この記事では、LINE公式アカウントのチャット(旧1:1トーク)について、使い方や利用時の注意点、また、活用例もご紹介していきます。
LINE公式アカウントの「チャット機能」とは?
LINE公式アカウントには、「チャット機能」があり、友だちになっているユーザーと、1:1でメッセージのやり取りができます。チャットでのメッセージのやり取りは、他の友だちに見られることはなく、メッセージを送ったユーザーとLINE公式アカウントの運用者のみが確認できます。

メッセージを送ってくれた友だちと、チャットを行うことができる。
チャット機能の5つの特徴
チャット機能の5つの特徴をご紹介します。

チャットにはこんなメリットがあります。
1. 気軽にメッセージのやり取りができる
チャット機能は、一般的なLINEアプリでのやり取りのように、気軽に1:1のコミュニケーションができる点が最大の特徴です。
メールや電話を使うには心理的障壁が高かったり、時間や場所を選ぶ必要がありますが、LINEを介せば、すきま時間にメッセージを送ることができます。
「電話やメールでのお問い合わせ方法に加えて、LINEでのお問い合わせ窓口を作ったところ、LINE経由でお問い合わせを行うお客様が1番多い」という声が多く寄せられており、LINEの使いやすさは電話やメールと比べ、断然高いと考えられます。
2. 顧客情報が蓄積できる

顧客情報の蓄積が可能
チャット画面では、チャットができるユーザー一人ひとりに、タグ付け、担当者の設定、ノートの追加、「要対応/対応済み」ラベルなどの設定ができ、LINE公式アカウント内で顧客情報を管理することもできます。
3. チャット内を検索できる

チャットの内容を検索することができる
チャット機能には、タグやチャット内のメッセージを検索できる「検索機能」があります。
タグで検索するとタグが付与されている友だちが表示され、メッセージを検索するとキーワードが含まれたメッセージが表示されます。
4. テキストだけではなく豊富なコンテンツを送信できる
チャットでは、テキストメッセージはもちろんのこと、以下のようなコンテンツを送付することも可能です。
- 絵文字/スタンプ
- ファイル
- LINE Payの支払いリンク(LINE Payアカウントと連携が完了している場合)
- LINEコールリクエスト(ユーザーからLINE公式アカウントに対して無料で通話ができる機能)
- 定型文
- クーポン
5. チャットの履歴をダウンロードできる
最大10万件のチャットルームの履歴をダウンロードすることが可能です。10万件を超える場合は、最新のチャットから10万件分がCSVファイルとしてダウンロードされます。
CSVファイルを作成できるのは1週間に1回のみになります。
チャット機能の2つの注意点
次に、チャット機能の2つの注意点をお伝えします。
1. メッセージを送信したことがあるユーザーとしかチャットできない
全ての友だちとチャットができるわけではありません。友だちが何らかのメッセージを送ってきたことをきっかけに、その友だちとチャットの利用ができるようになります。つまり、友だちからのメッセージ送付というアクションが無い限りは、チャットリストに表示されません。
LINE公式アカウントでは、リッチメニューなどをタップすると、ユーザー側からメッセージが送信される「テキスト」というアクションがあります。
このテキストのアクションも、ユーザーからのメッセージ送付と捉えられますので、チャット機能の利用ができるようになります。
2. トークの保存には有効期限がある
チャットのトーク、画像、ファイルには、それぞれ保存期限があります。
- テキストやLINEスタンプ:1年
- 画像やビデオなどのコンテンツメッセージ:2週間
- ファイル:1週間
テキストなどは1年間残っていますが、動画やファイルなどは比較的短い期間で保存されなくなるため、事前にダウンロードなどを行っておき、保存するようにしましょう。
チャット機能の設定方法
LINE公式アカウントの管理画面にログインします。
応答設定
まずは、応答設定を行います。
右上の「設定」をクリックし、左メニューから「設定 > 応答設定」を選択します。
応答設定で、応答モードを「チャット」にします。

チャットをオンにする
対応時間
時間に合わせてチャットとボット(応答メッセージ)を切り替えたい場合は、同じ画面内の詳細設定で設定を行います。

応答詳細が設定できる
応答時間を「オン」にすると、「応答時間内」と「応答時間外」で、設定方法を変えることができます。
これで設定は完了です。
チャット機能の利用方法
管理画面の「チャット」タブを開くと、チャット画面が表示され、メッセージを送ってきてくれた友だちがリストで並んでいます。ここに表示されている友だちとチャットを行うことが可能です。
一度もメッセージを送っていない友だちはリストには表示されません。
チャットの機能を順にご紹介していきます。
チャット
管理画面から「チャット」タグをクリックして表示されるのが、チャット画面です。ここで友だち一人ひとりとやり取りを行います。

左側が友だちリスト、真ん中はチャット画面、右側には友だちの情報を蓄積できる欄が設けられている
画面右側では、以下のような友だちの情報を管理できるようになっています。
- LINE名(変更可能)
- タグの付与
- 担当者の設定
- ノートの追加
また、チャット上部には、「要対応/対応済み」を選択できるラベルがあります。
チャットで送信できるコンテンツ
先述したように、チャット機能では、テキストだけではなく、ファイルやLINE Payの支払いリンク、LINEコールリクエスト、クーポンや定型文などの様々なコンテンツを送信することができます。
連絡先
左メニューの上から2番目のアイコンをクリックすると、「連絡先」が表示され、チャットが可能な友だちのリストが表示されます。

連絡先画面の例
ここでは、以下の情報が確認できます。
- 名前
- タグ
- タイプ(友だちになっているか、いないか)
- 前回のチャット日
絞り込み配信
左メニューの上から3番目のアイコンをクリックすると、「絞り込み配信」のグループを選択できる画面になります。

絞り込み配信先を指定して、メッセージを作成する
LINE公式アカウントのメッセージ配信では、メッセージの配信対象を絞り込みすることができます。絞り込みでは、「タグ」を用いた絞り込みを行うことができます。
この画面で、絞り込みを行いたい「タグ」を選択し、メッセージの作成に進みます。
絞り込み配信については以下の記事も参考にしてください。
チャット設定
最後はチャット設定です。ここでは、チャット機能の様々な設定を行うことができます。

チャットの各種設定ができる
チャット設定画面はタブになっていて、各タブで以下の設定を行うことができます。
- 基本:通話設定、音声・ビデオ設定、チャット履歴のバックアップなど
- タグ:タグの作成/変更/タグがついている人数
- 定型文:定型文の作成
- 応答時間:応答時間の設定
- ステータスバー:トークルーム上部に表示されるステータスメッセージ
- 電話:LINEコールの設定
チャット機能の活用方法
チャット機能の活用例を、いくつかご紹介します。
お問い合わせを受ける

チャットを利用して、疑問や質問に対応することができる。
商品についての質問、サービスのお問い合わせなど、チャットを利用して気軽にやり取りを行うことができます。電話のようにすれ違いになることもなく、メールのように、固い挨拶や表現を利用する必要は無いため、双方のコミュニケーションの負担を軽減させることが可能です。
予約を受ける【店舗・飲食店・サロン】

チャットで予約を受ける。
飲食店やサロンなど、店舗としてLINE公式アカウントを利用している場合は、予約をLINEで受ける際にチャットを利用するのも良いでしょう。電話のように忙しい時に対応する必要もなく、手が空いた時にLINEを確認し予約対応を行うことができます。また、来店後にお礼メッセージを送付するなど、顧客との関係構築にも利用できます。
希望条件をヒアリングする【不動産・転職支援・結婚式場予約】

希望条件をチャットで入力してもらう。
ユーザーの希望条件を確認して、商品やサービスを紹介する場合、チャットを利用して希望条件のヒアリングを行うことができます。取得した情報は、ノートとして追加したり、タグを付与し、絞り込み配信の対象として利用することができます。
まとめ
LINE公式アカウントで1:1のコミュニケーションを取る時に利用される「チャット機能」についてご紹介しました。
チャット機能を利用する際には、運用ルールをあらかじめ設けておき、運用ルールに則って、対応を行っていきましょう!
チャットを利用した運用上の悩み事やその解決方法は、以下の記事でもご紹介していますので、参考にしてください。