人材・採用分野では、求職者の希望条件の確認から面談の日程調整、応募後の案内まで、一人ひとりの状況に合わせた対応が求められます。
日常的に使われているLINEは、求人情報や面談・選考の案内を届け、チャットで質問や日程調整のやり取りを進めやすいのが利点です。
一方で、多くの求職者・応募者に対応する人材サービス事業者や企業の採用担当者にとっては、LINE公式アカウントだけでは手作業が増え、対応の負担が大きくなるケースがあります。
そこで本記事では、LINE拡張ツール「Liny」でできることと、実際に導入し成果につなげている人材・採用分野の事例を紹介します。
この記事は、次のような課題を抱える方におすすめです。
- 求職者・応募者の情報を取得し、管理しやすくしたい
- 一人ひとりに合わせた案内・フォローを行いたい
- 説明会の申し込み対応や面談の日程調整を効率化したい
- 選考の進捗を把握し、対応漏れを防ぎたい
- 人材・採用分野でのLiny活用イメージを知りたい
人材・採用分野でLINE公式アカウントを運用する際の課題
人材・採用分野で多くの求職者・応募者に対応する場合、LINE公式アカウントの標準機能だけでは対応しきれない点がいくつかあります。
とくに押さえておきたいのは、次の4つです。
- 求職者・応募者情報の取得や管理に手作業が発生する
- 一人ひとりに合わせた情報提供やフォローが難しい
- 説明会の申し込み対応や面談の日程調整に手間がかかる
- 選考の進捗を把握しづらく、対応漏れが起きやすい
求職者・応募者情報の取得や管理に手作業が発生する
LINE公式アカウントの標準機能では、求職者・応募者情報の取得や管理を手動で行います。
友だち追加時に取得できる情報はLINEの表示名などに限られるため、氏名や希望職種、勤務地、経験・資格などの情報は、チャットで個別に送ってもらう必要があります。
また、取得した情報をノート機能へ個別に保存・更新する、希望条件に合わせてタグを付けるといった対応も、手動で行わなければなりません。
対応する人数が増えるほど、求職者・応募者ごとの情報を整理し、最新の状態で管理することが難しくなります。
※LINE公式アカウントの有料オプションでは、フォームでアンケートを作成し、回答を顧客情報として保存・タグを自動付与することが可能です。
一人ひとりに合わせた情報提供やフォローが難しい
人材・採用分野では、希望職種や勤務地、応募・選考の状況によって、求職者に届ける情報が異なります。
LINE公式アカウントでは、タグを使った絞り込み配信ができます。
ただし、標準機能の場合は一人に付けられるタグは1個※です。加えて、前述の通りタグの付け外しは手動で行う必要があります。
そのため、次のように複数の条件を組み合わせて案内する場合、条件に合う人を一人ひとり確認する作業が必要です。
- 希望職種と勤務地の両方に合う求人情報を送る
- 説明会に参加した人のうち、まだ応募していない人に選考を案内する
- 希望職種に合う情報を、応募前と選考中で出し分ける
友だちが増えるほど、こうした対応の負担は大きくなり、結果として一律配信になりやすくなります。
※チャットProオプションを利用すると、一人に付けられるタグの上限を最大30個まで拡張できます。
説明会の申し込み対応や面談の日程調整に手間がかかる
多くの求職者・応募者に対応する企業では、説明会日時の案内や面談の日程調整を一人ひとり行うだけでも、多くの時間と手間がかかります。
LINE公式アカウントで説明会の申し込みや面談の予約を受け付ける場合、チャットで個別に対応したり、Googleフォームなどの外部フォームへ案内したりする方法があります。
チャットで受け付ける場合は、希望日時を聞き、空き状況を確認して日時を確定するまでやり取りしなければなりません。
面談の希望日時を外部フォームで集める場合も、日時の確定後に担当者が個別に連絡する運用では、案内の手間が発生します。
また、参加忘れを防ぐためにリマインドを送る場合も、送信対象やタイミングを確認する必要があります。
対応する人数が増えるほど、日程調整などの個別対応が積み重なり、担当者の対応工数も増えていきます。
選考の進捗を把握しづらく、対応漏れが起きやすい
人材・採用分野では、求職者・応募者によって選考の進み具合や必要な対応が異なります。
書類選考中の人、面談・面接の日程を調整している人、選考結果の連絡待ちの人、それぞれの進捗に応じて、次に案内する内容や対応が変わります。
LINE公式アカウントのタグやノート機能で選考状況を管理する場合、選考が進むたびに担当者による手動更新が必要です。
更新が遅れたり、記録が漏れたりすると、実際の進捗を正しく把握できません。
また、複数人で対応する場合や部署間で連携する場合は、誰がどこまで対応したかをその都度確認する必要があり、対応状況の共有にも手間がかかります。
情報の更新や共有が十分でないと、次の案内が必要な人を見落としたり、対応済みの人に別の担当者が再度連絡したりするおそれがあります。
人材・採用分野でLINEを効果的に使うなら「Liny」
「Liny」は、LINE公式アカウントと接続し、自由度の高い仕組みを構築できるツールです。
大手企業をはじめ、2,100社以上の企業に導入されています。
Linyの主な特徴は、以下のとおりです。
- LINE上の顧客データを一元管理できる
- 顧客ごとに配信やリッチメニューを出し分けられる
- 予約受付・変更・キャンセル・リマインドまでを自動化できる
- 複数の店舗や部署の運用をまとめて設計できる
- LINEグループで複数人とやり取りし、履歴をまとめて管理できる
- 外部システム連携や、業務に合わせた個別開発を相談できる
- 専任担当者による構築・運用支援を受けられる
ここでは、人材・採用分野でのLinyの活用方法をご紹介します。
アンケートで求職者・応募者情報を取得し、一元管理する
Linyでは、アンケートで求職者・応募者情報を取得し、取得した情報を自動で管理できます。
たとえば回答フォーム機能では、テキスト装飾やテーマカラーを設定し、質問項目や説明文を見やすく整えられます。
友だち追加後に回答フォームを案内すれば、担当者がチャットで一人ひとりに質問する手間を減らしながら、求職者情報をスムーズに収集できます。
さらに、取得した回答を友だちごとの管理ページに自動で保存したり、回答内容に応じてタグを付けたりする設定も可能です。
情報の取得から保存・分類までを自動化することで、多くの求職者・応募者に対応する場合も、情報管理の手間を減らし、後の配信や個別対応に活用しやすくなります。
希望条件や選考状況に合わせた案内・フォローを自動化する
Linyでは、アンケートで収集した情報などをもとに、メッセージを自動で出し分けられます。
たとえば画像のように、複数の条件を組み合わせて、案内を自動化することが可能です。

複数の条件を組み合わせて対象者を絞り込める
さらに、継続的なフォローには、あらかじめ設定した順番やタイミングに沿ってメッセージを自動配信するシナリオ配信も活用できます。
LINE公式アカウントにもステップ配信機能がありますが、標準機能では友だち追加時など開始条件が限られているほか、特定のタグが付いたタイミングでシナリオを送るといった設定はできません。※
一方Linyでは、開始タイミングや配信の条件分岐をより細かく設定できます。
【設定例:「内定」タグの付与に合わせてシナリオを開始】
- 1時間後:内定通知とお祝いメッセージ
- 3日後 :入社手続きの案内
- 1週間後:先輩社員紹介動画
自動化により、求職者・応募者が増えても、一人ひとりの希望条件や選考状況に合わせた案内やフォローを行いやすくなります。
※有料オプションを利用すると、タグの付与などをきっかけにメッセージを自動配信できます。
説明会や面談の予約受付からリマインドまでを自動化する
Linyには、説明会や面談の申し込みをLINE上で受け付けられる、2種類の予約管理機能があります。
たとえば、カレンダー予約では個別面談や面接などの予約受付を、イベント予約では会社説明会や採用イベントなどの申し込みをLINE上で完結できます。
また、予約管理機能では、予約完了のメッセージやリマインドメッセージを自動で配信することも可能です。
参加日程に合わせて自動送信できるため、担当者の送信作業を減らしながら、説明会や面談へのスムーズな参加を促せます。
選考の進捗や対応状況を可視化し、対応漏れを防止する
Linyの対応マーク機能では、アンケート回答などをきっかけに、友だちに「対応中」「対応済」といったマークを自動で付与・変更できます。
対応マークの表示名や色は自由に設定できるので、「書類選考中」「一次面接日調整中」「入社準備中」など、自社の採用フローに合わせて選考や対応状況を可視化することが可能です。
また、対応マークで対象者を絞り込めるため、日程調整や連絡が必要な人を見つけやすくなります。
担当者間でマークの更新ルールを揃えれば、複数人や部署間で対応する場合も状況を共有しやすくなり、対応漏れや二重対応の防止にもつながります。
人材・採用分野のLiny導入事例
ここでは、情報管理や予約受付に加え、自動応答機能やリッチメニューの切り替えを組み合わせた、人材・採用分野でのLiny活用事例を紹介します。
登録・面談予約の案内を自動化し、スタッフの対応負担を軽減した「人材派遣企業」
株式会社パーソナルアシストは、医療従事者と医療機関をつなぐ、医療分野の人材派遣業を営む企業です。
同社では、契約書類の郵送や電話・メールでの連絡、対面での面談に時間がかかっていたことから、LINE公式アカウントの利用を開始しました。
加えて、求職者への案内や面談予約を自動化するため、構築・運用のサポートが充実しているLinyを導入しています。
【Liny導入前の課題】
- よくある質問にスタッフが都度回答しており、対応の手間がかかっていた
- 営業時間外に届いた問い合わせにすぐに対応できず、求職者を待たせていた
- 面談予約や各種案内で、求職者ごとにやり取りが発生していた
【Linyで行った主な施策】
1.友だち追加の経路とアンケート回答をもとに、案内を出し分ける基盤を整備
医師・看護師などの職種別に、どこ経由で友だち追加されたかを計測できる機能を使ってQRコードを作成し、求人サイトに設置。
友だち追加時にどのQRコードを経由したかを判別し、その経路に応じて職種のタグを付与しています。
友だち追加後は、専門科目や勤務形態などをアンケートで確認し、回答に応じてさらに細かくタグを付けています。
一方、自社ホームページから友だち追加した人は職種が判別できないため、職種や同社での勤務経験を確認するアンケートを送付しています。
友だち追加の経路とアンケート回答の両方をもとに、求職者に合わせて案内を出し分ける基盤を整えました。
2.カレンダー予約で、オンライン面談の予約受付を自動化
自動応答とカレンダー予約機能で、求職者自身で面談の予約確定まで進められる仕組みを構築。
自動化することで、担当者との日程調整のやり取りの手間を軽減しました。
さらに、Zoomの利用マニュアルや面談中の注意点を配信し、面談へのスムーズな参加を促しています。
3.自動応答機能で、質問への回答や登録手続きの案内を自動化
自動応答機能を使い、給与の支払いや源泉徴収票など、よくある質問への回答を自動化。
さらに、外部のスタッフ専用マイページへの登録方法も自動で案内しています。
求職者がマイページで必要事項を入力すると履歴書が作成され、医療機関への紹介に進む流れです。
スタッフの個別対応の負担を減らしつつ、求職者が返信を待たずに必要な情報を確認できるようにしています。
【Liny導入後の成果】
面談予約の案内、よくある質問への回答を自動化したことで、スタッフの対応量が減り、作業効率が大幅に向上しました。
導入前は、営業時間内でも返信を保留するケースが数十件単位で発生していましたが、導入後は少ないリソースで応募者へ素早く対応できるようになっています。
営業時間外でも、求職者自身で面談予約やスタッフ専用マイページへの登録を進められる仕組みが、スタッフの負担軽減と求職者の利便性向上につながっています。
学生情報を一元管理し、一人ひとりに合わせた情報提供を実現した「就活支援サービス」
みえプラス(株式会社OーGOE)は、三重県の若者支援を目的として、LINEを通じてイベント案内や就活サポートなどの情報を発信しています。
同サービスでは、学生の登録情報をまとめて管理し、一人ひとりに合った情報を届けるためにLinyを導入しました。
【Liny導入前の課題】
- 会員登録と情報配信のツールが分かれており、学生情報を一元管理できていなかった
- 情報管理に手作業が多く、運用工数が増大していた
【Linyで行った主な施策】
1.回答フォームと自動タグ付けで、学生情報の取得・管理を効率化
友だち追加後に初回アンケートを案内し、学生種別・学年・利用目的などを取得。
回答内容に応じて自動でタグを付け、学生の属性や関心を分類しています。
また、会員登録やイベント申し込みのフォームもLinyで作成。
LINE上で手続きを完結させ、登録情報の反映や管理を自動化することで、情報をまとめて管理する体制を整えました。
2.セグメント配信で、利用目的に合う案内を自動で配信
学生の利用目的に合わせて、案内する内容をカルーセル形式のメッセージで出し分け。
複数の情報を横並びのカードで提示し、学生が自分に合うイベントなどを見つけ、申し込みへ進めるようにしています。
3.会員登録やイベント申し込みへの導線を整備
未登録者と登録者で、表示するリッチメニューを変更。
登録者向けには「友だち紹介キャンペーン」などを表示し、会員の状態に合わせた案内を行っています。
リッチメニューには学生スタッフの募集情報やイベント情報を掲載し、そのまま申し込み・予約まで進められる導線を整えています。
【Liny導入後の成果】
分かれていた学生情報を一元管理できるようになり、手作業による管理の負担を軽減しました。
また、学生の属性や利用目的に応じて、一人ひとりに合う情報を届けられるようになりました。
Linyで自社の課題を解決しよう
今回は、人材・採用分野でLINE公式アカウントを使う際の課題と、Linyでできること、実際に導入している企業の事例を紹介しました。
Linyを活用すれば、以下のような施策を実現できます。
- アンケートで求職者・応募者情報を取得し、保存・分類を自動化する
- 希望条件や選考状況に合わせて案内を出し分け、継続的なフォローを自動化する
- 説明会や面談の受付・リマインドを自動化し、担当者の負担を減らす
- 対応マークで選考の進捗や対応状況を可視化し、対応漏れを防ぐ
さらに、Linyでは専任担当者による構築・運用支援を受けられるので、自社の課題や運用体制に合わせた仕組みづくりについても相談できます。
ぜひ、自社のLINE運用にLinyを取り入れてみてください。















