LINE公式アカウントのオーディエンスとは、「メッセージ配信」や「ステップ配信」などの配信を行う際に、配信先を絞り込むために使われる、絞り込み方法です。
この記事では、オーディエンスについて詳しく解説していきます。
オーディエンスとは?
オーディエンスの用途
冒頭でも記載しましたが、LINE公式アカウントのオーディエンスとは、「メッセージ配信」や「ステップ配信」などのメッセージ配信を行う際に、配信先を絞り込むために使われる、絞り込み方法です。
メッセージの配信先を絞り込む方法としては、以下の2種類あります。
- 属性を用いた絞り込み
- オーディエンスを用いた絞り込み
属性について
属性は、LINE公式アカウントが、LINEユーザーのスタンプや追加しているLINE公式アカウントなどから推定して、自動的に振り分けを行ったものです。以下の種類があります。
- 友だち期間
- 性別
- 年齢
- OS
- エリア
オーディエンスについて
オーディエンスは、ユーザーのLINE公式アカウント上の行動や、運用者が設定した情報によって振り分けるものです。以下の種類があります。
- メッセージクリック
- メッセージインプレッション
- リッチメニュークリック
- リッチメニューインプレッション
- 友だち追加経路
- チャットタグ
- 予約
- ユーザーIDアップロード
- ウェブトラフィック
このページでは、オーディエンスに焦点を当ててご説明していきます。
オーディエンスの種類
オーディエンスの種類について、ご説明していきます。
メッセージクリック
「過去に配信したメッセージに含まれるリンク」をクリックしたユーザーを対象に、オーディエンスを作成できます。配信から60日以内のメッセージがリストから、対象のURLを選びオーディエンスに設定します。配信に利用するには、オーディエンスのサイズが50以上必要です。
メッセージインプレッション
「過去に配信したメッセージを開封したユーザー」を対象に、オーディエンスを作成します。配信から60日以内のメッセージから、対象のメッセージを選択して設定します。配信に利用するには、オーディエンスのサイズが50以上必要です。
リッチメニュークリック
リッチメニューをクリックしたユーザーを対象にしたオーディエンスです。配信に利用するには、オーディエンスのサイズが50以上必要になります。
リッチメニューインプレッション
リッチメニューを表示したユーザーを対象にしたオーディエンスです。配信に利用するには、オーディエンスのサイズが50以上必要になります。
友だち追加経路
特定の経路で友だち追加したユーザーを対象にしたオーディエンスを作成出来ます。配信に利用するには、オーディエンスのサイズが50以上必要です。
チャットタグ
事前に作成している「チャットタグ」を、オーディエンスに設定することができます。
チャットタグは、チャットを行なっているユーザーに任意で付与するタグです。
例えば、「1月来店」「2月来店」など、運用者がユーザーとのチャットに自由にタグをつけて管理することが可能です。
このチャットタグをオーディエンスとして用います。
予約
「LINEで予約」経由で予約したユーザーを対象にできます。「LINEで予約」とLINE公式アカウントを連携している場合に利用できるオーディエンスです。
ユーザーIDのアップロード
LINEのユーザーは、個別の「ユーザーID」を持っています。オーディエンスとしてセグメント化したい「ユーザーID」をTXT、CSV形式のファイルにしてアップロードすることで、オーディエンスを作成することができます。ユーザーIDを取得するには、「Messaging API」を利用する必要があり、高度な設定となります。
ウェブトラフィック
LINE Tagのトラッキング情報をもとにしたオーディエンスを作成できます。LINE Tagとは、LINE広告の配信効果を把握するためなどに使用されるタグです。LINE TagをWebサイトに設置すると、配信するメッセージのコンバージョン計測やカスタムオーディエンスの作成が行えます。配信に利用するには、オーディエンスのサイズが50以上必要です。
LINE Tagの詳細については以下の動画も参照ください。
オーディエンスの作成方法はLINE公式マニュアルも合わせてご確認ください。
オーディエンスが表示されない場合
オーディエンスを作成しても、「準備中」のまま更新されないことがあります。オーディエンスが有効になるまでには、数時間かかることもありますので、時間を置いてから確認されると良いでしょう。
また、配信可能数を満たしていない場合(該当する友だちが50人未満)や、ファイルに問題がある場合は有効にならないため、ご注意ください。
もっと自由にセグメント配信を行いたい場合
LINE公式アカウントの標準機能では、「属性」での絞り込みと「オーディエンスを設定」した絞り込みが可能です。一方で、
- 会員限定のメッセージを配信したい
- アンケートを取得し、その回答によってセグメント配信したい
- 誕生月の方のみにクーポンを配信したい
- ある店舗のお客様だけにチラシを送付したい
- 配信対象となる友だちが50人未満の場合にも、絞り込み配信をしたい
など、より自由なセグメント配信をしたい方もいらっしゃるでしょう。その場合は、LINE公式アカウントだけでは実現できないため、自社でシステムを開発したり、LINE公式アカウントの拡張ツールを用いることになります。
LINE公式アカウントのマーケティングツール「Liny」を利用すると、一人ひとりにあったメッセージの配信が可能になります。
自由度の高いセグメント配信の方法にご興味がある方は、以下の記事もご覧ください。