「LINE」は日本で最も使われているSNSで、利用率は90%以上です。(令和3情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査)
情報を届ける手段としてLINEは欠かせないツールとなっており、「LINEマーケティング」に取り組む企業は、大変多いです。
この記事では、LINE運用のプロが、LINEマーケティングの特徴と戦略の立て方を丁寧に解説します。また、LINEマーケティングを行う上で欠かせないツールのおすすめや比較ポイントもご紹介。さらに、自社の施策に行かせるように、成功事例をお伝えしていきます。
こんにちは!当記事を担当した鈴木です。
2018年より「LINE公式アカウントの運用」や「Linyの設定サポート」を行なっており、LINE公式アカウントBasic認定資格も保持しています。
事例を用いて、詳しくLINEマーケティングをお伝えしていきますので、御社のマーケティング施策に、ぜひご活用ください!
LINEマーケティングとは?特徴と戦略の立て方
LINEマーケティングとは、LINEのビジネスアカウントである「LINE公式アカウント」などを利用して、ユーザーのLINEアプリに情報配信することで、ブランド認知・購買・店舗送客につなげる活動です。
LINEマーケティングのメリット
LINEマーケティングには、3つのメリットがあります。
1. 友だち登録されやすい
先述したように、LINEアプリは日本の人口の90%が利用しているツールです。その為、LINE公式アカウントは友だち登録されやすいです。
「独自で開発したアプリ」と比較してみましょう。アプリの場合、個人のスマホにダウンロードしてもらったり、会員登録をしてもらう手間がかかり、大きく離脱につながるケースもあります。
一方、LINEの友だち登録なら数秒でできるので、登録時の離脱防止に貢献します。
2. メッセージがすぐに開封される
LINEのメッセージは、すぐに開封されやすいという特徴があります。
メールと比較してみましょう。メールを送った場合、開封されるのは早くても1日以内、遅い場合は数日〜数週間後、という傾向があります。また昨今では、メール自体を使っていないというユーザーも多くなってきています。
一方で、LINEはメッセージを受信するとプッシュ通知がされたり、アプリに未読バッジが付く為、すぐにアプリを開いてメッセージが確認されやすいツールです。
LINEの2021年のアンケートによると、LINE公式アカウントからメッセージを受け取って見るまでの体感値では、「すぐ見る」が約2割、「3〜6時間以内で見る」が過半数、「その日のうちに見る」と回答した人は約8割いるほどです。(参照:LINE公式アカウント)
3. 多様なマーケティング機能が活用できる
LINE公式アカウントは、企業や店舗のマーケティングに最適な機能が豊富に備わっています。例として、リッチメニュー、画像や動画配信、ポイントカード、リサーチ機能などがあります。
さらに、LINE公式アカウントの関連サービスである「LINE広告」や「LINEのマーケティングツール」などを用いることで、集客力を高めたり、予約機能やCRM機能まで利用することができます。
LINEマーケティング戦略の立て方
LINEマーケティング戦略の立て方を解説します。
「認知拡大」「エンゲージメント強化」「販売/送客」の3段階に分けて考えることをオススメします。
「エンゲージメント」とは、ユーザーとのつながり度合いのこと。LINEマーケティングは、この「エンゲージメントを高める」段階で、大きな効果を発揮します。
さらに、各段階において、
- 目標
- 施策
- 効果測定
を、それぞれ実施していきます。
次から、具体的な施策の内容をご説明します。
LINEマーケティング施策【4つの方法】
LINEマーケティングの施策として、4つの方法をご紹介します。
- LINE公式アカウントを運用する
- LINE広告/プロモーションで集客を加速する
- LINE公式アカウントで顧客管理する
- LINE公式アカウントをアプリ化する
順番に見ていきましょう。
①LINE公式アカウントを運用する
まずは、LINEのビジネス用のアカウントである「LINE公式アカウント」の運用です。LINE公式アカウントは、月額0円から利用できます。
LINE公式アカウントは、特に「エンゲージメント強化」と「販売/送客」の段階に関わります。
代表的な機能を3つご紹介します。
1. 一斉配信
LINE公式アカウントの友だちに対して、メッセージを一斉配信する機能です。新商品の案内、イベントの告知、お知らせ、セール情報などを配信します。メッセージは、月に3〜4回送ると効果的だと言われており、定期的なメッセージ配信が、来店や購入を促進します。
また、一斉配信の機能では、友だちを属性に絞り込んで配信する「セグメント配信」も重要です。セグメント配信の詳細は以下でご紹介しています。
2. リッチメニュー
リッチメニューは、LINE公式アカウントの下部に設置するタップ可能な画像です。ホームページのように情報を掲載できるので、友だちに見てほしい情報を、リッチメニューにぎゅっと詰め込むことが可能です。
3. ショップカード
来店を促進するための機能として、ショップカードも用意されています。いわゆる「ポイントカード」機能で、ユーザーは来店時にスタンプカード用のQRコードを読み込むことで、来店ポイントを貯められます。目標ポイントが貯まったら、設定したプレゼントと交換することが可能です。
②LINE広告/プロモーションスタンプで集客を加速する
次は「LINE広告」と「LINEプロモーションスタンプ」です。主に「認知拡大」の段階で活用します。
LINE広告とは
LINE広告は、「LINE」に広告を出稿するための広告配信プラットフォームです。例えば、以下のような目的で、LINE内に広告を出稿できます。露出を増やすことで、アクセスや友だちを集めたい場合に利用します。
・WEBサイトへのアクセス数を増やす
・WEBサイトのコンバージョン数を増やす
・アプリのインストール数を増やす
・アプリ利用者のアプリ起動数を増やす
・動画の再生数を増やす
・LINE公式アカウントの友だち数を増やす
引用元:LINE広告( https://www.linebiz.com/jp/service/line-ads/ )
LINEプロモーションスタンプとは
LINEプロモーションスタンプは、ユーザーに無料または条件付きでスタンプを提供できるサービスです。企業側が広告費を支払う有料サービスになります。
以下のような目的で使われます。
- 友だち追加
- ブランドリフト
- 販促/キャンペーン
これらを大規模に行いたい時に、活用することが多いでしょう(企業側が支払う広告費用も、比較的大規模になります)。
③LINE公式アカウントで顧客管理する
LINE公式アカウントの友だちを「顧客」と捉え、顧客管理やCRMを実施することもできます。主に「エンゲージメント強化」の施策に該当します。
例えば、顧客情報を管理して、以下のようなLINEの運用が可能です。
- 【情報収集】メッセージ内のURLを閲覧した回数をカウントする
- 【配信】興味に基づき、異なる「メッセージ」を配信する
- 【リッチメニュー表示】会員と非会員で、「リッチメニュー」を切り替える
ただし、LINE公式アカウントだけでは上記のような活用は困難なので、当社の「Liny」のようなLINEのマーケティングツールを併用することが一般的です。
④LINE公式アカウントをアプリ化する
さらに、LINE公式アカウントの連携ツールを利用すれば、LINE公式アカウント内で豊富な機能が利用できます。 例えば、「アンケート機能」「予約機能」などがあります。
LINE公式アカウントのアプリ化は、主に「エンゲージメント強化」と「販売/送客」の段階に関わります。
アプリを自社開発しなくても、「Liny」のようなLINEのマーケティングツールを利用すれば、簡単にこのような仕組みが構築できます。
業界別!LINEマーケティングの成功事例【3選】
LINEマーケティングの成功事例を3つご紹介します。(これらの事例はLinyを活用した事例となります。)
【不動産】第一建設株式会社
新築、賃貸の仲介、リフォーム&リノベーションなど、"住まいサービス" を手がけているのLINE公式アカウントでは、異なるニーズを持つ友だちを「1つ」のアカウントに集めて、友だちの興味に応じた「適切なメッセージ配信」を実施しています。
例えば、イベントに来られたお客様にLINEの友だち登録をしてもらい、アンケートを自動配信。友だちの回答は、自動的にLinyの顧客情報ページに入力されるので、セグメント配信に利用できます。
Linyを利用すると、このようなアンケートの送付・回答・情報の蓄積が簡単に出来ます。
【Webマーケティング】studio-K 中野巧さん
Webマーケティングのサービスを提供されているstudio-KのLINE公式アカウントでは、リッチメニューを「タブ」で切り替え可能にし、サービスや情報をホームページのように閲覧できる仕組みを提供されています。
Webブラウザに遷移しなくても、LINE公式アカウント内で完結でき、離脱の防止にもつながります。
さらに、LINE公式アカウント内で「診断テスト」を作成して、友だちにLINE内で診断を行ってもらう施策を実施しました。診断結果はSNSなどに自発的に投稿され、拡散のきっかけにもなりました。
【複合施設の運営】関彰商事株式会社
総合販売代理店では、ガソリンスタンド、携帯ショップといった、異なる店舗のLINEの友だちを、「グループのお客様」という視点で捉え、マーケティング施策を実施されています。
店舗単位でLINE公式アカウントを運用すると、クロスセルマーケティングが困難になります。逆に、異なるお店のお客様を1つのLINE公式アカウントに集めると、全ユーザーに興味のあるメッセージ配信をすることができず、ブロックにつながってしまいます。
そこで、「どの店舗でユーザーが友だち登録をしたのか」を自動で取得し、アンケートで顧客情報を収集することで、お客様一人ひとりに合ったパーソナルアプローチと、クロスセルマーケティングを両立することが可能になりました。
これら3つの事例の詳細は、以下から確認いただけます。
3つの事例の詳細はこちら
LINEのマーケティングツールの選び方【3ポイント】
LINE公式アカウントでマーケティングをする際に、「顧客管理」や「アプリ化」ができるLINEのマーケティングツールを併用される方も多いでしょう。
次から、LINEのマーケティングツールの選び方を3つのポイントでご紹介します。
①利用したい機能は使えるか
まずは、利用したい機能が使えるかどうかです。
LINEのマーケティングツールは各社がそれぞれ機能を提供しているため、自社が行いたいマーケティング施策がそのツールで実現できるのかをチェックする必要があります。
例えば、以下のような機能のニーズが考えられます。
- 予約機能は利用できるのか
- リッチメニューの切り替えはできるのか
- 顧客管理は可能か
- タスク管理/進捗管理はできるか
- アンケートの取得は可能か
機能面のマッチ度は、まず初めに確認しておきたいポイントです。
②セキュリティ対策は行われているか
「顧客管理」をする場合は、お客様の個人情報を扱うケースも出てきます。
そうなると、セキュリティ面の安全性も必要になります。会社として、またツールとして、堅牢なセキュリティ対策がなされているのかを確認することも重要です。
③運用方法のアドバイスがもらえるか
ツールの機能面だけではなく、LINEマーケティングの相談ができるかどうかも、ポイントとして入ってきます。
なぜならLINEマーケティングでは、「初期設定したら終わり」ではなく、「目標設定・運用・効果測定」を重ねて、改善することが肝心だからです。
そのため、「LINEマーケティングを熟知した担当者に相談ができるのか」も、ツールを選ぶ上で大切です。
まとめ
当記事でご紹介した、LINEマーケティングのポイントをまとめます。
- LINEマーケティングとは:「LINE公式アカウント」などを利用して、顧客のLINEアプリに情報配信することで、ブランド認知・購買・店舗送客につなげる活動
- LINEマーケティングの3つのメリット:「友だち登録されやすい」「メッセージがすぐに開封される」「多様なマーケティング機能が活用できる」
- 戦略の3段階:「認知拡大」「エンゲージメント強化」「販売/送客」
- LINEマーケティングの4つの施策:「LINE公式アカウントを運用する」「LINE広告/プロモーションで集客を加速する」「LINE公式アカウントで顧客管理する」「LINE公式アカウントをアプリ化する」
- LINEツールの選び方:「利用したい機能は使えるか」「セキュリティ対策は行われているか」「運用方法のアドバイスがもらえるか」
LINEマーケティングツールのおすすめは「Liny」
当社のLinyは、LINEマーケティングツールとしておすすめです。
▼おすすめポイント
- 【機能の充実】「顧客管理」「セグメントリッチメニュー」「予約」など、網羅的にLINEマーケティングに必要な機能を提供しています。
- 【セキュリティ対策】Pマークを取得。公共や官公庁でも利用されており、大手企業のセキュリティチェックにも対応。二要素認証も全プランで利用可能です。
- 【構築/運用サポート】専属の担当者が構築・運用の相談にのります。
LINEのマーケティングに取り組まれる場合は、ぜひLinyの活用もご検討ください!お気軽に以下からお問合せください。