から75%へと大幅に増加し、オープンキャンパスの参加人数自体も増加しました。
あわせて、LINE対応にかかる時間も導入前の半分以下に削減されています。
日能研|アンケートの回答に応じて情報を出し分け
中学受験塾の日能研では、未入会の方との接点づくりを目的にLINE公式アカウントとLinyを活用しています。
日能研は首都圏を中心に90校以上の教室を展開しており、友だちによって学年や知りたい教室のエリアはさまざまです。
そこで、友だち登録時にアンケートを案内し、学年と知りたい教室のエリアを回答してもらう仕組みを構築。
回答後は、リッチメニューから資料や時間割を閲覧でき、アンケートで取得した「希望教室」の時間割を確認できるように設定しています。

日能研の事例
アンケートの回答内容に応じて、リッチメニュータップ後の情報を出し分け
大井町校を選択すると(左)、大井町校の案内を見ることができる(右)
こうした導線づくりとあわせて、配信するクリエイティブの改善にも取り組んだ結果、クリック率は約2倍に向上。運用開始から10ヶ月で友だち数は7,000名に達し、各種テストやイベントの申し込みにもつながっています。
LIFULL HOME'S|事前ヒアリングで対応工数を削減
不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME'S」の「LIFULL HOME’S 住まいの窓口」では、ハウジングアドバイザーへの無料相談を実店舗やビデオ通話、電話だけでなく、LINEでも受け付けています。
導入前は、LINEでの相談対応に課題を抱えていました。営業時間内はアドバイザーがチャットで対応しており、全員に共通するような質問も含めて、毎回ゼロからヒアリングする必要がありました。
そこで、「LINE相談する」を選んだお客様に対し、これまでチャットで確認していた相談内容や困りごとを自動で確認し、回答フォームを自動送信する仕組みを構築。

LIFULL HOME'Sの事例
相談内容を取得して(左)回答フォームで詳しい状況を把握(右)
回答内容が相談前に自動で蓄積されるため、アドバイザーは顧客の状況を把握した状態で相談に入れるようになりました。その結果、導入から半年を待たずに対応工数が約1/3にまで削減されています。
さらに、「マンションが欲しい人向け」「注文住宅がほしい人向け」など、回答内容に応じて配信するシナリオを出し分けるなど、顧客とのつながりを保つ運用も行っています。
まとめ|Linyのアンケートで顧客理解から配信・分析まで効率化
Linyのアンケートで取得された情報は、タグや友だち情報として自動で蓄積され、次のような施策につなげられます。
- 回答内容を顧客情報として蓄積し、顧客理解を深められる
- 回答や日付に応じて、最適なタイミングでフォローを自動化できる
- 回答内容に応じて配信やリッチメニューを出し分け、一人ひとりに適した情報を届けられる
- 回答データを分析し、配信や商品・サービスの改善につなげられる
アンケートを「回答を集めて終わり」にせず、顧客理解から配信、分析までを一連の流れとして運用できるのがLinyの強みです。
「アンケートの結果をもっと活用したい」「LINE施策を強化したい」という方は、ぜひLinyの導入をご検討ください。
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