税理士事務所では、クライアントとのコミュニケーションを重視し、LINE公式アカウントを導入するケースも増えてきました。しかし、LINE公式アカウントのみでは「セグメント配信が自由にできない」「顧客管理が難しい」といった課題があります。
この記事では、LINEのマーケティングツール「Liny」を用いて、税理士事務所のLINE公式アカウントで、「セグメント配信」や「顧客管理」を行い、クライアントとの円滑なコミュニケーションを実現する方法についてご紹介します。
税理士事務所でLINE公式アカウントを活用するメリット
LINE公式アカウントは、友だちになっている方に一斉にメッセージを送ることができたり、友だちとチャットで気軽にコミュニケーションが取れるサービスです。税理士事務所でも活用事例が増えてきています。その理由には、次のようなメリットがあげられます。
- お知らせや最新情報を一斉配信できる
- リッチメニューを使い、ホームページのように情報を掲載できる
- 個別のお問合せに対応できる
スマホを使うことが一般的になっている現代では、「LINE」を使った問い合わせの利便性が高く、配信メッセージの開封率も高い傾向にあります。
税理士事務所でLINE公式アカウントを運用する際の課題
一方で、税理士事務所でLINE公式アカウントを利用している場合、以下のような課題があります。
課題1. セグメント配信が自由にできない
税理士事務所のLINE公式アカウントの用途として、以下のような配信を行いたいことがあるでしょう。
- 新規顧客向けに、サービスの案内を行う。
- 既存顧客向けに、確定申告の準備に必要な情報を配信する。
このような配信を行う場合、友だちになっている方が「新規顧客」か「既存顧客」かを判別し、それによってセグメント配信を行う必要があります。
しかし、LINE公式アカウントでは、友だちが「新規顧客なのか」「既存顧客なのか」を判断する方法が、チャットでのヒアリングのみになります。
しかし、全ての方に自ら、「新規顧客なのか」「既存顧客なのか」を伝えてもらうのは現実的ではありません。そのため、顧客のステータスに合わせた「セグメント配信」を行うには、困難が生じます。
課題2. 顧客管理ができない
LINE公式アカウントの友だちの情報を、LINE公式アカウント内で管理したいというニーズも高いでしょう。
LINE公式アカウントでは、チャットができる一人一人に、メモを入力できるページがありますが、以下の制限があります。
- 顧客管理をするためには、チャットで友だちから話しかけてもらう必要がある *
- チャットができない友だちの情報は蓄積できない
- メモは1箇所のみの入力となる
(* 認証済アカウントの場合は異なります。詳細はこちらのページを参照)
つまり、LINE公式アカウントの友だち全てを、一元的に顧客管理することはできず、一部の方の情報を保存できたとしても、詳細な情報管理はできません。
LINE公式アカウントの運用課題を解決するLinyとは?
このようなLINE公式アカウントの運用課題を解決するための機能を提供しているのが、Liny(リニー)です。
Linyについて
Linyは、LINE公式アカウントのサポートツールです。LINE公式アカウントとLinyを併用することで、LINE公式アカウントには無い「顧客管理」や「セグメント配信」が実現します。
税理士事務所におすすめの、Linyの機能を3つご紹介します。
機能①タグ機能
Linyには、「タグ機能」があります。友だちを「タグ」を使って「カテゴライズ」して、セグメント配信やリッチメニューの出し分けに活用できます。
例えば、「新規顧客」「既存顧客」のタグを作り、友だちがどの顧客ステータスなのかを把握することができます。
タグは、自由に作れて数に制限はありません。作成したタグは、友だちがメニューをタップしたり、Linyで送信した質問に回答することによって、自動的につけることも可能です。
機能②顧客管理画面
Linyには、全ての友だち一人一人に、顧客管理画面が用意されています。項目を自由に設定し、情報を蓄積することが可能です。
顧客情報は手動で入力することもできますが、友だちにアンケートに回答してもらったり、リッチメニューをタップしてもらうなど、友だちが入力した情報や、友だちのアクションを自動で保存することができます。
LINEの友だちの情報を、顧客情報として蓄積できるのが、Linyの特徴の1つです。
機能③予約機能
Linyには予約機能もあります。
確定申告の相談会や初回の個別相談など、予約を管理する際に、予約機能が活躍します。
Linyの予約機能を使うと、以下のメリットがあります。
- ユーザーは予約状況をLINEで確認できる。
- 予約の受付や管理が自動化できる。
- 予約のリマインドメッセージがLINEで自動的に送られる。
- 予約情報をユーザー情報と紐付けて管理/蓄積できる。
- 予約情報を活用して、ユーザーにメッセージを送れる。
Linyの予約機能を活用する方法については、以下の記事も参考にしてください。
Linyを用いたLINE公式アカウントの運用例
例えば、LinyとLINE公式アカウントを併用し、以下のように運用することができます。
運用例のポイント
- 訪問時やホームページに友だち追加用のQRコードを掲載します。必要な時に相談ができるように、友だち追加しておくように呼びかけると良いでしょう。
- セグメント配信をするために、友だちに簡単なアンケートに回答してもらいます。例えば、Linyのリッチメニューの切り替え機能を利用して、アンケートをとることができます。
- 取得した情報を活用して、セグメント配信を行います。
- 確定申告の相談会の案内など、友だちに一斉配信を行います。その際、予約機能で予約枠を作成しておくと、案内から予約管理までの動線が、Linyのみで作れます。
このように、Linyを併用することで、LINE公式アカウントの友だちの「顧客情報取得・顧客情報管理・予約管理」を一貫して実現することができます。
まとめ
税理士事務所では、LINE公式アカウントでクライアントとのコミュニケーションを行なうケースも増えてきましたが、LINE公式アカウントだけでは、顧客情報を一元管理できず、セグメント配信にも課題があります。
Linyを活用することで、それらの課題を解決し、より効果的で効率的なクライアントとのコミュニケーションの実現が可能です。是非一度、Linyをお試しいただき、使いやすさを実感してください。