LINE公式アカウント

LINE公式アカウントのセグメント配信とは?設定方法も解説!

2020年5月8日

LINE公式アカウントのセグメント配信とは?設定方法も解説!

LINE公式アカウントのセグメント配信とは?設定方法も解説!

LINE公式アカウントの「セグメント配信」とは、特定の属性に絞り込んで、メッセージを配信する機能です。ユーザーの興味関心に合わせたメッセージ送信が可能になります。

この記事では、「セグメント配信」とは何か、また「LINE公式アカウントでどうやってセグメント配信の設定をするのか」を詳しくご紹介していきます。

知っておきたい「セグメント配信」

セグメントとは?

「セグメント」とは、マーケティングで使われる用語で、簡単に言うとお客さまの属性ごとに仕分ける事を指します。

例えば、ユーザーを「東京在住」「30代男性」「購入履歴あり」などの集団に仕分けることを指します。

仕分けたセグメントごとに、メッセージなどを配信することを「セグメント配信」と呼びます。セグメントを分けない場合は、関西の店舗のセール情報を関東の方に送ってしまうかもしれません。また、女性用衣類のクーポンを男性にも送ってしまうかもしれません。

「メッセージの受け取り手の興味」と「配信内容」のギャップを減らすためにも、セグメントして、適切なメッセージ配信を行うことが重要です。

LINE公式アカウントのセグメント配信(絞り込み配信)

LINE公式アカウントを運用している場合にも、セグメント配信を利用することができますが、「セグメント配信」という機能があるわけではなく、メッセージの配信先を「絞り込む」ことで、事実上のセグメント配信を行うことになります。

ここからは、LINE公式アカウントに即して「絞り込み配信」という言葉で説明していきますが、セグメント配信と同じだと考えていただければ問題ありません。

LINEでの絞り込み配信が大切な理由

絞り込み配信を行う理由として、2つのメリットが挙げられます。

ブロックの回避

LINE公式アカウントは友だち追加が容易な分、ブロックもされやすいのが特徴です。ブロック率の平均は、業種にもよりますが、20〜30%と言われています。

  • 自分に関係のない情報
  • 興味のない情報

が複数回届くと、メッセージの受信が煩わしくなり、ブロックにつながってしまいます。せっかく集めた友だちも、ブロックされては意味がありません。

そこで、絞り込み配信の登場です。その情報を必要としているセグメントにのみ配信することで、
友だちにとって関係のない情報を送信することを防ぎ、ブロックの回避に繋げることが可能です。

課金される追加メッセージ対策

LINE公式アカウントは、プランによって無料メッセージ数が決まっており、

スタンダードプランでは、その通数をオーバーすると、1通あたり料金がかかってきます。(コミュニケーションプランとライトプランは追加での送付が不可)

そのため、出来るだけ無駄な配信を減らすことが重要です。
絞り込み配信をすることで、関係のないセグメントへの配信を省き、メッセージ通数を減らすことが可能です。

【料金についての補足】 2023年6月1日より、「LINE公式アカウント」の料金プランが改定されました。 改定の詳細は「【準備必須】2023年6月LINE公式アカウントの料金プランが改定に!」を、ご確認ください。

LINE公式アカウント【2つの絞り込み機能】

LINE公式アカウントの絞り込みは2つの方法で可能です。また、この2つは併用することも出来ます。一つずつ見ていきましょう。

「属性」で絞り込む

LINE公式アカウントには「属性」が5つ用意されています。ユーザーは自動的に属性ごとに分類され、
この属性に対してセグメント配信を行うことができます。また、それぞれの属性を組み合わせることも可能です。

友だち期間 ・6日以下
・7日~29日
・30日~89日
・90日~179日
・180日~364日
・365日以上
性別 ・男性
・女性
年齢 ・14歳以下
・15~19歳
・20~24歳
・25~29歳
・30~34歳
・35~39歳
・40~44歳
・45~49歳
・50歳以上
OS ・Android
・iOS
・Windows Phone
・BlackBerry
・Nokia
・Firefox
エリア ・47都道府県
・北海道
・東北地方
・関東地方
・甲信越
・北陸地方
・東海地方
・関西地方
・中国地方
・四国地方
・九州
・沖縄地方

この属性の絞り込みを利用すると、例えば「20代 × 男性 × 関東地方」のセグメントにのみメッセージを配信することが出来ます。

「オーディエンス」で絞り込む

「オーディエンス」と呼ばれるセグメントを作成し、絞り込みの条件にすることができます。オーディエンスには以下の種類があります。

◆オーディエンスの種類

  • ユーザーIDアップロード
  • メッセージクリック
  • メッセージインプレッション
  • リッチメニュークリック
  • リッチメニューインプレッション
  • チャットタグ
  • 友だち追加経路
  • ウェブトラフィック

順番にご紹介します。

ユーザーIDのアップロード

LINEのユーザーは、個別の「ユーザーID」を持っています。オーディエンスとしてセグメント化したい「ユーザーID」をTXT、CSV形式のファイルにしてアップロードすることで、オーディエンスを作成することができます。ユーザーIDを取得するには、「Messaging API」を利用する必要があり、高度な設定となります。

ユーザーIDのアップロード1

ユーザーIDのアップロード

メッセージクリック

「過去に配信したメッセージに含まれるリンク」をクリックしたユーザーを対象に、オーディエンスを作成できます。配信から60日以内のメッセージがリストから、対象のURLを選びオーディエンスに設定します。配信に利用するには、オーディエンスのサイズが50以上必要です。

メッセージクリック

 

メッセージインプレッション

「過去に配信したメッセージを開封したユーザー」を対象に、オーディエンスを作成します。配信から60日以内のメッセージから、対象のメッセージを選択して設定します。配信に利用するには、オーディエンスのサイズが50以上必要です。

メッセージインプレッション

 

リッチメニュークリック

リッチメニューをクリックしたユーザーを対象にしたオーディエンスです。配信に利用するには、オーディエンスのサイズが50以上必要になります。

リッチメニュークリック

リッチメニューインプレッション

リッチメニューを表示したユーザーを対象にしたオーディエンスです。配信に利用するには、オーディエンスのサイズが50以上必要になります。

リッチメニューインプレッション

チャットタグ

事前に作成している「チャットタグ」を、オーディエンスに設定することができます。
チャットタグは、チャットを行なっているユーザーに任意で付与するタグです。
例えば、「1月来店」「2月来店」など、運用者がユーザーとのチャットに自由にタグをつけて管理することが可能です。
このチャットタグをオーディエンスとして用います。

チャットタグオーディエンス

 

友だち追加経路

特定の経路で友だち追加したユーザーを対象にしたオーディエンスを作成出来ます。配信に利用するには、オーディエンスのサイズが50以上必要です。

流入経路オーディエンス

 

ウェブトラフィック

LINE Tagのトラッキング情報をもとにしたオーディエンスを作成できます。LINE Tagとは、LINE広告の配信効果を把握するためなどに使用されるタグです。LINE TagをWebサイトに設置すると、配信するメッセージのコンバージョン計測やカスタムオーディエンスの作成が行えます。配信に利用するには、オーディエンスのサイズが50以上必要です。

LINE Tagの詳細については以下の動画も参照ください。

オーディエンスの作成方法はLINE公式マニュアルも合わせてご確認ください。

参考:LINE公式マニュアル オーディエンスの設定

 

LINE公式アカウントの絞り込み配信の注意点

1.「属性」のターゲットリーチ数が100名未満の場合

「属性」を利用して絞り込みを行うときは、ターゲットリーチ数(=配信されるユーザー数)が100人以上必要になります。例えば、全友だち数が500名いたとしても、「20代 × 男性 × 関東地方」で属性を絞り込んだ場合、絞り込み条件の該当者が、90名だった場合は送信することが出来ません。

2. タイムラグに注意する

友だち数の計算はタイムラグが発生します。属性は3日前の情報を元に絞り込みが行われます
急に友だちが増えたからといって、すぐさまターゲットリーチ数に反映されるわけではありませんのでご注意ください。

3. 「属性」はあくまでも推計である

「属性」は、LINEが独自に推計したデータとなっています。そのため、確実ではありません。
推測したデータであることを知っておきましょう。

 

LINE公式アカウントの絞り込み配信の設定方法

LINE公式アカウントの管理画面での、絞り込み配信の設定方法をご紹介します。オーディエンスはすでに作成しているとします。

管理画面にログインし、左サイドメニューの「メッセージ配信」>「メッセージを作成」を選択し、メッセージ配信画面が表示されるのを確認します。

絞り込み配信の場合は、「配信先」で「絞り込み」を選択します。そうすると、「オーディエンス」と「属性の絞り込み」が表示されます。

友だちが100人未満の場合は、属性の絞り込みは利用できないため、赤字で「属性で絞り込むには、ターゲットリーチ数が100人以上必要です」と表示されます。

絞り込み配信

 

 

オーディエンスで絞り込みをする場合は、「+オーディエンスを追加」を選択します。オーディエンスはメッセージ一つに10個まで追加ができます

オーディエンスを追加

引用:https://www.linebiz.com/jp/manual/OfficialAccountManager/messages/segmented/

 

属性で絞り込む場合は、「+フィルターを追加」をクリックします。

属性絞り込み

引用:https://www.linebiz.com/jp/manual/OfficialAccountManager/messages/segmented/

どの属性を設定するのかをプルダウンで設定していきます。属性も複数設定することが可能です。

友だち期間で絞り込み

引用:https://www.linebiz.com/jp/manual/OfficialAccountManager/messages/segmented/

 

配信先を設定したら、あとは通常のメッセージ配信と同じように配信日時や配信内容を設定すればOKです。

さらに自由にセグメント配信をしたい場合

LINE公式アカウントの標準機能では、「属性」での絞り込みと「オーディエンスを設定」した絞り込みが可能です。

一方で、

  • アンケートを行ない、その回答によってセグメント配信したい
  • 誕生月の方のみにクーポンを配信したい
  • ある店舗のお客様だけにチラシを送付したい

など、より自由なセグメント配信をしたい方もいらっしゃるでしょう。その場合は、LINE公式アカウントだけでは実現できないため、自社でシステムを開発したり、LINE公式アカウントの拡張ツールを用いることになります。

弊社のサービス、Linyを利用すると、一人ひとりにあったメッセージの配信が可能になります。

セグメント配信

顧客情報をLiny内で管理し、お客様情報に基づいてLINEのセグメント配信が可能

自由度の高いセグメント配信の方法にご興味がある方は、以下の記事をご覧下さい。

セグメント配信で成功した事例を紹介

セグメント配信を活用して、運用を成功させたお客様事例をご紹介します。

顧客一人一人にぴったりな結婚式プランをLINEでご提案。スピーディーかつ丁寧な顧客対応実現できました。


広告を減らし、お客様とのコミュニケーションを増やす施策通して導入したLINE公式アカウント。豊かな配信コンテンツとお客様に合わせてカスタマイズした情報を個別に配信することで顧客へ提供する質を向上、顧客数が約30%増加へ。

詳細はこちら

多様な顧客ニーズを的確配信。最新情報も見過ごしなく届けられる!

新築住宅事業、アパート賃貸の仲介、不動産の分譲など、複数の事業、複数の拠点で事業をされているため、LINE公式アカウントに登録されるお客様のニーズもバラバラ。お客様のニーズでカテゴライズし、セグメント配信することで、「配信されるといつも見たくなるようなLINEアカウント」を実現。

詳細はこちら

LINE公式アカウントの運用効果を最大化する
LINE活用サポートツールLiny

Linyとは、日本全国の企業3,500社*が導入している、 LINEをより活用するためのサポートツールです。
*OEMを含む

顧客とのやりとりの中で、好みの属性を自動で収集・管理することができ、
集めた顧客情報をもとに、一人ひとりの嗜好に合わせた情報だけを配信できるので
反応率・売上のUPにつながり、運用負担も軽減します。

Linyの導入事例はこちら

Liny e-Bookダウンロード

-LINE公式アカウント
-, , , ,

  • この記事を書いた人

鈴木優

LINE運用アドバイザー・Webディレクター・ライター。 【LINE公式アカウントBasic認定資格】保持。 LINE&Linyを利用した新規ビジネスの立ち上げに関わった経験を経て、現在はLINE&Liny運用アドバイザーとして導入・運用サポートを行う。当ブログで情報発信もしています。

みんなが注目

【法人・企業向け】LINE公式アカウントの使い方から運用方法まで完全解説-2022年版- 1
【法人・企業向け】LINE公式アカウントの使い方から運用方法まで完全解説-2023年版-

この記事ではメールよりも到達率が高く、ユーザーとコミュニケーションの取りやすい「LINE公式アカウント」について、基本的な知識から作り方、運用方法までを網羅して解説します。 LINE公式アカウントとは ...

リッチメニュー画像の作り方から設定方法まで徹底解説 2
リッチメニュー画像の作り方から設定方法まで徹底解説

この記事では、LINE公式アカウントのリッチメニュー画像の作成方法や設定方法をお伝えします。また、参考になるリッチメニューの事例もご紹介していきます。 リッチメニューを設定して、LINE公式アカウント ...

LINE公式アカウントとは?仕組みや機能、料金プランについて紹介 3
【入門編】LINE公式アカウントとは?仕組み・料金・使い方

「LINE公式アカウント」とは、企業や店舗用のLINEアカウントです。友だちになったユーザーへ、メッセージやクーポンを配信し、コミュニケーションを円滑に取るためのサービスです。 この記事では、LINE ...