企業や店舗がLINE公式アカウントを活用する機会が増える中、「問い合わせ対応に手間がかかる」「スタッフの負担を減らしたい」と感じている担当者も多いのではないでしょうか。
そんな課題を解決する方法として、LINE運用の自動化が注目されています。
本記事では、LINE運用の自動化でできることやツールの選び方、成功事例までをわかりやすく解説します。
LINE自動化の全体像|何ができるのか?
LINEの自動化とは、LINE公式アカウントの配信やチャット対応などを設定やツールによって自動で実行できるようにし、運用を効率化することを指します。
自動化の方法は、大きく分けて2つあります。
- LINE公式アカウントの機能による自動化
(例:あいさつメッセージ、ステップ配信、応答メッセージ) - 拡張ツールによる高度な自動化
(例:ユーザー行動に基づく自動配信、予約対応、資料送付)
これらを活用することで、LINE上で集客(友だち登録)・配信・個別対応を自動で行う仕組みを構築できます。
それぞれについて、この記事で詳しく説明していきます。
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LINE運用を自動化するメリット
LINE自動化によって得られる代表的な2つのメリットを紹介します。
メリット1:業務効率化・対応工数削減
LINE運用を自動化する一番のメリットは、業務の負担を減らせることです。
例えば、
- よくある質問への対応
- 絞り込み配信・ステップ配信
- 資料送付や予約対応
などは、あらかじめ仕組みを構築しておくことで、担当者がその都度対応をする必要がなくなります。
その結果、限られた人員でも安定したLINE運用ができ、他の重要な業務にリソースを集中できるようになります。
メリット2:顧客対応スピードの向上・満足度アップ
ユーザーからの問い合わせを即時対応することにより、ユーザーが求めるタイミングでの情報提供が可能になります。
スピーディーな対応は顧客満足度を高めるだけでなく、機会損失を防ぎ、申し込み率やリピート率の向上にもつながります。
LINE公式アカウントの標準機能でできる自動化
LINE公式アカウントには基本的な自動化機能があります。
その代表的な機能が以下の3つです。
- あいさつメッセージ
- 応答メッセージ(自動返信)
- ステップ配信
順番に紹介していきます。
あいさつメッセージ
あいさつメッセージは、ユーザーがLINE公式アカウントを友だち追加した際に自動で送付されるメッセージです。アカウントの第一印象を決める重要な要素であり、ユーザーとの関係づくりの出発点になります。
あいさつメッセージには、以下の内容を盛り込むのが一般的です。
- アカウントの説明
- 配信内容と頻度
- クーポンなどの友だち追加特典
さらに、あいさつメッセージの中でユーザーに特定のアクション(例:自動応答のキーワード、予約方法など)を促せば、次の行動につながる自然な導線を作ることができます。
応答メッセージ(自動返信)
応答メッセージは、ユーザーからメッセージを受け取った際に、自動で返信内容を設定できる機能です。
例えば、「営業時間」「アクセス」などの質問に対して、あらかじめ登録したメッセージを即時に返すことができます。また、営業時間外にはメッセージを自動返信することも可能です。
これにより、担当者が個別対応しなくても一部の問い合わせには自動で回答できます。
ステップ配信
ステップ配信は、ユーザーが友だち登録をしたことをきっかけに、特定の間隔で自動的にメッセージを配信できる機能です。
例えば、「登録直後にあいさつメッセージ」「3日後にクーポン」「1週間後にコラム」といったように、段階的なメッセージ配信が自動で可能です。これにより、担当者が個別に配信設定をしなくても、継続的にユーザーにコンテンツを送付できます。
【標準機能だけで限界を感じるケース】
LINE公式アカウントの機能だけでも一部の自動化は可能ですが、「ユーザー情報の収集」「ユーザー情報を活用したシナリオ配信」「予約対応・リマインド配信」などは自動化することが困難です。
配信や顧客対応などをより幅広く自動化するには、拡張ツールの導入が効果的です。次から、その方法をお伝えしていきます。
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LINE拡張ツールの自動化でできることと活用シーン
LINE拡張ツールを活用することで、LINE上でのコミュニケーションや顧客対応をより高度に自動化できます。
ここでは、当社が提供するLINE拡張ツール「Liny(リニー)」を例に、「友だち獲得 → 情報収集 → 配信 → 個別対応」という流れで、具体的な自動化の例を紹介します。
1. 友だち登録施策・キャンペーンの自動化
友だち登録施策やキャンペーンをLINEで自動化し、友だち獲得や売り上げ増加に活用できます。
例えば、スタンプラリーや診断コンテンツ、抽選などのキャンペーンをLINE上で実施して、特典付与までを自動で行えます。
2. ユーザー情報収集の自動化
アンケートや会員登録などで、ユーザー情報を収集するプロセスを自動化します。
例えば、回答フォームや選択肢付きメッセージを送付し、ユーザーごとに回答を保存することが可能です。

テーマパークのアンケート例
3. ステップ配信・セグメント配信の自動化
ユーザー行動や興味関心に合わせた配信を自動で行えます。
アンケートや診断コンテンツで取得したデータに基づき、ステップ配信やセグメント配信を自動化することで、効果的な配信が可能です。
さらに、URLクリックや反応履歴をスコアリングし、スコアに応じて限定コンテンツを自動配信する仕組みも構築できます。
4. 問い合わせ・顧客対応の自動化
LINE拡張ツールを活用すると、問い合わせ対応を効率化できます。
例えば、定型的な質問には即時回答し、解決しない場合にはフォーム入力へ誘導できます。
また、フォーム送信後にステータスを自動更新することで、対応漏れを防止します。
5. 予約管理の自動化
イベント申し込みや来店予約をLINE上で完結できます。ユーザーはリッチメニューなどから予約フォームへ遷移し、その場で手続きが可能です。
さらに、前日のリマインド配信、来場・来店後のフォローアップまでを自動化できます。
ユーザー自身で予約を完結させられるのでタイムラグがない予約申し込みが可能になり、業務効率化と利便性向上の両方を実現できます。
LINE自動化ツールを選ぶ5つのポイント
LINEの自動化を進めるためには、自社の目的や運用に合ったツールを選ぶことが重要です。
ここでは、ツール選定で失敗しないために押さえておきたい5つのポイントを紹介します。
1. 自動化の目的を明確にする
まずは、自動化の目的を明確にしましょう。
例えば「問い合わせ対応を効率化したい」「予約受付を自動化したい」など、目的によって必要な機能や設計が異なります。
目的を明確にすることで、必要な機能を見極めやすくなります。
2. ツールを比較・検討する
目的を定めたら、それを実現できるツールを比較・検討します。
ツール候補を選定して、資料請求や問い合わせを行い、自社の目的が実現できるか確認しましょう。
3. 料金体系の確認
目的が実現できるツールを見つけたら、料金も確認しましょう。
ツールやプランによって料金体系はさまざまです。また、初期費用・月額費用のほか、配信通数によって費用が変動するケースもあります。
4. ツールの操作性
次のツール選定のポイントは操作性です。どれだけ多機能なツールでも、操作が難しいと日々の運用が滞ってしまいます。
また、複数人が利用する場合は、操作の学習コストを抑えることも重要です。
管理画面が直感的に使えるか、メッセージの作成や各種設定がスムーズに行えるかを事前に確認しましょう。
5. サポート体制・導入支援の有無
LINEツールの導入では、導入段階と運用段階の両方でサポート体制が重要になります。
導入初期には設計・設定で迷う場面が多く、スムーズに立ち上げるためには導入支援や初期設定サポートが欠かせません。専門スタッフによる支援があれば、運用の土台を早く整えられます。
運用が軌道に乗った後も、サポートの存在は欠かせません。LINE運用は「一度設定して終わり」ではなく、効果を高めるために継続的な改善が必要です。定期的な運用相談や機能アップデートの情報提供があると、最新の施策に合わせて最適な運用を続けやすくなります。
導入時と運用時の双方で支援を受けられるかどうかは、ツールを長期的に活用するための重要な判断基準となります。サポート体制の内容と範囲は、導入前に必ず確認しておきましょう。
LINE運用の自動化・業務効率化の成功事例
LINE運用の自動化は、業種を問わずさまざまな企業が成果を上げています。単なる業務効率化にとどまらず、顧客との接点強化や満足度向上につなげています。
ここでは、当社が提供するLINE拡張ツール「Liny」を活用し、自動化と業務効率化を成功させた企業の事例を紹介します。
【人材業界】予約受付を自動化し、機会損失を防ぐ
医療業界の人材紹介・人材派遣を行う株式会社パーソナルアシストでは、「営業時間外の問い合わせの返信に遅れが生じる」「問い合わせ対応に時間がかかる」という課題がありました。
そこでLinyを導入し、希望条件の登録から面談予約までのフローをLINE上で自動化を実現。求職者はメッセージの案内に沿って予約確定まで自分のタイミングで完結できるようになりました。
その結果、対応工数は大幅に削減され、夜間や休日も自動対応が可能になりました。機会損失を防ぐとともに、必要な顧客対応に時間を割けるようになっています。

自動応答で面談の予約を促す
参考:Linyの自動応答でお客様対応の時間削減!会員登録から契約まで、WEB上ですべてのプロセスが完了するシステムに
【不動産業界】アンケート自動化で返信率92%達成
防音賃貸マンションを開発・管理するツナガルデザイン株式会社では、問い合わせ方法がメールや電話に限られており、顧客の手間がかかることが課題でした。
この課題を解決するため、LINE公式アカウントとLinyを導入しました。友だち登録直後に自動でアンケートを送付し、タップで希望条件を回答できる仕組みを構築。その結果、返信率はメール時の83%から92%に向上しています。
さらに、診断ゲーム施策によって友だち登録数は約1.8倍に増加し、顧客接点の拡大と業務効率化を同時に実現しています。

LINEでアンケートを送付することで回答率UP
参考:診断ゲームで友だち数1.8倍!さらに、アンケートの返答率を92%に高めたLiny活用法とは
【教育・留学業界】資料送付の自動化で顧客対応を効率化
海外留学支援サービス「スマ留」を運営する株式会社リアブロードでは、顧客数の増加に対し、メールや電話での対応に限界を感じていました。
そこでLINE公式アカウントを活用するとともに、顧客管理と自動化のためにLinyを導入しました。
資料請求や説明会予約など各種申し込みフォームを作成し、フォーム回答に応じた資料送付やメッセージ配信を自動で行えるようにしました。さらに、タグ機能を活用して顧客のステータスを管理し、状況に応じた最適な案内を自動送信する仕組みを整えています。
その結果、限られたリソースでも顧客増に対応できる体制が整い、Liny経由の予約数は導入直後の約4倍に増加しました。

タブ形式のリッチメニューを切り替えて、予約や資料ダウンロードをユーザー自身で行える
参考:回答フォームとセグメント配信で密なコミュニケーションを実現!Liny経由の予約数を約4倍増加させた集客の仕組み
まとめ:LINE運用を次の段階へ
LINE運用の自動化は、業務を効率化するだけでなく、一人ひとりに最適な体験を届ける仕組みです。LINE公式アカウントの標準機能に加え、拡張ツールを活用することで、予約や資料送付、自由度の高いステップ配信など、より高度な自動化の仕組みが可能になります。
実際にLinyを導入した企業では、対応時間の削減や回答率の向上など、さまざまな成果が生まれています。
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