LINE公式アカウントの友だちを増やす方法は様々ありますが、自分のサービスやお店にぴったりの方法を見つけることが重要です。
この記事では、LINE公式アカウントの友だちを効果的に増やすための施策を、「メリット」と「導線設計」の2つの視点から解説します。
この記事を読みながら、どの方法が自分のアカウントにマッチするのか仮説を立ててみてください。そして施策を実践し、その成果を測定して、より効果的な方法を見つけていきましょう。
友だちを増やすために重要な2つの視点:「メリット」と「導線設計」
LINE公式アカウントの友だちを効果的に増やすには、以下の2つのポイントが重要です。これらを満たすことで、友だち追加をしてもらう準備が整います。
- メリット: ユーザーにとって魅力的な特典や情報を提供し、友だち追加の動機を与える
- 導線設計: ユーザーがLINE公式アカウントの存在に気付き、追加しやすい仕組みを用意する
この2つの要素を的確に組み合わせることで、効果的に友だちを増やすことが可能になります。
ここからは、この2つについて具体的な例をご紹介していきます。
「メリット」で友だち追加したくなる動機付けを行おう!
LINE公式アカウントを友だち追加するメリットをユーザーに感じてもらうために、魅力的なオファーを提示することが重要です。ここでは、具体的なアイデアをいくつかご紹介します。
- LINE追加特典
- クーポン/お得情報の定期配信
- 最新情報/LINE限定情報の配信
順番に見ていきましょう。
LINE追加特典
LINE公式アカウントを友だち追加したユーザーへ、限定特典を提供します。
特典内容は業種やターゲットに合わせ、クーポンや割引、無料プレゼント、ポイント付与などが考えられます。特典は、ユーザーがすぐに利用できるものが効果的です。
色々なアカウントを観察していると、あいさつメッセージとして、以下のようなコンテンツを特典として配信しているケースがあります。参考にしてください。
- 当日利用できる割引クーポン
- その場でもらえるミニプレゼントクーポン
- LINE登録者限定の動画
- LINE登録者限定のノウハウ集・PDF
ユーザーが「今すぐ欲しい!」と感じられるような特典を用意することがポイントです。
クーポン/お得情報の定期配信
「LINEで定期的にクーポンやお得情報を受け取れる」というのも、友だち追加のメリットとなります。さらに、それらの情報をLINE登録者限定で受け取れるのであれば、友だち追加したいという気持ちが高まります。
どんな「お得情報」を定期的に配信すれば、ユーザーに喜んでもらえるかを考えてみましょう。例として、いくつかのアイデアをご紹介します。参考にしてください。
- 毎週水曜日に「50円割引クーポン」を配布
- 雨の日には「雨の日クーポン」を配布
- 3か月に1回、「3つ買うと無料で1つプレゼントクーポン」を配布
- 週に1回、今週のお買い得商品を配信(例:スーパーの場合にチラシをLINEで配信)
- ポイント2倍デーの情報を配信
最新情報/LINE登録者限定情報の配信
最新情報やLINE限定情報も、ユーザーがLINE登録を行うインセンティブになります。LINEでしか手に入らない特別な情報を配信することで、LINEの登録につなげると同時にエンゲージメントの強化にもつながります。
どのような情報ができるのか、様々な側面から考えてみましょう。例として、以下のような配信が考えられます。
- 新商品のモニター募集
- 新商品の開発秘話の配信
- イベントの先行案内
- セール情報をいち早く配信
「導線設計」でLINE公式アカウントを認知してもらおう!
どんなに魅力的なメリットを用意していても、ユーザーにLINE公式アカウントの存在を知ってもらえなければ登録してもらえません。LINE公式アカウントへの登録の導線を適切に作り、メリットをしっかりと伝えて、友だち登録へとつなげましょう。
オフライン(ネット以外)とオンライン、両方の導線を意識することで、より多くのユーザーにアプローチすることができます。ユーザーへの認知率100%を目指して取り組みましょう!
オフライン(ネット以外)の導線
実店舗を持っている場合やユーザーと直接会話ができる場合など、リアルな場での導線設置は非常に有効です。ユーザーが普段利用する場所や目に触れるモノに、自然とLINE公式アカウントの存在を認識できるような工夫を凝らしましょう。
例えば以下のようなアイデアが考えられます。
- 店頭での声かけ
- 店舗のポップ/ポスター
- チラシ/ショップカード
- 名刺/パンフレット/資料
順番に見ていきましょう。
店舗での声かけ
店舗がある場合は、店頭での声かけが効果的です。スタッフが顧客との接客時に、LINE公式アカウントの友だち追加を促すことで、「LINE公式アカウントの存在」と「メリット」をしっかりと認知してもらうことができます。
興味を持ったユーザーがそのまま友だち追加できるように、QRコードがついたチラシやポップなどを近くに用意しておきましょう。
店舗のポップ/ポスター
レジ周りやテーブルなど、顧客の目にとまりやすい場所に、LINE公式アカウントのQRコードを掲載したポップやポスターを設置します。
ユーザーが自ら友だち追加してくれる仕組みを作ることができれば、スタッフの人手が足りない場合や接客の機会がないユーザーにも、LINE公式アカウントの存在を広めることができます。
チラシ/ショップカード
チラシやショップカードにLINE公式アカウントのQRコードを印刷し、顧客に配布するのも1つの方法です。
ポスティングなどにも活用できますし、友人紹介をしてもらう際にも有効です。チラシやショップカードには、LINEを友だち追加するメリットを明記することで、新規顧客にもリーチできる可能性が高まります。
名刺/パンフレット/資料
BtoBの場合は、ビジネスで使用する名刺、パンフレット、資料などにLINE公式アカウントのQRコードを掲載すると良いでしょう。
顧客との接点となるツールにQRコードを掲載することで、友だち追加を促進します。名刺交換時や資料を顧客に渡す際に、口頭でLINE公式アカウントについて触れることで、さらなる登録効果が見込めます。
オンラインの導線
オンライン上での導線設計では、ウェブサイトやSNSなど、ユーザーがコンテンツに触れる様々な場所にLINE公式アカウントへの入り口を設けるようにします。
LINE公式アカウントはプッシュ通知ができるコミュニケーションツールです。タップですぐに友だち追加できるため、メルマガやアプリ登録よりも離脱が少ない傾向にあります。
オンラインに接触したユーザーをLINE公式アカウントに誘導して、エンゲージメントを高めて販促などにつなげていくようなナーチャリングのためのツールとしても適しています。
オンラインでの導線は以下が考えられます。
- ウェブサイト/ECサイト
- Youtube
- SNS(Instagram, X, TikTok)
順番に紹介していきます。
ウェブサイト/ECサイト
自社のウェブサイトやECサイトに、LINE公式アカウントの友だち追加ボタンやQRコードを設置します。特に、トップページやサイドメニューに設置することで、多くのユーザーの目に触れるようにします。場合によっては、LINE公式アカウントの追加メリットを説明した特設ページを作成してもよいでしょう。
ECサイトの場合は、購入後のページにLINE公式アカウントの紹介友だち追加ボタンを設置することも有効です。一度購入した方はそのお店に良い印象を持っていると考えられるので、LINE追加を促してリピート購入につなげましょう。
ECサイトでは、カゴ落ち施策としてポップアップでLINE公式アカウントへの誘導も可能です。UXを総合的に考えて、必要に応じて設置を検討してみてください。
YouTube
YouTubeを利用している場合は、プロフィールページや投稿の説明にLINE公式アカウントへのリンクを掲載します。
動画の内容と関連の高いLINE公式アカウントの追加特典を提示することで、LINE登録のメリットを感じてもらいやすくなります。例えば、習い事やスクールなどのYoutubeの場合は、動画に関連するコンテンツをLINE登録者限定でプレゼントする施策がよく用いられています。
SNS(Instagram, X, TikTok)
各SNSアカウントのプロフィール欄や投稿内容にLINE公式アカウントへのリンクを掲載します。
LINE公式アカウントは友だち追加したユーザーとの関係の構築は得意ですが、「拡散力」は高くありません。そのため、他のSNSで拡散や新規ユーザーへのリーチを実施し、最終的にLINE公式アカウントへ登録してもらう使い方がおすすめです。
補足:流入元によって、LINE登録時に送るメッセージを変更したい!
LINE公式アカウントで、友だち追加してくれた人がどこから追加したのかによって、送るメッセージを変えたいと思ったことはありませんか?
- Youtubeの特定の動画から流入してくれた人には、その動画に関連する特典コンテンツを配布したい
- Instagram・X・TikTok、流入経路によって送付するメッセージを変えたい
- ECサイトで購入後のページから登録してくれた人には、次回使える特別クーポンをすぐに配布したい
- 特設サイトからLINE追加した人には、限定オファーを提供したい
このように、友だちが追加する場所によって、LINE公式アカウントで送付するメッセージを変えたい場合があります。
ただし、LINE公式アカウントでは、追加場所によって「あいさつメッセージ」を変更することはできません。
その場合、当社が提供するLINEマーケティングツール「Liny」の活用がおすすめです。友だちがどこから追加されたのかを計測することはもちろん、追加時に送付されるメッセージを出し分けることが可能です。
詳細は「計測だけじゃもったいない!Liny流入経路分析のおすすめ活用法【事例付き】」のページで紹介しています。合わせてご確認ください。
番外編!「メリット」と「導線設計」同時に満たす方法
「メリット」と「導線設計」の両方を満たす効果的な方法として、LINEを通じてサービスを提供するという方法があります。ここでは、具体的な例をいくつかご紹介します。
予約をLINEで実施
電話やウェブサイトではなく、LINE公式アカウントから予約を受け付けるようにすることで、予約をしたい人を自然にLINEへ誘導することができます。
さらに、予約完了時にクーポンを発行したり、来店リマインダーを送信したりするなど、LINEならではのメリットを提供することでユーザーの利便性の向上も行えます。
LINEで予約を取る方法については、以下の記事で紹介しています。
参考:LINE公式アカウントの予約システムで管理・自動化する方法
顧客登録/アンケートをLINEで実施
顧客登録やアンケートをLINE公式アカウントを通じて実施することで、顧客情報を取得すると同時に、友だち登録も行ってもらえます。
取得した情報は、顧客管理の為だけではなく、セグメント配信などに活用することで、集客にもつなげることができます。
LINEで顧客管理やアンケートを実施する方法については、以下の記事で紹介しています。
参考:LINE公式アカウントでアンケートを取得し顧客管理をする方法【Liny活用】
スタンプラリーをLINEで実施
スタンプラリーをLINE上で実施することで、スタンプラリーの参加者をLINE公式アカウントの友だちに誘導できます。この施策は、商業施設や観光地などのイベント時に活用されることが増えてきました。
運営側は、紙やスタンプを用意する必要はなく、スタンプラリーを提供する仕組み(Linyなど)を活用して、設定を作っておくことで簡単に企画が実施できます。
スタンプラリー企画を楽しんでもらいつつ、企画終了後もコンテンツを配信することで、長期的な関係構築が期待できます。
参考:LINE公式アカウントでスタンプラリーを行う方法を解説
ショップカードのポイントをLINEで貯める
LINE公式アカウントには「ショップカード」の機能があります。運営側にとっては、紙やスタンプのコスト削減になり、ユーザーもポイントカード忘れが減ったり紙のカードを管理する手間もなくなります。
ショップカードを利用するためにはLINEに友だち追加することになるため、自然に友だち追加へ誘導できます。
参考:LINE公式アカウント「ショップカード」の作り方と活用方法・事例
友だち紹介クーポンを活用する
LINE公式アカウントには「友だち紹介クーポン」という機能があり、既存の友だちに、新たな友だちを紹介してもらうためのクーポンを発行することができます。紹介した側、された側の両方にメリットがあるように設定できるので、紹介による拡散を期待できます。
友だち紹介クーポンは、LINE公式アカウントのメッセージで配布したり、クーポンコードを発行してSNSで拡散したりするなどの方法があります。
友だち紹介クーポンについては、以下の記事で紹介しています。
問い合わせ対応をLINEで実施
電話やメールではなく、LINE公式アカウントのチャット機能を通して問い合わせを受け付けることで、顧客へのLINE登録の誘導が容易になります。
顧客はLINEから気軽に問い合わせができ、企業側はLINEのチャットで回答ができるため、業務効率化になるというメリットがあります。
さらに、顧客がLINEの友だちになることで、その後のセグメント配信にも活用でき、LTVを高めるコンテンツ配信施策も可能になるでしょう。
参考:LINEでお問い合わせ対応をする方法【顧客サポートのコツ】
効果測定でさらなる改善をしよう!
「メリット」と「導線設計」の施策を実施したら、それぞれの効果を分析することが重要です。
LINE公式アカウントの管理画面では、友だち追加数の推移、属性、友だち追加経路を確認することができます。
これらのデータをもとに、どの施策が効果的だったのか、どの導線から友だち追加が多いのか、どんな属性の友だちが多いのかを分析し、施策の改善を繰り返すことで、より効果的な友だち増加施策を見つけることができます。
効果的なLINE公式アカウントの運用には、顧客視点での「メリット」と「導線設計」が重要です。今回紹介した施策を参考に、ぜひ貴社のビジネスに活用してみてください。