塾・習い事・スクール業界では、LINE公式アカウトがさまざまな目的で活用されています。
この記事では、これらの業界において、LINE公式アカウントを顧客管理やCRMツールとして効果的に利用する方法についてご紹介します。
塾・習い事・スクール業界でLINE公式アカウントが活用される理由
塾・習い事・スクール事業を提供している業界では、ユーザーや保護者とのコミュニケーション手段として、LINE公式アカウントが注目されています。LINE公式アカウントは企業や店舗用のLINEアカウントで、友だちになったユーザーのLINEアプリへのメッセージの送信や、チャットができるサービスです。
LINE公式アカウントの活用が広まっている背景には、以下のような理由があります。
- メールよりLINEの方がユーザーの利便性が高い
- 電話よりLINEの方が双方の利便性が高い
- LINEは開封されるまでの時間が早い
- メッセージの一斉配信とセグメント配信ができる
- 個別チャットも可能
順番にご説明していきます。
1. メールよりLINEの方がユーザーの利便性が高い
これまでは情報配信手段としてメールが用いられてきましたが、現在ではLINEアプリを使ったメッセージのやり取りが一般的になってきました。
特に塾、習い事、スクール業界においては、多忙なユーザーや保護者から「メールは見ないので、LINEで連絡してほしい」という要望が増えています。
当社のお客様に「LINE公式アカウント」や「Liny」導入のきっかけを伺った際にも、「ユーザーからLINEでの連絡を希望する声が多かったため」という理由が多く見られました。
2. 電話よりLINEの方が双方の利便性が高い
欠席・遅刻の連絡やその対応をする際、電話ではなくLINEメッセージでやり取りができれば、連絡する側と受ける側の両方にとって利便性が向上します。
ユーザーは場所を選ばすLINEでメッセージを素早く送信できるため、連絡漏れ・連絡遅れが少なくなります。
運営側が連絡を受ける際は、LINEの管理画面から連絡をまとめてチェックできます。電話応対は不要で、効率的な対応が行えます。
3. LINEは開封されるまでの時間が早い
LINEでメッセージを受信すると、スマートフォンにプッシュ通知され、メッセージの受信に気づきやすくなります。そのため、スピーディーに開封される傾向があり、緊急時の連絡や期限間近の連絡などを送付する場合にも適しています。
4. メッセージの一斉配信とセグメント配信ができる
LINE公式アカウントでは、メッセージを一斉配信することができます。また、配信対象を絞り込んだセグメント配信も可能です。
友だちになっている全ユーザーに送信することもできれば、一部のユーザーを絞り込んで配信することもできるため、効果的なメッセージ配信が可能です。
5. 個別チャットも可能
LINE公式アカウントでは、個別チャットもできます。
欠席連絡や、入学前の手続きに関する質問など、1:1のチャットを通じてのやり取りが可能です。もちろん、他のユーザーにメッセージの内容は見られません。
これにより、細かなフォローアップが可能となり、ユーザーの満足度向上に役立ちます。
LINE公式アカウントで顧客管理/CRMを行うには注意が必要
LINE公式アカウントでは、メッセージの一斉配信や個別チャットは可能ですが、顧客管理やCRMを行うには以下のような注意点があります。
- 全ての友だちとチャットができるわけではない
- 友だちの情報は、個別に送ってもらう必要がある
- 友だちの情報は、手動で管理する必要がある
- セグメント配信の手間がかかる
順番に説明していきます。
1. 全ての友だちとチャットができるわけではない
LINE公式アカウントのチャット機能では、友だち側から何らかのメッセージを送ってもらうことで、チャットのやり取りが可能になります。ユーザーからメッセージが送られていない状態では、個別チャットができません *。
(* 認証済アカウントの場合は異なります。詳細はこちらのページを参照)
2. 友だちの情報は、個別に送ってもらう必要がある
友だち登録されたユーザーが、「誰なのか」「どういうコースを受講しているのか」などの情報は、ユーザーにチャットなどで回答してもらう必要があります。
また、回答があった際に、それに対して手動で返答する必要があります。運用の手間がかかることをご認識ください。
3. 友だちの情報は、手動で管理する必要がある
LINE公式アカウントのチャット機能には、「メモ欄」や「タグ機能」があり、そこにユーザー情報を保存していくことができます。
このメモ欄やタグへの保存は自動で行われないため、チャットの内容などから、運用担当者が手動で設定を行う必要があります。
4. セグメント配信の手間がかかる
LINE公式アカウントのセグメント配信をするには、あらかじめ個別のユーザーに対して「手動」でタグを設定し、そのタグがついているユーザーに対してメッセージを配信するなどの手順が必要です。
そのためには、以下の対応が求められます。
- ユーザーの情報をチャットなどで収集する
- 収集した情報を元に、タグを設定する
- タグがついているユーザーに対して、メッセージを配信する
また、チャットができないユーザーや、タグが付与されていないユーザーなどには、タグを使った絞り込み配信を行うことができません。
LINE公式アカウントのユーザーを顧客管理するならLinyがおすすめ
LINE公式アカウントは、ユーザーとのコミュニケーションをとるのに最適なツールですが、顧客管理やCRMを行うには、複数の課題があることをお伝えしてきました。
このような課題を解決するために、当社が提供するLinyが活用できます。LinyをLINE公式アカウントと連携することで、顧客管理・CRMツールとしての利用が容易になります。
Linyを活用すると以下のような運用が可能です。
- 全てのユーザーと個別チャットが可能
- アンケート機能で、顧客情報を自動で収集
- セグメント配信も、手軽に行える
- 欠席連絡も、自動化できる
- 説明会の予約管理も行える
順番にご紹介していきます。
1. 全てのユーザーと個別チャットが可能
Linyを使うと、ブロックされていない全てのユーザーと個別チャットができます。未認証アカウントであっても、ユーザーからメッセージが送られていない状態で、運営側から個別メッセージを送付することが可能です。
そのため、やり取りがないユーザーや、アクションがないユーザーに対して、個別でメッセージを送信したり、フォローを行うことができます。
2. 回答フォーム機能で、顧客情報を自動で収集
Linyには回答フォーム機能があり、アンケートフォームを簡単に作成できます。
例えば、友だち登録後にアンケートフォームを送信すれば、「氏名」「生徒/保護者」「受講コース」などのユーザー情報を、自動収集できます。
アンケートの回答は管理画面上に自動保存され、いつでも確認することができます。
3. セグメント配信も、手軽に行える
Linyにはセグメント配信機能があり、ユーザーを様々な条件で絞り込んで、メッセージ配信をすることができます。
例えば、アンケートで収集した情報をもとに、「保護者」だけにアンケートを送付したり、「特定の授業を受講している生徒」だけに、メッセージを配信することも容易です。
セグメント配信を行うために、チャットで個別に問い合わせをしたり、手動でタグをつける必要はありません。
タグづけを自動化し、セグメント配信を容易に行う方法については、以下の記事をご覧ください。
4. 欠席連絡も、自動化できる
Linyのアンケートフォームを使えば、欠席連絡も自動化できます。
欠席情報は自動的にユーザー情報として保存されるため、授業後に「欠席者」だけを絞り込み、フォローアップのメッセージ配信を行うことも容易です。
5. 説明会や面談予約を受け付けられる
Linyにはイベント予約機能があり、説明会や面談などの予約管理も行えます。ユーザーは、LINE上で手軽に予約ができます。
イベント前には、リマインダーの配信も自動で行われるので、予約忘れの防止に役立ちます。また、参加者限定で資料の送付やアンケートの送付も行えます。
まとめ
塾・習い事・スクール事業では、LINE公式アカウントを活用して、ユーザーへのメッセージ配信や、双方向のコミュニケーションを行うことができます。
さらに、Linyを活用することで、細やかなユーザーとのコミュニケーションを実現し、運用の手間も減らすことができます。
ぜひ、LINE公式アカウントとLinyを併用して、効果的な事業運営に役立ててください。