この記事では、不動産の売買において、LINE公式アカウントを活用し、商談化率を高める方法についてご紹介していきます。
賃貸契約でLINE公式アカウントを活用する方法については以下の記事を参考にしてください。
LINE公式アカウントとは
LINE公式アカウントとは、店舗や企業用のLINEアカウントで、友だちになっている方に対して情報を一斉配信したり、友だちと1:1のチャットができるサービスです。
開設数は300万件以上にものぼり、アカウントと友だちになったユーザーの半数近く*がクーポン利用やキャンペーン応募などの行動に繋がっています。 ※2019年1月時点 (LINE公式アカウントHPより)
メールの場合は迷惑メールで弾かれたり、メールボックスに埋もれてしまうことも多いですが、LINE公式アカウントであれば、ブロックされていない限り、100%友だちのLINEアプリにメッセージを届けることが可能です。
さらに、LINE公式アカウント独自の機能である、クーポンやアンケート機能などを利用することもでき、販促や配信効果の分析ツールとして使い勝手の良いサービスです。
LINE公式アカウントの詳細はこちらをご覧ください。
なぜ不動産業界でLINE公式アカウントの活用が重要なのか
LINE公式アカウントの利用には、以下のようなメリットがあり、不動産業界との親和性が高いSNSツールです。
LINEのメッセージはすぐに見てもらえる
1つ目は、情報をタイムリーに届けることができる点です。LINEは日常的に使われているSNSで、メッセージ受信から閲覧するまでの時間が短いことが特徴です。
メールだと、「埋もれてしまってメールの受信に気づかない」「そもそもメールを確認する習慣がなくなってきている」という課題があり、メールを送ってもなかなか読んでもらえないという状況です。
LINEであれば、メッセージを受信すると通知がプッシュされるため、メッセージに気づいてもらいやすくなります。
そのため、すぐに見てほしい物件情報や、連絡を送信するのに適しています。
簡単な問い合わせや相談を受けやすい
顧客が質問やお問い合わせをしたい場合に、電話をするには時間や場所を選ぶ必要があり、また、メールや電話での問い合わせに、心理的障壁を感じる方もいるでしょう。
LINEであれば、好きなタイミング、かつ、チャットで気軽に送信できるため、メールや電話に比べて手軽に問い合わせを行えます。
また、問い合わせを受ける方も、営業時間内に回答を返す事ができ、電話のようにすれ違いが起こる、ということもありません。
ちょっとした不安や疑問に対して、素早く応えることで、営業の機会損失を防ぐことに繋がります。
LINEでは問い合わせが気軽にできる分、問い合わせ対応の量が増え人手が必要になる、というケースもあります。LINEで問い合わせを受ける場合は、対応の運用体制も考慮しておく必要があります。
顧客情報が蓄積できる
LINE公式アカウントには、チャットができる友だち一人ひとりに、顧客情報を入力していくメモ機能とタグ機能が用意されています。
LINE公式アカウントの機能の中で、顧客情報の蓄積ができるため、情報を確認しながらチャットのやり取りを行うことができます。
また、「要対応」「対応済み」といったラベルを付与することもでき、対応が必要な顧客の識別が容易です。
パーソナライズした情報を配信できる
LINE公式アカウントには、一斉にメッセージを配信する際に、送信先を絞り込んでメッセージの配信を行う機能があります。
絞り込みの方法の1つは、「属性」を用いての絞り込みです。
あらかじめLINE側で5つの属性が用意されており、ユーザーは各属性内で自動的に分類されます。
- 友だち期間
- 性別
- 年齢
- OS
- 居住エリア
属性は1つのみの利用も可能ですし、組み合わせることもできます。
例えば、属性を組み合わせて「年齢(30代)× 性別(男性) × エリア(東京)」のセグメントにのみメッセージを配信する、という風に活用できます。
その他の絞り込みの方法としては、「タグ」を用いた配信先の絞り込りこみが可能です。
例えば、チャットで問い合わせを受ける中で「都内マンション」の購入を希望している事がわかった場合には、その顧客に対して「都内マンション」というタグを作成し付与します。都内マンションの物件情報が出た場合に、このタグが付与されている顧客のみにメッセージを配信する事ができます。
LINE公式アカウントの機能の活用例
次に、LINE公式アカウントの主要機能をご紹介します。
メッセージ配信/絞り込み配信
LINE公式アカウントの主要機能は、友だちに対してメッセージを一斉に配信する「メッセージ配信」の機能です。
新着物件の情報やイベント情報等を一斉配信する際に使います。
配信先は、「全ての友だち」「絞り込み」のどちらかを選ぶことができます。絞り込む場合は、先述したように、「属性」で絞り込みを行ったり、「タグ情報」などを用いる事が可能です。
1:1チャット
LINE公式アカウントには、1:1のチャットをおこなう機能があります。チャットのメッセージは、他の友だちに読まれることはなく、個人宛に送ることが可能です。
この機能を利用して、ユーザーからの問い合わせや相談を受け付けることができます。
リッチメニュー
LINE公式アカウントには、リッチメニューという、トーク下部に固定表示できる画像があります。リッチメニューの各ボタンをタップすると、ホームページに遷移させることなどが可能です。
例えば、ホームページ上に新着物件の情報を掲載しているページがあるなら、リッチメニューのボタンの中に「新着物件」というボタンを用意しておき、友だちがタップすることで、HPに誘導できます。
リッチメニューはおすすめの機能です。是非ご活用ください。
カードタイプメッセージ
画像と説明文を組み合わせた「カードタイプメッセージ」を送付することもできます。画像があるため、テキストだけのメッセージに比べて、ユーザーの目に留まりやすいコンテンツです。
カードタイプメッセージの詳細はこちらからご確認ください。
商談化率を高めるLINE公式アカウントの使い方
不動産の売買において、商談化率を高めるLINE公式アカウントの運用方法をご紹介します。
LINE公式アカウントは、気軽に問い合わせができるというのが大きな特徴です。このメリットを活かして、LINE公式アカウントを「営業支援」のツールとして、用いることをおすすめします。
特に、
- 問い合わせ数を高め、顧客リストを獲得する
- 一度接点の合った顧客を、商談に進めるためのコミュニケーションの維持
を目的とすることで、商談化まで進める顧客の増加が期待できます。例えば、以下のようなフローでLINE公式アカウントは活躍します。
ポイントは、物件や自社に興味を持った顧客を「LINE公式アカウント」の友だちになってもらうことで顧客リスト化し、こちらからメッセージを配信できる状態にしておくことです。
様々な不動産会社がある中で、一度興味を持ってくれた顧客を手放さず、LINE公式アカウントを活用し、接点を増やして商談化率を高めることに繋げます。
顧客とのすべてのやりとりをLINE公式アカウントに置き換えればいいかというと、そうではありません。
高額な商品の購入においては、LINEよりもメールを利用することをご希望されるお客様もいらっしゃいます。
具体的な契約の話は、メールを利用するなど、コミュニケーションの内容によって、連絡手段を使い分けるとよいでしょう。
友だちを集める方法は?
では、どのように、LINE公式アカウントの友だちを集めればよいでしょうか?
友だち追加を自然に行えるいくつかの場面をご紹介します。
友だち追加は、LINE公式アカウントのQRコードを利用して追加してもらうことができます。QRコードの詳細は以下からご確認ください。
来店時
店舗内にQRコードを掲載したポスターやPOPを設置します。接客時に、「LINEがあること」「LINEの友だちになるメリット」を口頭で案内しましょう。
モデルルーム来場時
お渡しする資料の中に、QRコードを掲載するのも一つの方法です。同じような物件をLINEからも確認できるような運用を行えば、自然な流れでLINE公式アカウントの友だち追加を促せます。
HPに掲載
興味を持ってHPやLPに訪問した人に向けて、詳しい物件の紹介や内見予約が手軽にできることをメリットとして、LINEアカウントを紹介しましょう。
チラシ、看板
「物件の詳細についてのご紹介やお問い合わせは、LINEからも行えます」という案内とともに、QRコードを掲載しておけば、物件に興味を持った方の登録に繋がるでしょう。
LINE公式アカウントだけでは顧客管理とセグメント配信が不十分
LINE公式アカウントには豊富な機能がありますが、細かな顧客管理と自由なセグメント配信を行うには十分ではありません。
- 詳細な顧客情報の蓄積
- アンケートなどを取得し、自動で顧客情報として保存
- 自由なセグメントでの情報配信
- どのQRコードから友だち登録されたかの把握
などを行いたい場合は、LINE公式アカウントのサポートツール「Liny」の併用がおすすめです。
Linyは不動産業界の方にもご活用いただいているツールです。是非、Linyも併用してLINEを活用してください。