この記事では、LINE公式アカウントを利用して、友だちに個別にメッセージを返信する方法をご紹介します。
LINE公式アカウントのおさらい
LINE公式アカウントについて
LINE公式アカウント(旧:LINE@)とは、私たちが普段使っているLINEアプリのビジネス版で集客や販促、コミュニケーションツールとして活用ができるサービスです。
LINE公式アカウントは、
- LINEアプリのようにプッシュ通知でメッセージを送れるため、友だちがメッセージに気づきやすくなる
- メールと違って迷惑メールで弾かれたり、未読メールの山に埋もれにくい
- 通常のLINE同様、文字だけではなくスタンプや画像、動画なども配信できる
- クーポンを作成して送信したり、応答メッセージ機能を使って対応を自動化できる
という特徴があり、店舗やサービスの販売促進に適したツールです。
LINE公式アカウントでできるメッセージの返信の種類は?
LINE公式アカウントでは、主に3つの機能を使ってメッセージを返信することが出来ます。
1:友だちのメッセージに対して手動で返信する
「LINEチャット(旧LINE@の1:1トーク)」という機能を利用して友だちに手動で返信を行うことが出来ます。
通常のLINEのように、友だち一人ひとりと会話が出来るので、細やかな顧客対応が実現できるでしょう。
このチャット機能は、無料で制限なく利用することができます。
【注意点】
LINEチャットで友だちとメッセージをやり取りするには、LINE公式アカウントへ「友だち追加」してもらった後に、友だちからメッセージを送ってもらう必要があります。メッセージが友だちから送られてない場合は、チャットすることが出来ません。
メッセージを送ってもらった後は、個別でやり取りを行うことが可能です。
2:友だちのメッセージに自動で応答する
「応答メッセージ」という機能を利用すると、ユーザーからのメッセージに対して、事前に設定したメッセージが自動で送信されます。
応答には2パターンあります。
- 特定のキーワードを設定し、そのキーワードが送られた時に自動でメッセージを送信する
- キーワードを設定せず、ランダムでメッセージを送信する
3:AI応答メッセージで返信する
「AI応答メッセージ」機能を利用すると、友だちからのメッセージに対してAIが内容を判断して「プロフィールで設定した情報」を自動で返信する方法です。
先にご紹介した、応答メッセージのような「キーワード」の設定は不要です。
基本的なやりとりは「AI応答メッセージ」で自動的に返信し、複雑なやりとりは手動のチャットで個別に返信する、という運用方法になります。
LINE公式アカウントで個別にメッセージを返信する方法
LINE公式アカウントで、手動でメッセージを返信する方法は以下です。
- 設定 > 応答設定 > チャット をオンにする。
- チャット画面に移動する。
- メッセージを送ってきた友だちの画面からチャットで返信する。
詳しく見ていきましょう。
「チャット」で友だちのメッセージに対して手動で返信
LINE公式アカウントにログインし、ホーム画面の右上にある「設定」をクリックします。
左サイドメニューの「応答設定」をクリックし、「応答機能」の「チャット」をオンにします。

チャットをオンにする
次に上のメニューにある「チャット」をクリックします。そうすると、別画面でチャット画面が開きます。この画面で、友だちのメッセージに対して返信することが出来ます。
LINE公式アカウントで自動でメッセージを返信する方法
次に、自動で返信する以下の2つの方法について、それぞれご説明していきます。
- 応答メッセージで返信する
- AI応答メッセージで返信する
「応答メッセージ」で自動的に返信する
「応答メッセージ」機能を利用して、自動で返信する方法をご紹介します。
LINE公式アカウントにログインし、ホーム画面の右上にある「設定」をクリックします。
左サイドメニューの「応答設定」をクリックします。
チャットを利用する場合は、「チャットの応答方法」で、「応答メッセージ」が含まれる選択肢を選びます。

チャットを使う場合は、応答メッセージが利用できる選択肢にチェックを入れる
次に、応答メッセージを設定していきます。ホームから「応答メッセージ」を選び、右上の「作成」ボタンをクリックします。
この画面で、ユーザーからメッセージが来た時に、返信するメッセージを作成していきます。
- タイトル:管理用のタイトルを入れましょう。
- ステータス:オンにするとすぐに応答メッセージが有効になります。オフにすると無効になります。
- スケジュール:応答メッセージを有効にする配信期間を日付、または時間で指定できます。
- キーワード:友だちのメッセージのどんな「キーワード」に対して返信を行うのかを設定します。
キーワードの設定がないメッセージは、ランダムで配信されます。 - メッセージ欄:送信するメッセージを設定します。
▼キーワード設定ありの例
友だちが、「営業時間」と送信してきた場合に、返信されるメッセージの例です。
▼キーワード設定なしの例
友だちからのメッセージがキーワード以外の場合に、ランダムで送信されるメッセージです。
▼友だちがメッセージを送った時の例
「AI応答メッセージ」で自動的に返信する
次に「AI応答メッセージ」で友だちからのメッセージに自動で返信する方法をご紹介します。
ホーム画面の右上にある「設定」をクリックします。
左サイドメニューの「応答設定」をクリックします。
ここで、チャットをオンにし、「チャットの応答方法」で「AI応答メッセージ」が含まれる選択肢を選びます。

チャットを使う場合は、AI応答メッセージが利用できる選択肢にチェックを入れる
管理画面の左サイドメニューの「AI応答メッセージ」をクリックして、「シンプルQ&A」のページを開きます。
ここで、必要な情報を設定していきます
あらかじめ、一般的なメッセージの内容は設定されています。必要に応じて、業種カテゴリーを設定したり、タイプごとにメッセージの内容を修正/追加していくことが出来ます。
「キーワード」は設定しません。AIが自動的に友だちのメッセージの内容を判断し、タイプに合致したメッセージを返信してくれます。
AI応答メッセージの設定方法については以下の記事も参考にしてください。
チャットができる時間を制限する
更に、営業時間のみチャットを利用して、応答時間外はチャットを利用しない場合の設定方法もあります。
チャットの応答方法で、応答時間を「オン」にすると、「応答時間内(チャットが利用できる時間)」と「応答時間外(チャットができない時間)」を設定して、それぞれの返答方法を切り替えることが可能です。

営業時間のみチャットを使う場合は「応答時間」をオンにする。
営業時間の設定は、応答時間の下に「応答時間の設定画面を開く」というリンクがあるので、ここをクリックすると、営業時間の設定画面を開いて設定をしていきます。
曜日ごとに、緑色のバーが表示されるので、バーをクリックします。
曜日単位で営業時間を設定する画面がポップアップで現れます。ここで時間を設定しましょう。
定休日の場合は、ゴミ箱ボタンで営業時間が削除されます。
例えば、平日9:00-17:00を営業時間をすると、以下のような表示になります。
LINE公式アカウントで個別にメッセージ返信をおこなう事例
サロンやレストランなどの予約をLINEで受ける
サロンやレストランの問い合わせや予約をLINEチャットで受けることが可能です。
電話でのお問い合わせの場合、忙しい時間帯は電話を取り逃してしまったり、対応が十分に行えない場合もあるでしょう。
LINEチャットの場合は、手の空いている時間帯にトークの履歴をチェックし、対応を行うことが可能です。
また、ユーザー側でも店舗の営業時間を気にせずに、好きな時間帯にメッセージを送ることが出来るため、利便性の向上にも繋がるでしょう。
チャットを利用して予約を取る方法は、以下の記事を参考にしてください。
商品のお問い合わせをLINEで受ける
商品に関するお問い合わせや相談をLINEチャットで受けることも可能です。
電話での応対であれば、ユーザーが営業時間を気にしたり、混み合った時に待たなければいけないこともあるかもしれません。
LINEであれば営業時間を気にせず気軽に問い合わせを行うことができます。
画像を共有して問い合わせを受けることが出来る
LINEチャットでは画像を友だちから送ってもらうことも可能です。
テキストのやり取りでは分かりづらいことも、写真を撮って画像を共有することで、コミュニケーションをスムーズに進めることも可能になるでしょう。
まとめ
友だちのメッセージへの個別の返信は、
- 手動でのきめ細やかな返信
- 自動応答で効率よく返信
- AI応答で内容に応じて自動判別して返信
の大きく3通りあります。
どの方法で返信を行うと、良いサービスが提供できるのかを社内で検討し、設定をしていきましょう。