LINE公式アカウントを運用していると、「友だちになっているユーザーにはどんな人がいるの?」という疑問や、「友だちの今までの行動や情報を記録保存・管理することでサポートやマーケティングに活用したい」という課題にぶつかるでしょう。
この記事では、LINE公式アカウント上の友だちを確認する方法と、友だちから取得した情報の管理の仕方についてご紹介していきます。
LINE公式アカウントの友だちの確認方法は?
LINE公式アカウントで友だちの数を確認するには「LINE公式アカウントの管理画面 > 分析 > 友だち」で、確認可能です。
一方で、友だちになっているユーザーのリストを表示させることはできません。ただし、チャットができる友だちの一覧を表示させることはできます。つまり、友だちの情報を確認したり管理するためには、友だちとチャットができる状態にする必要があります。
チャットができる友だちの情報は、LINE公式アカウントの管理画面の「チャット」タブをクリックして、確認できます。

管理画面のチャットタブをクリックし、チャッと画面を開く。

チャットができる友だちの一覧画面の例
補足:「自動応答メッセージ」と「チャット機能」
「自動応答メッセージ(Botモード)」を利用する場合は、「チャット」は利用できません。
その為、自動応答メッセージを利用している場合は、チャットができる友だちの一覧を表示することもできません。
補足:友だち/フォロワー/チャットのみのユーザーの違い
LINE公式アカウントの情報を受け取ったり、やりとりを行えるユーザーには3つの種類があります。
1. 友だち
LINE公式アカウントの友だち追加をしているユーザー。友だち追加をすると、公式アカウントの配信メッセージを受け取ることができ、タイムラインを確認することもできる。公式アカウント側がチャットを利用している場合、友だちは「チャットができる友だち」と「チャットができない友だち(メッセージを一度も送ってきてくれたことのない友だち)」の2種類がいる。
2. フォロワー
LINE公式アカウントの友だちにはなっていないが、タイムラインのみを閲覧することができるユーザー。
3. チャットのみのユーザー
LINE公式アカウントの友だちにはなっていないが、チャットのやりとりのみを行えるユーザー。つまり、友だち追加していないが、何らかのメッセージを送ってきたユーザーのこと。
友だちを確認するためには「友だちからのメッセージ送信」が必要
LINE公式アカウントの友だちとチャットをするためには、友だちから何らかのメッセージを送ってもらう必要があります。友だちからメッセージ送信があったことをきっかけに、その友だちを確認し、チャットの利用が可能になるという仕組みです。
たとえ友だちが100人いたとしても、メッセージを送ってきた友だちが一人もいなければ、チャットができる友だちは一人もおらず、友だちリストにも表示されません。
チャットの詳細については以下の記事もご確認ください。
友だちにメッセージを送ってもらうコツ
ここでは、友だちからメッセージを送ってもらうためのコツをご紹介します。
スタンプなど簡単に送れるものを依頼する
通常、ユーザーがLINE公式アカウントの友だちになった場合
- クーポンを利用する
- 配信されるメッセージを確認する
- リッチメッセージをタップする
などのアクションが一般的です。
LINE公式アカウントに向けて、友だちからメッセージを送ることはほとんどないでしょう。しかし、チャットを行うためには、何らかのメッセージを送ってもらう必要があります。
メッセージを送ってもらうこと自体、友だちにとって手間になってしまうため、できるだけその負担を減らす必要があります。例えば、「メッセージを送ってください」ではなく、「スタンプを送ってください」というお願いにするなど、工夫が求められます。
あいさつメッセージの例:
友だち登録ありがとうございます!
こちらのアカウントでは友だち向けにお得なご案内、クーポンなどをお送りしています。
「友だち追加したよ!」の合図に、簡単なメッセージやスタンプを送ってください。
なぜ送って欲しいのかを伝える
できれば、「なぜスタンプなどを送って欲しいのか?」という理由も伝えたほうが、送ってもらえる可能性は上がるでしょう。
「友だちの情報を管理したいから」という管理側の意図ではなく、友だちがメッセージを送りたくなる理由が求められます。
例えば、あいさつメッセージの中で「スタンプを送ってくれた人にだけ、プレゼントをご用意しています。」というメッセージを入れておくのもよいでしょう。または、あいさつメッセージの中でクイズを出し、「クイズの答えが正解だった場合に、特典を差し上げます」という仕掛けを用意するのもありかもしれません。
もしくは、AI応答メッセージを活用してみるのもよいでしょう。「簡単なメッセージにはAIがお答えします。お店の営業時間は?と質問してみてください。」というように、AI応答メッセージを紹介する流れで、友だちにメッセージの送信を促すこともできます。
AI応答メッセージについては以下の記事も参考にしてください。
友だちが、自然とメッセージを送ってくれる流れを作ることが重要です。
チャットの友だち一覧画面の機能
チャットの一覧画面にはどのような機能があるのか、また、管理ができる友だちの情報にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。

友だちの情報
①友だちのプロフィール画像
友だちが設定しているプロフィール画像が表示されます。
②友だちのLINE名
友だちが設定しているLINE名が表示されます。鉛筆マークをクリックし、管理用の名前に変更することができます。この変更は友だち側には影響はありません。チャットのやり取りをする中で、本名がわかった場合はその名前に変更しておくと良いでしょう。顧客管理が容易になります。
③タグ
友だちに任意のタグを付与することができます。例えば、友だちから来店予約や希望などを受けた場合、その情報をタグとして管理することができます。
また、メッセージの一斉配信をする際に、タグで絞り込みを行うことができます。例えば、「2021年11月」に来店した人に「2021年11月」というタグを付与しておき、3ヶ月後にこのタグがついている友だちに向けて、メッセージを一斉配信することができます。
タグは顧客管理や絞り込み配信に便利な機能なので、ぜひ活用してください。
④ノート
友だちに関する情報を蓄積しておける場所です。例えば、来店日や購入内容などを記載することもできますし、お問い合わせがあった場合は、どんなお問合せなのかを残しておいても良いでしょう。顧客情報の保存場所として、また、複数人で顧客管理を行う際のメモとして活用できます。
⑤要対応/対応済みマーク
対応が必要な友だちや、対応が済んだ友だちに付与することができるマークです。マーク別に友だちを絞り込むことができます。
⑥検索機能
タグ、メッセージなどを検索することができる機能です。
全ての友だちを確認し情報を管理したい!
LINE公式アカウントでは、チャットができる友だちの情報しか閲覧・管理することができません。
その為、
- Bot(自動応答機能)を利用している場合
- 友だちからメッセージが送られてきていない場合
には、友だちの情報を管理することができません。しかし、「LINE公式アカウントの友だちを顧客と捉え、情報を管理したい」というニーズをお持ちの方も多くいらっしゃるでしょう。
そんな時は、LINE公式アカウントの機能拡張ツール「Liny」を併用することで、すべての友だちをリストに表示させ、顧客管理することが可能です。

LInyの友だち一覧画面
Linyを用いると、
- 友だち登録された段階で友だち一覧に表示され、友だちから「メッセージを送ってもらう」必要がありません。
- また、すべての友だちに対して1:1でのチャットのやりとりが可能になります。
- さらに、Bot(自動応答機能)とチャット機能を同時に利用できます。
- もちろん、すべての友だちにタグをつけたり、より細かく情報を蓄積することもできます。
LINE公式アカウントを利用して、顧客管理を行いたい場合には、LinyのようなLINE公式アカウントのサポートツールを併用されると良いでしょう。