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【プロが教える】LINE公式アカウント基本設定の改善ポイント

【プロが教える】LINE公式アカウント基本設定の改善ポイント

LINE公式アカウントを使いこなすには、基本設定の見直しも重要です。

例えば、プロフィール、あいさつメッセージ、リッチメニューなどを最適化することで、ユーザーを意図したページやアクションへスムーズに誘導できます。

この記事では、それぞれの設定項目で押さえておくべき改善ポイントを分かりやすく解説します。ぜひ自社のアカウントにも応用して、ユーザーにとって利便性が高く、成果にもつながるアカウントを目指しましょう!

LINE公式アカウントの基本設定はなぜ重要なのか?

LINE公式アカウントを運用する上で、成果を最大化するには、次の3つの視点をバランスよく意識することが重要です。

  • 友だち増加施策
  • 効果的なメッセージ配信
  • 基本設定の最適化

友だちが増え、効果的なメッセージ配信を実践できれば、一定の成果に繋がるでしょう。これらの方法については、別の記事でご紹介しています。

参考:効果的なLINE公式アカウントの友だち増加施策の見つけ方

参考:LINE配信のPDCAサイクル!配信計画から分析方法まで解説

さらに、LINE公式アカウントの基本設定を最適化することで、ユーザー体験を向上させ、購買やサービス利用などの行動をさらに促進できます。

例えば、魅力的なリッチメニューを通じてサービス内容やクーポン情報を分かりやすく提示することで、ユーザーは「もっと知りたい!」「お得に使いたい!」と感じるようになり、自然と商品購入やサービス利用へ進みます。

基本設定は一度決めたら終わりではなく、定期的に見直してより魅力的なものへと改善していくことが重要です。ここからは、8つの設定項目にの改善ポイントを順番に紹介していきます。

  1. プロフィール
  2. あいさつメッセージ
  3. リッチメニュー
  4. クーポン
  5. ショップカード
  6. 自動応答
  7. チャット
  8. LINE VOOM

上記の1-3の内容は特に重要です。まずはここから改善を進めてください。その次に、4-8の改善にも取り組むとさらに効果的です。

プロフィールの改善

まずはプロフィールを見てみましょう。プロフィールには2つの特徴があります。

1つ目は、ユーザーがLINEと友だちになるための場所であるということです。ユーザーはプロフィール画面の上部にある「追加」ボタンから友だち登録をするため、プロフィールで「何のLINEアカウントなのか」を知ってもらう必要があります。

2つ目の特徴は、友だちが知りたい情報をまとめて掲載できるページという点です。営業時間、アクセス情報、クーポン情報などをプロフィールページにまとめられます。

効果的なプロフィール設定のポイント

以下のポイントを踏まえて改善点を考えてみてください。

  • 友だち登録をしようとしているユーザーが離脱しないように、分かりやすい「アカウント名」「ステータスメッセージ」「プロフィール画像」が設定できているか?
  • ユーザーが知りたい情報を網羅的に記載できているか?(例:店舗の場合は、営業日・営業時間・アクセス・電話番号・平均予算・HPなど)

プロフィールの設定方法については、以下の記事で詳しく紹介しています。

参考:LINE公式アカウントのプロフィール設定方法【基本情報からプラグインまで】

プロフィールの分析方法

現在のプロフィールページがどれぐらい閲覧されているのかを把握しましょう。

LINE公式アカウントの分析画面から、プロフィールの「表示回数」や「ユニークユーザー数」を確認することができます。

分析機能でプロフィールのアクセス数などを確認できる

分析機能でプロフィールのアクセス数などを確認できる

プロフィールページの内容を変更したら、変更日と変更内容を記録しておきましょう。変更前後のアクセス数を比較・分析することで、効果的な改善点が見えてきます。

あいさつメッセージの改善

次はあいさつメッセージの設定です。あいさつメッセージには以下の特徴があります。

  1. 友だち追加されると自動で送付される
  2. 追加したタイミングで送られるので、ユーザーの閲覧率が高い
  3. 5つの吹き出しまで設定できる
  4. メッセージ通数としてカウントされない(無料で送れる)

そのため、あいさつメッセージでは

  • アカウントの紹介
  • 追加してよかったと思ってもらえる体験

を提供することが重要です。

効果的なあいさつメッセージを作成するポイント

以下のポイントを踏まえて改善点を考えてみてください。

  • アカウントを友だち追加するメリットを伝えられているか?
  • メッセージの配信頻度が明記されているか?
  • ユーザーにとって読みやすく、分かりやすい文章になっているか?
  • 「友だちになってよかった」と思ってもらえるコンテンツが提供できているか?(例:クーポン、特典動画)
  • ユーザーに具体的なアクションを促したい場合、分かりやすく伝えられているか?(例:「予約はリッチメニューから行えます」「質問をチャットで入力してください」)

あいさつメッセージのポイントについては、以下の記事で詳しく紹介しています。

参考:LINE公式アカウントのあいさつメッセージ設定方法と例文

あいさつメッセージの分析

LINE公式アカウントの分析機能では、あいさつメッセージの「開封ユーザー数」や「クリック回数」が確認できます。リンクがどれぐらいクリックされているのか、また、開封率がどれぐらいなのかを確認してみましょう。

あいさつメッセージの分析

あいさつメッセージの分析画面例
引用元:https://www.lycbiz.com/jp/manual/OfficialAccountManager/insight_welcome-messages/

あいさつメッセージを変更した場合は、どのように数値が変化したのかを確認して、より効果的なあいさつメッセージを見つけましょう。

リッチメニューの改善

リッチメニューは、「プロフィール」「あいさつメッセージ」と並び、とても重要な役割を果たします。

リッチメニューには以下の特徴があります。

  1. ページ下部に固定されるので、ユーザーは容易にメニューをタップできる
  2. リッチメニューには、クーポンやショップカードの他、HPや各種SNSのリンクも掲載できる

リッチメニューはミニホームページのように活用することができます。必要な情報をまとめておくことで、ユーザーはリッチメニューからすぐに情報を得られます。

効果的なリッチメニューを作成するポイント

以下のポイントを踏まえて改善点を考えてみてください。

  • ユーザーが必要とする情報が設定されているか?
  • 予約や購入などのコンバージョンに繋がるメニューが設置されているか?
  • 見やすく分かりやすいデザインになっているか?
  • 特に見てほしい情報が目立つようにデザインされているか?

リッチメニューの設定については、以下の記事で詳しく紹介しています。

参考:リッチメニュー画像の作り方から設定方法まで徹底解説

リッチメニューの分析

LINE公式アカウントの分析機能では、リッチメニューの「エリアごとのクリック回数」や「表示回数」が確認できます。

リッチメニューの分析画面例

リッチメニューの分析画面例
引用元:https://www.lycbiz.com/jp/manual/OfficialAccountManager/insight_rich-menus/

どのエリアのクリックが多い/少ないのかを分析し、ユーザーの利便性とコンバージョン向上になるように、メニューの内容やデザインを改善しましょう。

クーポンの改善

プロフィール、あいさつメッセージ、リッチメニューの改善が完了したら、次はクーポン機能を改善してみましょう。

クーポンには以下の特徴があります。

  • あいさつメッセージとして設定できる
  • リッチメニューからアクセスできる
  • 複数のクーポンを作成できる
  • 友だち以外にもクーポンを訴求できる(例:他のSNSでクーポンを投稿する)

クーポンは、友だち追加ブロック回避として有効なツールです。 複数作成できるので、来店やリピート促進施策として、さまざまなクーポンを活用してみましょう。

効果的なクーポンを設定するポイント

以下のポイントを踏まえて改善点を考えてみてください。

  • 友だち増加施策でクーポンを活用できているか?
  • さらに友だちを増やせるように、クーポンを改善できないか?
  • 定期的なクーポン配信はできているか?(例:月に1回の定番クーポン)
  • 不定期のクーポン配信はできているか?(例:雨の日クーポン、誕生日クーポン)
  • イベントやキャンペーンでクーポンを活用できないか?(例:抽選付きクーポン、友だち紹介クーポン)

クーポンの種類や活用法については、以下の記事で詳しく紹介しています。

参考:LINE公式アカウントのクーポンの作成方法と使い方を解説

クーポンの分析

LINE公式アカウントの分析機能では、クーポンごとの「開封者数」「使用回数」などが確認できます。

クーポンの分析画面例

クーポンの分析画面例
引用元:https://www.lycbiz.com/jp/manual/OfficialAccountManager/insight_coupon/

どのクーポンがどれだけ利用されたかを分析し、より効果的なクーポン作りに活かしていきましょう。

ショップカードの改善

店舗がある場合は、ショップカードも活用・改善していきましょう。以下の特徴があります。

  • ゴールまでのポイントは1-50の間で設定できる
  • ゴールまでに中間ポイント(特典付与可能)が設定できる
  • ポイントが貯まった人用のランクアップカードが設定できる
  • 初回のポイント数を自由に設定できる

ユーザーがショップカードを利用するには、LINE公式アカウントを友だち追加する必要があるため、友だち増加施策としても活用できます。

効果的なショップカードを設定するポイント

以下のポイントを踏まえて改善点を考えてみてください。

  • ゴールまでの到達ポイントは多すぎないか?(10ポイント以内がおすすめ)
  • 特典はユーザーがもらって嬉しいものになっているか?
  • ショップカードの利用者を増やすために改善できるポイントはないか?(例:初回のポイント数を増やす、中間ポイントを設定する)

ショップカードについては、以下の記事で詳しく紹介しています。

参考:LINE公式アカウント「ショップカード」の作り方と活用方法・事例

ショップカードの分析

分析機能では、以下のようなデータが確認できます。

  • 発行済みのカード数
  • 総発行ポイント
  • 発行済み特典チケット
  • 使用済み特典チケット
  • 使用率
  • ポイント分布

ショプカードが利用されているのか、特典チケットは獲得・利用されているのかを分析し、より使い勝手の良いショップカードになるよう改善していきましょう。

自動応答の改善

自動応答を利用している場合は、ユーザーと運営側の双方の利便性を改善できないかを検討していきましょう。

自動応答には以下の特徴があります。

  • 手動応答(チャット)と併用できる
  • 営業時間外のみ自動応答を利用する設定ができる
  • リッチメニューと連動させることができる

自動応答は、発動させる「時間」や「キーワード」を指定できるため、運用に合わせた設定を検討しましょう。

自動応答を効果的に用いるポイント

以下のポイントを踏まえて改善点を考えてみてください。

  • 自動応答に追加した方が良いキーワードはないか?
  • チャットと自動応答を組み合わせて活用することで、さらなる業務効率化ができないか?
  • リッチメニューと組み合わせることで、より最適なコンテンツをユーザーに提供できないか?

自動応答については、以下の記事で詳しく紹介しています。

参考:LINE公式アカウントの応答メッセージ【自動応答・返信方法】

自動応答の分析

分析機能では、自動応答で返信した回数が確認できます。

どの設定が何回返信されたかを確認することで、よく利用されているキーワードなどを確認することができます。

チャットの改善

チャットには以下の特徴があります。

  • 自動応答と併用できる
  • 営業時間内のみチャットを利用できる

チャットを利用する場合は、運用ルールを設けてユーザーに周知することで、スムーズで満足度の高い問い合わせ対応につながります。

効果的にチャットを活用するポイント

以下のポイントを踏まえて改善点を考えてみてください。

  • ユーザーはチャットで質問や相談ができることを認識しているか?
  • 問い合わせ対応時間をユーザーに案内できているか?
  • 対応時間外のチャットは、自動応答で一次対応ができているか?

チャットについては、以下の記事で詳しく紹介しています。

参考:LINE公式アカウントのチャット(1:1トーク)の使い方と注意点

チャットの分析

分析機能では、チャットでの「送受信の回数」などが確認できます。

チャットの分析画面例

チャットの分析画面例
引用:https://www.lycbiz.com/jp/manual/OfficialAccountManager/insight_chat/

さらに、曜日ごと、時間ごとのチャット受信数が確認できるため、問い合わせの多いタイミングを把握することが容易です。

チャットの分析画面例_曜日・時別

チャットの分析画面例_曜日・時別
引用:https://www.lycbiz.com/jp/manual/OfficialAccountManager/insight_chat/

LINE VOOMの改善

LINE VOOMには以下の特徴があります。

  • LINE公式アカウントの一斉配信の内容を、LINE VOOMにも同時投稿できる
  • LINE VOOMの投稿はメッセージにはカウントされない(無料で投稿可能)
  • LINE VOOMのフォロワーは投稿へのアクションが可能(リアクション、コメントなど)

通常の一斉配信と異なり、LINE VOOMを活用しているアカウントは多くはありません。ですが、一斉配信と同じ内容をVOOMにも同時投稿できてコストもかかないため、利用しておいて損はないでしょう。

効果的にLINE VOOMを活用するポイント

以下のポイントを踏まえて改善点を考えてみてください。

  • 利用していない場合は、メッセージ配信時にLINE VOOMにも同時投稿ができないか?
  • LINE VOOMで反応が良いコンテンツを参考に、さらに反応が期待できるコンテンツが作れないか?

LINE VOOMについては、以下の記事で詳しく紹介しています。

参考:LINE VOOMとは?LINE公式アカウントでの設定方法や使い方

LINE VOOMの分析

分析機能では、以下のようなデータが確認できます。

  • フォロワーの日付別の増減
  • 投稿ごとのインプレッション、クリック、リアクション、コメント、動画再生(3秒以上)

どのような投稿の反応が良かったか、フォロワーが増えたタイミングはいつかなどを確認して、より良い投稿に活かしていきましょう。

まとめ - 優先度の高いものから対応しよう!

今回は、LINE公式アカウント運用で効果を高める8個の改善項目をご紹介しました。

すぐにでも改善できるものから、少し時間をかけて取り組むものまで、内容はさまざまです。全てを一度に改善しようとすると大変なので、まずは以下の3点から優先的に見直してみましょう。

  • プロフィール:ユーザーの目に触れる最初の場所だからこそ、分かりやすい情報を!
  • あいさつメッセージ:ユーザーへのファーストコンタクトで魅力を伝える!
  • リッチメニュー:視覚的に分かりやすく、ユーザーの行動を促す導線設計を!

その後は、よく活用している機能や、改善による効果が大きいと感じるものから順番に取り組むのがおすすめです。

こまめな改善を積み重ねることで、よりユーザーの心に響く、効果的なLINE運用を目指しましょう!

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  • この記事を書いた人

鈴木優

LINE運用アドバイザー・Webディレクター・ライター。 【LINE公式アカウントBasic認定資格】保持。 LINE&Linyを利用した新規ビジネスの立ち上げに関わった経験を経て、現在はLINE&Liny運用アドバイザーとして導入・運用サポートを行う。当ブログで情報発信もしています。

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