LINE公式アカウント

【知識不要】LINEチャットボットの導入方法と活用事例

2021年5月6日

LINEでチャットボットを利用する方法と導入事例

LINE公式アカウントを運用していると、「LINEのチャット対応が大変...」「運用をチャットボットで自動化できない?」そんな課題をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。

LINE公式アカウントには、簡単にLINEでチャットボットを使える機能があります。さらに、LINE公式アカウントの連携ツールを用いると、”マーケティングに最適な”チャットボットを設定できます。

この記事では、「LINE公式アカウントだけでチャットボットを設定する方法」と「LINE公式アカウントの連携ツールを用いて、自由にチャットボットの設定をする場合」の2パターンをご紹介します。

LINEで使えるチャットボットとは?

チャットボットとは、「チャット(会話)」と「ボット(ロボット)」を組み合わせた言葉です。

人が応対するのではなく、プログラムが会話を行う仕組みを「チャットボット」と呼びます。チャットボットには、シンプルな返答を行うものから、AIを搭載した高度なやりとりを行うものまで幅広くあります。

チャットボット

LINE公式アカウントには、チャットボットとして使える「2つの機能」が提供されています。

LINEのボット機能1:「応答メッセージ」

応答メッセージは、2種類あります。1つ目はキーワード問わず一律で同じメッセージを返答する「一律応答」、2つ目はユーザーから送られてきたキーワードに反応して、あらかじめ設定したコンテンツを自動返信する「キーワード応答」です。

設定するのは、以下の項目です。

  • 応答タイプ:「一律応答」「キーワード応答」
  • キーワード:キーワード応答の場合に、反応するキーワードを設定
  • メッセージ:送信する文章
応答メッセージの画面

応答メッセージの設定画面

使い方の例(キーワード応答)

キーワードに「セール情報」、メッセージに「今週のセール品の情報」を設定。友だちから「セール情報」というメッセージが送られてきた場合に、設定したメッセージが自動返信される。

LINEのボット機能2:「Messaging API」の利用

Messaging APIとは、LINEヤフー社が提供している仕組みで、LINEを通じたコミュニケーションを行うアプリを独自で開発することが出来るサービスです。

Messaging APIを利用すると、柔軟に、自由に、チャットボットの仕組みを実装することが出来ます。

例えば、診断機能を作ることもできます。

 

このような診断ツールを作ることも出来る

Messaging APIを利用する場合は、

  1. 別途自社でシステム開発を行う
  2. Liny」のようなMessaging APIを用いて開発された「LINE公式アカウントの連携ツール」を利用する

という選択肢があります。Liny」を用いる場合、システム開発の知識は一切不要。簡単にボットを設定することができます。

LINEでチャットボットを利用するメリット

LINEでのチャットボット利用には、以下のようなメリットがあります。

  • やりとりのハードルが下がる

システムが自動で返信するので、友だちがメッセージを送信するハードルが下がり、気軽にコミュニケーションを取ることが出来ます。

  • 返信や問い合わせ対応の効率化が出来る

簡単な問い合わせやよくある質問は、システムが自動で対応することで、対応の効率化が出来ます。複雑な対応や丁寧に対応したほうが良い問い合わせに、スタッフのリソースを割り当てられます。

  • 豊富なコンテンツを提供できる

チャットボットならではの、ゲームや診断機能などのコンテンツを提供することが出来ます。遊び感覚で使ってもらうことで、接触回数を増やし、親近感を育むことができます。

チャットボットを導入する際の注意点

  • 複雑なお問い合わせ対応には向かない

チャットボットは、事前にメッセージを作成しておき、条件が合致した際に自動配信する機能です。そのため、複雑なお問い合わせ対応には適しません。よくあるお問い合わせなどはチャットボットを用いて、個別の対応が必要な場合は人が対応する、という使い分けをされると良いでしょう。

チャットボットで送信できるメッセージの種類

チャットボットでは、システムが自動的にメッセージを返信しますが、ボット機能の種類に応じて、利用できるメッセージの種類が異なります。

LINEのボット機能1:「応答メッセージ」で使えるメッセージ

応答メッセージを用いた場合は、通常のメッセージ送信で配信する以下のコンテンツを利用することが出来ます。

LINEのボット機能2:「Messaging API」で使えるメッセージ

Messaging APIを利用した場合は、LINE公式アカウントのメッセージ配信とは異なった以下のテンプレートが用意されています。

テンプレートの種類

引用元:https://developers.line.biz/ja/docs/messaging-api/message-types/

  • ボタンテンプレート

「画像」「テキスト」「ボタン」が組み合わさったテンプレートです。ボタンを選んだ時の動作として、電話をかけたりURLに遷移させる、などのアクションを設定出来ます。

  • 確認テンプレート

2つのボタンを設定出来るテンプレートです。選択肢を送信し、友だちにどちらかを選んでもらいたい時に利用できます。こちらも、各ボタンを選んだ時のアクションを設定出来ます。

  • カルーセルテンプレート

カルーセルとは、複数の画像などを並べ、左右にスワイプして表示させる形式です。ボタンテンプレートを複数並べて1通のメッセージとして送信できるテンプレートです。

  • 画像カルーセルテンプレート

複数の画像を送信する事が出来るテンプレートです。

LINE公式アカウントでチャットボットを作成する

ここでは、応答メッセージを使って、チャットボットを作成する方法をご紹介します。

1. LINE公式アカウントの開設

まずはLINE公式アカウントの開設が必要です。以下のページを参考に、LINE公式アカウントを開設してください。

2. チャットを利用する場合は、応答メッセージが使える「応答方法」を選択する

2022年12月より、チャットと応答メッセージを併用することができるようになりました。

チャットを利用する場合には、設定画面 > 応答設定 > チャットの応答方法で、「応答メッセージ」が含まれる選択肢を選んでください。

3. 設定する

次にボットの設定をしていきます。

応答メッセージの設定方法は、以下の記事を参考に進めてください。

LINE公式アカウントの連携ツールでチャットボットを設定する場合

LINE公式アカウントの連携ツールでチャットボットを設定する場合、どのツールを利用するかによって設定方法は変わります。

一般的には、以下の特徴があります。

  1. システムの知識不要。クリックや入力操作のみで簡単に作れる
  2. チャットボットの利用状況を、ユーザーごとに保存できる

当社が提供しているLinyも、これらの特徴を兼ね揃えたツールです。チャットボットを簡単に作り、顧客対応の自動化をしたい場合は、ぜひご利用ください。

Linyの詳細はこちら >

チャットボットの活用事例

チャットボットが活用されているLINE公式アカウントをご紹介します。ご紹介する例は、Messaging APIを使用した事例です。

ヤマト運輸

荷物の再配達の受付や、受取日時の確認がLINEで簡単に出来るのが「ヤマト運輸」のLINE公式アカウントです。

リッチメニューでタップをすると、自動的にボットがメッセージを送信し案内を行ってくれます。

ヤマト運輸

引用:@yamato_transport

LIFULL HOME'S 住まいの窓口

家探し・家づくりをアドバイザーに無料で相談できる「LIFULL HOME'S 住まいの窓口」のLINE公式アカウント。

リッチメニューから希望の相談内容をタップすると、シミュレーションのボタンテンプレートが送信されます。ボタンをタップをすることでWebサイトに遷移します。

引用:@277olbhg

LivingD

「住まいと暮らし」に関わる情報をLINEで配信されている「LivingD」の公式アカウントです。

リッチメニューをタップすると、相談の内容を選ぶボタンテンプレートが送信されます。

ボタンをタップするとテキストや画像が自動的に送られ、相談方法が案内されます。

livingD

引用:@livingd

まとめ

LINEでチャットボットを運用すれば、多くの人とのコミュニケーションが可能になり、お問い合わせ対応や返信の業務効率化が実現できます。

LINE公式アカウントの機能だけで実現することも出来ますし、「Liny」のようなMessaging APIを利用したLINE公式アカウントの連携ツールを利用して、さらにチャットボットを活用することも出来ます。

是非、効果的なLINE運用にチャットボットを取り入れてみてください。

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  • この記事を書いた人

鈴木優

LINE運用アドバイザー・Webディレクター・ライター。 【LINE公式アカウントBasic認定資格】保持。 LINE&Linyを利用した新規ビジネスの立ち上げに関わった経験を経て、現在はLINE&Liny運用アドバイザーとして導入・運用サポートを行う。当ブログで情報発信もしています。

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