企業や店舗用のLINEアカウントであるLINE公式アカウント。2023年6月1日に、全ての料金プランが改定となりました。2024年の現在、料金プランはどのようになっているのでしょうか。
- 現在はどんな料金プランなのか?
- 料金プランを選ぶ上で、気をつけないといけない点は何か?
- 配信時の注意点はあるか?
これらについて、わかりやすく説明していきます。
LINE公式アカウントの料金プランは?
2023年6月に「LINE公式アカウント」の料金プランが改定となり、現在は以下の料金プランとなっています。
▼現在(改定後)の料金プラン
参考までに、2023年5月までの古い料金プランをご紹介します。
改定の現在も、0円プラン、月額5,000円プラン、月額15,000円プランの3プランがあります。金額や利用できる機能に変わりませんが、1ヶ月に送信できるメッセージ通数が、以前よりも大幅に減少となりました。
◆1ヶ月に送信できるメッセージ通数の変化
- 0円プラン:1,000通 → 200通(800通 減少)
- 5,000円プラン:15,000通 → 5,000通(10,000通 減少)
- 15,000円プラン:45,000通 → 30,000通(15,000通 減少)
さらに、5,000円プランでは、設定されたメッセージ通数を超えた場合、今までは1通5円でメッセージを追加で送信できていましたが、追加送信が不可となっています。この点は、ご注意ください。
◆なぜ、LINE公式アカウントの料金が改定になったのか?考えてみた
LINE社の発表を、”筆者なり” に解釈すると、
- 一斉配信による一方的なコミュニケーションが多く、それを課題だと感じていた
- 適切ではないメッセージを減らしたい
- そのために、3つの取り組みを進めている(1. ユーザーの興味関心に基づく絞り込み配信機能の強化 2. PayPayやYahoo!JAPANなどのZHDグループ各社サービスとの連携によるユーザー接点の強化 3. 業種特化型パッケージプランの提供)
- これらを活用して、メッセージ通数を減らしつつ、適切なコミュニケーションに移行してほしい
つまり、
- 適切なメッセージだけを送信すれば、メッセージ通数は減る!
- だから、料金プランのメッセージ通数を少なくした!
- そのために、機能やサービスを活用してほしい!
というポイントに絞られると考えます。
プラン別!ひと月に何回メッセージを配信できる?
ここから、料金プラン別に、ひと月に何回メッセージ配信ができるのかを紹介していきます。
- フリープラン(0円)の場合:200通まで
- ライトプラン(5,000円)の場合:5,000通まで
- スタンダードプラン(15,000円)の場合:30,000通 + α
順番に見ていきましょう。
1. フリープラン(0円)の場合:200通まで
フリープランでは、ひと月に200通までメッセージ配信が可能です。
友だち数別に、ひと月に何回メッセージ送信できるのかを、まとめました(小数点第二以降は切り捨て)。
- 友だちが200人 → 1回
- 友だちが150人 → 1.3回(* メッセージ数の上限を指定)
- 友だちが100人 → 2回
補足:配信数の上限を指定
LINE公式アカウントのメッセージ配信では、配信数の上限を指定して配信することができます。例えば、友だちが150人いる場合、そのうちの100人にメッセージを送ることが可能です。その際、配信先はランダムに選択されます。
2.ライトプラン(5,000円)の場合:5,000通まで
ライトプランでは、ひと月に5,000通までメッセージ配信が可能です。
友だち数別に、ひと月に何回メッセージ送信できるのかを、まとめました。
- 友だちが1,000人 → 5回
- 友だちが2,000人 → 2.5回
- 友だちが3,000人 → 1.6回
- 友だちが4,000人 → 1.2回
- 友だちが5,000人 → 1回
3. スタンダードプラン(15,000円)の場合:30,000通 + α
スタンダードプランでは、ひと月に30,000通までメッセージ配信が可能です。
友だち数別に、ひと月に何回メッセージ送信できるのかを、まとめました。
- 友だちが3,000人 → 10回
- 友だちが4,000人 → 7.5回
- 友だちが5,000人 → 6回
- 友だちが10,000人 → 3回
- 友だちが20,000人 → 1.5回
補足:追加メッセージについて
スタンダードプランのみ、ひと月の無料メッセージ数を超えて、メッセージ配信を行うことが可能です。
その場合、追加分の50,000通までは1通あたり3円の料金がかかり、それ以降はメッセージの配信数に応じて1通あたりの料金が変わります。
詳細は以下の記事で解説しています。
メッセージ配信の「転換」をしよう!
上記で紹介した計算では、「送信回数」を調整しました。
ここからは、「メッセージ配信の方法」を転換することで、メッセージ通数を減らす方法をご紹介します。それはこちら。
メッセージ通数 = 友だち数 × 送信回数
↓↓↓
メッセージ通数 = ターゲットリーチ数 × 送信回数
つまり、「送信回数」だけを調整するのではなく、送信する人数を「友だち数」から「ターゲットリーチ数」に置き換えて、運用方針を立てていきます。
◆ターゲットリーチ数とは?
ターゲットリーチ数とは、友だちの総数ではなく、実際にメッセージが配信される友だちの数です。
メッセージ配信には、友だちを絞り込んで配信する方法があります。
例えば、以下の方法で配信するユーザーを絞り込むことが可能です。
- 友だちの属性によって絞り込む(性別、年代、地域など)
- チャットタグがついている友だちを絞り込んで配信する
- 前回送信したメッセージを開封した友だちを絞り込んで配信する
絞り込んだ友だちの数を、ターゲットリーチ数と言います。この絞り込み配信をうまく活用することで、送信先の数を減らすことにつながります。
実際、友だち数が多いアカウントや、友だちに不要なメッセージ配信をしたくないアカウントは、すでに絞り込み配信を活用して、メッセージ通数の大幅な削減を行っています。
また、メッセージを絞り込んで配信することで、「情報を必要な人にだけ届ける」ことができ、コンバージョンのアップも期待できます。
絞り込み配信については、以下の記事で詳しく説明しています。
参考:LINE公式アカウントのセグメント配信とは?設定方法も解説!
絞り込み配信とユーザー理解にはLinyがおすすめ
ユーザー情報を蓄積し、絞り込み配信を強化したい場合は、当社が提供するLINEマーケティングツールのLinyがおすすめです。
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情報を必要としている人だけに適切なメッセージを届けることで、メッセージ通数の削減と、エンゲージメントの強化につながります。
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