LINE公式アカウントにはAPI(正式名称:Messaging API -メッセージング エーピーアイ)というオプション機能があります。
- LINE公式アカウントのAPIって何?
- APIを使うと何ができるの?
- うちはAPIを使った方がいいの?
- どうやって使えば良いの?
という疑問を、わかりやすく解説していきます!
(開発者の方で、Messaging APIの具体的な実装方法を知りたい方は、LINEヤフー社が提供している LINE Developers という公式サイトから、Messaging APIのページをご覧ください。参考:LINE Developers Messaging API)
LINE公式アカウントの「LINE Messaging API」とは?
Messaging APIとは、LINE上でユーザー個人に合わせた体験を提供するLINE公式アカウントのサービスです。簡単にいうと、Messaging APIを使うと、LINE公式アカウントが提供している機能以上の仕組みを使えるようになります。
LINE公式アカウントで、「もっと効果的な配信をしたい!」「もっと使いやすいようにしたい!」「顧客がより喜んでくれる情報を届けたい!」という場合に、Messaging APIを活用します。
そもそもAPIとは何?
APIとは、Application Programming Interface(読み方:アプリケーション プログラミング インターフェース)の略。エンジニアがアプリケーション開発で利用するサービスのことです。
つまり、Messaging APIとは、LINE公式アカウントの機能を拡張するために、システム開発者が利用するサービスなのです。
Messaging APIは、エンジニアがシステム開発をする際に利用する技術です。
ただし一般的には、Messaging APIの機能を利用したい場合は、自社で開発するのではなく、Messaging APIを使って開発されたツール(例えば当社のLiny)を利用する方法が主流です。こちらについては、ページ下部で説明します。
Messaging APIでできること【よくある活用事例】
Messaging APIを使うと、LINE公式アカウントの機能を拡張することができます。ここでは、特によく用いられる機能拡張の事例をご紹介します。
- 自由にセグメント配信する
- 自由にステップ配信する
- リッチメニューをユーザーごとに切り替える
- ユーザーごとに管理画面を用意する(友だち一覧を取得)
それでは、順番にご説明していきます。
1. 自由にセグメント配信する
最もよく使われるのは、自由なセグメント配信です。セグメント配信とは、特定の属性に絞り込んでメッセージを配信することです。
LINE公式アカウントで、以下のようなセグメント配信を行いたい場合はありませんか?
- 誕生月の方だけに、クーポンを配信する
- ある店舗の顧客だけに、イベント情報を配信する
- この情報を希望しているユーザーだけに、配信する
LINE公式アカウントだけでは、あらかじめ用意されている条件でしか絞り込めず、上記のようなセグメント配信を行うのは困難です。
このような自由なセグメント配信をするために、Messaging APIは利用されます。
セグメント配信については詳細は、「LINE公式アカウントで柔軟にセグメント配信をする方法【Liny活用】」の記事で紹介しています。
2. 自由にステップ配信する
Messaging APIを使えば、自由なステップ配信も可能です。ステップ配信とは、「ユーザーの行動」をきっかけに、あらかじめ用意したメッセージを、決められたタイミングで順番に配信する機能です。
LINE公式アカウントのステップ配信では、「友だち登録したという行動」などをきっかけに、メッセージを予約配信することが出来ます。
ただし、LINE公式アカウントを運用していると、以下のようなステップ配信を行いたいタイミングが出てくるでしょう。
- イベント申込者だけに、ステップ配信を行う
- 会員登録をきっかけに、ステップ配信を開始する
- 来店予約をきっかけに、ステップ配信を開始する
このように、好きなタイミングで自由にステップ配信を行いたい場合は、Messaging APIが活用されます。
ステップ配信については詳細は、「LINE公式アカウントで効果的にステップ配信をする方法【Liny活用】」の記事で紹介しています。
3. リッチメニューをユーザーごとに切り替える
次は、リッチメニューの切り替えです。
LINE公式アカウントでは、リッチメニューを1つだけしか設定できませんが、Messaging APIを使うと、「ユーザーごとにリッチメニューを出し分ける」「タブ形式でリッチメニューを切り替える」ことができます。
リッチメニューの出しわけや、切り替えについては「LINEリッチメニューを出し分け・タブ切り替えする方法」の記事で詳しく紹介しています。
4. ユーザーごとに管理画面を用意する(友だち一覧を取得)
LINE公式アカウントの友だち一覧を取得し、「顧客管理」をしたい場合はありませんか?
LINE公式アカウントには、チャット画面内で、ユーザーにメモやタグを記録できる機能は用意されていますが、全ての友だちに対して、情報を蓄積したい場合は、Messaging APIを使うことになります。
Messaging APIを使えば、以下のような運用ができます。
- (未承認アカウントの場合でも)友だち追加された時点で、名前とプロフィール画像が表示される
- (未承認アカウントの場合でも)運営側から1:1のチャットを始めることができる
- 友だち一人一人の行動を、自動取得することができる
- 誰がブロックしているのかがわかる
LINE Messaging APIを使った方が良い人は?
では、どんな方がLINEのMessaging APIを使った方がいいのでしょうか?
それは...
- LINE公式アカウントの運用に課題を感じている人
- LINE公式アカウントの機能だけでは、やりたいことが実現できない人
- 先ほど紹介した、Messaging APIの機能を使ってみたい人
つまり、LINE公式アカウントの機能だけでやりたいことができており、課題もない方は、Messaging APIを利用する必要はありません。
一方で、「もっとLINEで効果を出したい!」「効率的に運用したい!」という場合は、ぜひMessaging APIを活用してください。
2種類の方法でMessaging APIは使える!
最後に、どうやってMessaging APIを使えばいいのかをご紹介します。
大きく2つの方法が用意されています。
- Messaging APIを利用して、自社で一からシステム開発をする
- Messaging APIを活用して開発された、LINE公式アカウントの拡張ツールを使う
1つ目の方法は、自社でシステムを独自開発をする方法です。この方法を選ぶケースの例としては、「自社でやりたいことが明確で、拡張サービスでは対応できない場合」「社内でエンジニアを抱えていて、開発するリソースが潤沢にある」という場合が多いでしょう。
この場合のメリットは、自社のニーズにぴったりあった機能を実装できることです。デメリットとしては、システム開発をする費用も時間も必要になる点です。
2つ目の方法は、LINE公式アカウントの拡張ツールを使う方法です。自社で一から開発をする必要はありません。ツールを使うことで、簡単にMessaging APIが提供する機能を利用することができます。
この場合のメリットは、開発費用が不要ですぐに導入ができます。さらに安価な費用で利用が可能です。デメリットとしては、拡張ツールによっては、自社が実現したい機能が利用できない場合があります。ツールの選び方が重要です。
当社のLinyは、2つ目の方法で作られた、LINE公式アカウントの拡張ツールです。
システム開発不要で、すぐにLINE公式アカウントの機能を拡張して、マーケティングや顧客管理を行いたい方は、ぜひLinyを活用してみてください。まずはやりたいことが実現できるのか、以下のボタンから、お気軽にご相談ください。
LINE Messaging APIのポイントまとめ
Messaging APIに関する、重要ポイントをまとめました。
- LINEのAPI(Messaging API)は、LINE公式アカウントの機能拡充をするための開発者向けのサービス
- APIを使うと、「1.自由なセグメント配信」「2. 自由なステップ配信」「3. リッチメニューのユーザーごとの切り替え」「4. 友だち一覧を取得して管理画面を用意」などができる
- LINE公式アカウントの機能だけではやりたいことができない方は、Messaging APIを使ってみましょう
- LINEのAPIを使うには、自社でシステム開発を行うか、Linyのようなツールを使うという選択肢がある
Messaging APIの機能を活用して、もっとLINE公式アカウントを使いやすいようにカスタマイズしていきましょう!