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LINE公式アカウントのチャット(1:1トーク)の使い方と注意点

2021年8月6日

LINE公式アカウントのチャットの使い方と注意点

LINE公式アカウントのチャット(1:1トーク)の使い方と注意点

この記事では、LINE公式アカウントのチャット(旧1:1トーク)について、使い方や利用時の注意点、また、活用例もご紹介していきます。

LINE公式アカウントの「チャット機能」とは?

LINE公式アカウントには、「チャット機能」があり、友だちになっているユーザーと、1:1でメッセージのやり取りができます。チャットでのメッセージのやり取りは、他の友だちに見られることはなく、メッセージを送ったユーザーとLINE公式アカウントの運用者のみが確認できます。

チャット

メッセージを送ってくれた友だちと、チャットを行うことができる。

チャット機能の特徴

チャット機能の特徴をご紹介します。

  1. 気軽にメッセージのやり取りができる
  2. 顧客情報が蓄積できる
  3. チャット内を検索できる
  4. 豊富なコンテンツを送信できる
  5. チャットの履歴をダウンロードできる
  6. 「既読」をつけずに「未読」のまま、メッセージをプレビューできる

順番にご紹介していきます。

1. 気軽にメッセージのやり取りができる

チャット機能は、一般的なLINEアプリでのやり取りのように、気軽に1:1のコミュニケーションができる点が最大の特徴です。

メールや電話を使うには心理的障壁が高かったり、時間や場所を選ぶ必要がありますが、LINEを介せば、すきま時間にメッセージを送ることができます。

「電話やメールでのお問い合わせ方法に加えて、LINEでのお問い合わせ窓口を作ったところ、LINE経由でお問い合わせを行うお客様が1番多い」という声が多く寄せられており、LINEの使いやすさは電話やメールと比べ、断然高いと考えられます。

2. 顧客情報が蓄積できる

顧客情報の蓄積

顧客情報の蓄積が可能

チャット画面では、チャットができるユーザー一人ひとりに、タグ付け、担当者の設定、ノートの追加、「要対応/対応済み」ラベルなどの設定ができ、LINE公式アカウント内で顧客情報を管理することもできます。

3. チャット内を検索できる

検索

チャットの内容を検索することができる

チャット機能には、タグやチャット内のメッセージを検索できる「検索機能」があります。

タグで検索するとタグが付与されている友だちが表示され、メッセージを検索するとキーワードが含まれたメッセージが表示されます。

4. テキストだけではなく豊富なコンテンツを送信できる

チャットでは、テキストメッセージはもちろんのこと、「スタンプ」「ファイル」「通話リクエスト」「カードタイプメッセージ」「クーポン」などのコンテンツを送付することも可能です。

5. チャットの履歴をダウンロードできる

最大10万件のチャットルームの履歴をダウンロードすることが可能です。10万件を超える場合は、最新のチャットから10万件分がCSVファイルとしてダウンロードされます。

CSVファイルを作成できるのは1週間に1回のみになります。

6.「既読」をつけずに「未読」のまま、メッセージをプレビューできる

2024年2月にプレビュー機能が追加されました。未読のメッセージにおいて「受信メッセージのプレビュー」を選択することで、既読にせずに「未読バッジ」を残したまま、受信メッセージを確認できます。友だちのトーク画面においても、既読はつきません。プレビュー内のメッセージ表示数は最大10件です。

プレビュー機能は、該当ユーザーの右側にカーソルを当て、「(縦三点リーダー)」をクリックして表示させます。この時、「︙」ではなく該当ユーザーをクリックすると、通常のメッセージ確認となってしまい、既読になるためご注意ください。

プレビュー機能で既読にせずにメッセージを確認できる

プレビュー機能で既読にせずにメッセージを確認できる

チャット機能の2つの注意点

次に、チャット機能の2つの注意点をお伝えします。

1. メッセージを送信したことがあるユーザーとしかチャットできない

全ての友だちとチャットができるわけではありません。友だちが何らかのメッセージを送ってきたことをきっかけに、その友だちとチャットの利用ができるようになります。つまり、友だちからのメッセージ送付というアクションが無い限りは、チャットリストに表示されません。

【補足1】

2024年6月5日より、認証済アカウントの場合、LINE公式アカウントのオーナーは、LINEに追加した友だちの一覧を、「チャット」> 「連絡先」から、確認できるようになりました。

確認画面

引用元:https://www.lycbiz.com/jp/news/line-official-account/20240522/

また、2024年7月より、アカウントを友だち追加したユーザーに、LINE公式アカウントのオーナーからチャット送信が可能になりました。

ただし、利用ケースが限られています。以下の点にご注意ください。

  • この機能が利用できるのは「認証済アカウント」のみ
  • ユーザーが必要とする情報やサービスの提供と異なる目的で利用するのは禁止
  • 広告や宣伝目的でチャットを送信することは禁止(例:新規サービスや商品の紹介、キャンペーンのお知らせなど)
  • これらの行為はLINE公式アカウントのブロックや通報の対象となる場合がある

参考:【重要】「チャット開始機能」リリースのお知らせ

【補足2】

LINE公式アカウントでは、リッチメニューなどをタップすると、ユーザー側からメッセージが送信される「テキスト」というアクションがあります。

このテキストのアクションも、ユーザーからのメッセージ送付と捉えられますので、チャット機能の利用ができるようになります。

2. トークの保存には有効期限がある

チャットのトーク、画像、ファイルには、それぞれ保存期限があります。

  • テキストやLINEスタンプ:1年
  • 画像やビデオなどのコンテンツメッセージ:2週間
  • ファイル:1週間

テキストなどは1年間残っていますが、動画やファイルなどは比較的短い期間で保存されなくなるため、事前にダウンロードなどを行っておき、保存するようにしましょう。

チャット機能の設定方法

LINE公式アカウントの管理画面にログインします。

応答設定

まずは、応答設定を行います。

右上の「設定」をクリックし、左メニューから「設定 > 応答設定」を選択し、「チャット:オン」にします。

応答設定

チャットをオンにする

チャットの応答方法

チャットと応答メッセージを併用する場合や、時間によってチャットと応答メッセージを切り替えたい場合は、同じ画面内の詳細設定で設定を行います。

チャットの応答方法

チャットの応答方法が選択できる

応答時間を「オン」にすると、「応答時間内」と「応答時間外」で、設定方法を変えることができます。

応答状況

トークルーム上部のアカウント名の下に応答状況を表示できます。

応答設定の表示例

応答設定の表示例
引用元:応答状況の設定

初期状態では「表示する」が選択されています。表示したくない場合は「表示しない」に変更します。

応答状況の設定

応答状況の設定

補足:表示されるテキストについて

表示テキストは以下の応答設定に応じて、自動的に切り替わります。カスタマイズはできません。

応答状況のテキスト表示

応答状況のテキスト表示
引用元:https://manager.line.biz/announce/100006865?country=JP

チャット機能の利用方法

管理画面の「チャット」タブを開くと、チャット画面が表示され、メッセージを送ってきてくれた友だちがリストで並んでいます。ここに表示されている友だちとチャットを行うことが可能です。

チャットの機能を順にご紹介していきます。

チャット

管理画面から「チャット」タグをクリックして表示されるのが、チャット画面です。ここで友だち一人ひとりとやり取りを行います。

チャット画面

左側が友だちリスト、真ん中はチャット画面、右側には友だちの情報を蓄積できる欄が設けられている

画面右側では、以下のような友だちの情報を管理できるようになっています。

  • LINE名(変更可能)
  • タグの付与
  • 担当者の設定
  • ノートの追加

また、チャット上部には、「要対応/対応済み」を選択できるラベルがあります。

チャットで送信できるコンテンツ

先述したように、チャット機能では、テキストだけではなく、ファイルや画像、LINEコールリクエスト、クーポンや定型文などの様々なコンテンツを送信することができます。

連絡先

左メニューの上から2番目のアイコンをクリックすると、「連絡先」が表示され、チャットが可能な友だちのリストが表示されます。

連絡先

連絡先画面の例

ここでは、以下の情報が確認できます。

  • 名前
  • タグ
  • タイプ(友だちになっているか、いないか)
  • 前回のチャット日

絞り込み配信

左メニューの上から3番目のアイコンをクリックすると、「絞り込み配信」のグループを選択できる画面になります。

絞り込み配信

絞り込み配信先を指定して、メッセージを作成する

LINE公式アカウントのメッセージ配信では、メッセージの配信対象を絞り込みすることができます。絞り込みでは、「タグ」を用いた絞り込みを行うことができます。

この画面で、絞り込みを行いたい「タグ」を選択し、メッセージの作成に進みます。

絞り込み配信については以下の記事も参考にしてください。

チャット設定

最後はチャット設定です。ここでは、チャット機能の様々な設定を行うことができます。

チャットの各種設定ができる

チャットの各種設定ができる

チャット設定画面はタブになっていて、各タブで以下の設定を行うことができます。

  • 基本:通話設定、音声・ビデオ設定、チャット履歴のバックアップなど
  • タグ:タグの作成/変更/タグがついている人数
  • 定型文:定型文の作成
  • 応答時間:応答時間の設定
  • 電話:LINEコールの設定

チャット機能の活用方法

チャット機能の活用例を、いくつかご紹介します。

お問い合わせを受ける

お問い合わせ対応

チャットを利用して、疑問や質問に対応することができる。

商品についての質問、サービスのお問い合わせなど、チャットを利用して気軽にやり取りを行うことができます。電話のようにすれ違いになることもなく、メールのように、固い挨拶や表現を利用する必要は無いため、双方のコミュニケーションの負担を軽減させることが可能です。

予約を受ける【店舗・飲食店・サロン】

予約の受付

チャットで予約を受ける。

飲食店やサロンなど、店舗としてLINE公式アカウントを利用している場合は、予約をLINEで受ける際にチャットを利用するのも良いでしょう。電話のように忙しい時に対応する必要もなく、手が空いた時にLINEを確認し予約対応を行うことができます。また、来店後にお礼メッセージを送付するなど、顧客との関係構築にも利用できます。

希望条件をヒアリングする【不動産・転職支援・結婚式場予約】

チャット

希望条件をチャットで入力してもらう。

ユーザーの希望条件を確認して、商品やサービスを紹介する場合、チャットを利用して希望条件のヒアリングを行うことができます。取得した情報は、ノートとして追加したり、タグを付与し、絞り込み配信の対象として利用することができます。

まとめ

LINE公式アカウントで1:1のコミュニケーションを取る時に利用される「チャット機能」についてご紹介しました。

チャット機能を利用する際には、運用ルールをあらかじめ設けておき、運用ルールに則って、対応を行っていきましょう!

チャットを利用した運用上の悩み事やその解決方法は、以下の記事でもご紹介していますので、参考にしてください。

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  • この記事を書いた人

鈴木優

LINE運用アドバイザー・Webディレクター・ライター。 【LINE公式アカウントBasic認定資格】保持。 LINE&Linyを利用した新規ビジネスの立ち上げに関わった経験を経て、現在はLINE&Liny運用アドバイザーとして導入・運用サポートを行う。当ブログで情報発信もしています。

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