ユーザーと1:1のコミュニケーションを行うブライダル業界では、LINE公式アカウントを活用するケースが増えています。
LINEは多くの人にとって使い慣れているツールなので、スピーディーなやり取りが可能です。さらに、一斉配信もできるので申し込みや成約数の増加にも役立ちます。
この記事では、ブライダル業界におけるLINE公式アカウントのおすすめ機能や活用例をご紹介します。
ブライダル業界でLINE公式アカウントが活用されている理由
ブライダル業界と言っても、色々な業態があります。
- 結婚式場
- ブライダルプロデュース
- 動画や写真撮影 etc...
このようなブライダルに関わる幅広い事業において、LINE公式アカウントの導入が広がっています。その理由を3つご紹介します。
- LINEはユーザーの利便性が高い
- 一斉配信と1:1のチャットの両方が使える
- ユーザー管理ができる
順番に紹介していきます。
1. LINEはユーザーの利便性が高い
一般的に、LINEはメールやお問い合わせフォームよりもユーザーにとって利便性が高い手段です。多くの人が日常的にLINEを利用しているため、気軽に問い合わせができます。
また、メールやお問い合わせフォームでは、名前や連絡先などを入力する必要がありますが、LINEなら必要最低限の入力で済む場合が多く、ユーザーの手間を省けます。
さらに、返信もLINEですぐに確認できるため、メールを開いたり電話を待つ必要がありません。スピーディーなコミュニケーションによって、他社よりも早くやり取りを進められる可能性も高まります。
2. 一斉配信と1:1のチャットの両方が使える
LINE公式アカウントでは、一斉配信と個別チャットの両方が使えます。
- キャンペーン情報や新着情報など、全員に知らせたい情報は一斉配信
- 個別の相談や予約確認などは、他の人に見られないチャット
というように、用途に応じたコミュニケーションが可能です。
3. ユーザー管理ができる
チャットができるユーザーには、タグの付与やメモの保存、さらに担当者や対応状況の記載もできます。これらの情報をもとに、特定のユーザーをリスト化することも容易です。
2025年3月4日「チャットProオプション」という月額3,000円(税別)の有料オプションがリリースされました。
このオプションの登場により、使用可能な「チャットタグの個数」が大幅に変更になりました。
現在利用できるチャットタグの数は以下です。
無料 | チャットProオプション利用時 | |
月額費用 | 無料 | 3,000円(税別) |
チャットタグ作成数 | 全5個 | 全300個 |
チャットタグ付与数 | 1人につき1個 | 1人につき30個 |
ノート作成数 | 1人につき1個 | 1人につき1,000個 |
つまり、通常の無料範囲内では、チャットタグの個数は全部で5つまで作成でき、1人に付与できるタグ数は1つのみです。また、利用できるノート(メモ欄)の数は1個です。
ブライダル業界でのLINE公式アカウントのおすすめ機能
ブライダル業界でのLINE公式アカウントのおすすめ機能は多数ありますが、特に効果的な機能を3つ紹介します。
- コミュニケーションが個別にできる【チャット機能】
- 多様なメッセージを送付できる【メッセージ配信】
- メッセージを自動配信して反応率を高める【ステップ配信】
順番に紹介していきます。
コミュニケーションが個別にできる【チャット機能】
先ほど紹介しましたが、LINE公式アカウントのチャット機能を使えば、顧客との個別にやりとりができます。

PDFも送付できるため、資料送付も容易
問い合わせに対してスピーディーな返信をすることは、ユーザーの安心感にもつながります。
参考:LINE公式アカウントのチャット(1:1トーク)の使い方と注意点
多様なメッセージを送付できる【メッセージ配信】
ブライダル事業では、写真や動画で魅力を伝えることが重要です。
LINE公式アカウントなら、様々なビジュアルコンテンツを簡単に配信し、webサイトへの誘導もスムーズにできます。
以下が活用できるメッセージの全種類です。
- テキスト
- スタンプ
- 写真
- クーポン
- リッチメッセージ
- リッチビデオメッセージ
- 動画
- ボイスメッセージ
- リサーチ
- カードタイプメッセージ

画像や動画など、さまざまなビジュアルコンテンツを送付できる
LINE公式アカウントで配信できる全メッセージについては、以下の記事で詳しく説明しています。
参考:LINE公式アカウントで配信できるメッセージの種類【Liny比較】
メッセージを自動配信して反応率を高める【ステップ配信】
ステップ配信とは、ユーザーの行動(友だち追加)をトリガーに、自動でメッセージを送信できる機能です。例えば以下のような配信ができます。
- 友だち追加の1日後:プランを紹介
- 2日後:お客様の声を配信
- 3日後:よくある質問を配信
- 4日後:予約に誘導
このように、友だち追加をきっかけに自動でメッセージが配信する設定にしておくことで、意欲が高い状態のうちに申し込みに誘導することが可能です。
参考:LINE公式アカウントのステップ配信とは?設定方法や配信事例も紹介
ブライダル事業でのLINE公式アカウントの活用例
ブライダル事業でのLINE公式アカウントの活用の流れをご紹介します。
ここでは、ウェディングプランの提案サービスを例にします。

ブライダル事業でのLINE公式アカウント活用例
ステップごとにご紹介していきます。
LINE公式アカウントへ誘導
まずは、ホームページ、SNS、パンフレットなどを活用して、LINE公式アカウントに友だち追加してもらいます。
このとき、LINE公式アカウントに登録するメリットを伝えると登録率が高まります。例えば、以下のような訴求が考えられます。
- LINEで簡単に問い合わせができる
- 資料をダウンロードできる
- 結婚式場の限定動画が見れる
LINE公式アカウントを紹介をする【あいさつメッセージ】
あいさつメッセージは、友だち追加時に自動で送付されるメッセージです。あいさつメッセージでは、アカウントの紹介や利用方法などをユーザーに伝えることが一般的です。
問い合わせへ誘導したい場合は、あいさつメッセージ内で案内しましょう。

あいさつメッセージで問い合わせ対応ができることを案内する
参考:LINE公式アカウントのあいさつメッセージ設定方法と例文
順番にコンテンツを配信【ステップ配信】
先ほども紹介したように、ステップ配信を使ってコンテンツを順番に配信していきます。
「どんな内容」を「いつ配信」すると、反応率が高まるのかを考えながら設定しましょう。定期的に改善するのもおすすめです。
問い合わせ対応や資料送付【チャット機能】
問い合わせが送られてきたら、チャット機能を利用して対応を行います。
チャットでは、定型文を送付できる他、PDFや画像などのファイル送信も可能です。
参考:LINE公式アカウントのチャット(1:1トーク)の使い方と注意点
顧客管理【チャット機能】
チャットでは以下の機能が利用できます。
- タグ付与
- メモの保存
- 担当者の設定
- ステータスの設定
これらの機能を活用しながら、漏れのない顧客管理が実施できます。

担当者、タグ、ノートなどを設定できる
リピーター施策【メッセージ配信】
リピーター施策として、キャンペーンやイベント情報を定期的に配信することも可能です。
例えば、「結婚記念日のお食事会」の案内をして、再来場を促すことができます。

結婚記念日に、ディナーのご予約に誘導するメッセージ例
まとめ - ブライダル業界でLINEを活用して成約率UPへ
LINE公式アカウントはユーザーの利便性が高く、スピーディーなコミュニケーションを促進できるツールです。
ブライダル事業での親和性が高いので、ぜひLINE公式アカウントを活用してみてください。