LINE公式アカウントの友だち追加は、どこから行われているのか、どこからの流入が多いのかを把握したい場合があります。ですが、通常のLINE公式アカウントでは詳細な流入経路を調べることは出来ません。
この記事では、LINE公式アカウントのサポートツール『Liny(リニー)』を利用して、「LINE公式アカウント1つ」で友だち追加場所の計測を行う方法をお伝えします。
流入経路とは?どんな活用方法があるのか?
LINE公式アカウントの友だちになる方法は複数あります。
例えば、LINEの広告、LINEスタンプ、QRコード(HP、SNS、広告、DMなどに貼る)、LINEIDで検索する、などです。
この「友だち追加された場所」を「流入経路」と呼びます。
流入経路を分析し活用するメリット
2つの活用方法とメリットをご紹介します。
費用対効果の高い媒体/流入経路が分かる
1つ目は、費用対効果の高い媒体/流入経路が把握できることです。
- どこでLINE公式アカウントの友だちが追加されているのかが分かる
- どこから流入したLINE友だちが一番商品を買っているのか分析できる
- 費用対効果の高い媒体に広告予算を投入できる
というメリットが有り、友だち増加施策やコンバージョンを高めることに繋がります。
属性にマッチしたアプローチができる
2つ目は、流入経路を応用し、経路別にセグメント配信を行うことです。
- 友だち追加する場所によって配信コンテンツ/リッチメニューを変える
- WEBサイト|LP|チラシ|DM…など流入経路に応じたパーソナルなアプローチができる
という活用が出来、配信効果を高める事に繋がります。
LINE公式アカウントでは流入経路の計測やセグメント配信が自由にできない
LINE公式アカウントで流入経路を分析し、「流入経路別にメッセージを送り分けたい!」とお考えの方もいることでしょう。
ですが、LINE公式アカウントのみでは、流入経路の計測は一部のみの提供となっており、詳細な経路別にセグメント配信することも出来ません。
LINE公式アカウントでQRコード内の経路分析ができない
LINE公式アカウントの「分析機能」では、友だち追加の流入経路を調べることが出来ますが、
- LINEスタンプ
- LINE公式アカウントリスト
- 検索
- LINEログイン
- その他
が分析対象の経路となっていて、QRコードは「その他」にまとめられています。

参考:https://www.linebiz.com/jp/manual/OfficialAccountManager/insight/overview/
つまり、QRコードを使った複数の経路、例えば、
- HP
- SNS(Facebook、Twitter、You tubeなど)
- 店内ポスター
- 店頭POP
- チラシ
- DM
などからの流入数を、個別に把握することが出来ません。
流入経路別に配信するコンテンツを変えられない
LINE公式アカウントでは、どの流入経路であっても、友だち追加時のあいさつメッセージ、リッチメニューは同じものになります。
また、メッセージは流入経路を絞り込んで配信可能ですが、先程ご紹介した「分析可能な流入経路」かつ「100人以上」いなければ、絞り込み配信は出来ません。
計測の為に複数LINE公式アカウントを運用しコストがかかる
詳細に流入経路を計測したい場合や配信コンテンツを変えたい場合には、経路毎にLINE公式アカウントを開設・運用するという方法があります。
弊社のお客様の中には、「HPから流入したLINE公式アカウント」「Facebookから流入したLINE公式アカウント」と、経路別に複数のアカウントを運用されていた方もいらっしゃいます。
これでは、設定・運用・対応にかかる工数が必要以上にかかってしまいます。
Linyを利用すると1アカウントで流入経路を計測できる!
Linyの「流入経路分析」機能を用いると、流入経路毎にLINE公式アカウントを開設・運用する必要はありません。
1つのLINE公式アカウントで媒体/流入元毎に、友だち数や友だちのアクションを計測することが出来ます。
具体的には、友だち追加のQRコードを「複数」発行することができ、QRコード毎に、
- 友だち追加数の計測
- 配信コンテンツの出し分け(QRコードごとの、リッチメニュー、友だち追加時メッセージ、クーポン、シナリオ配信の設定)
が行えます。
「流入経路分析」機能の利用例
例えば、こんな風に友だち追加時のQRコードを使い分けることが可能です。
媒体で分ける
HP、SNS、ポップ、チラシ、DMなど、掲載するメディアによってQRコードを分けて計測することが出来ます。
イベントで分ける
イベントでLINEの友だち追加を促す場合、イベントごとにQRコードを発行して友だち追加の効果を測る事が出来ます。
また、QRコード毎に異なるイベント来場者限定クーポンを配信することも可能です。
店舗ごとに分ける
店舗ごとにQRコードを用意すれば、お店ごとに運用していたLINE公式アカウントを1つにまとめることも可能です。
どの店舗からの友だちが多いのか、どの店舗の友だちが売上につながっているのかを把握したり、店舗間で比較することも出来ます。
QRコード毎に配信コンテンツやリッチメッセージを変える事ができるので、まるで別のアカウントを運用しているように用いることも出来ます。
担当者ごとに分ける
担当者の紹介によって友だちを増やす場合は、誰からの紹介で友だちになったのかを判別することも出来ます。
Linyの「流入経路分析」を活用したお客様事例
3店舗のお客様情報を1アカウントにまとめグループで共有
総合販売代理店の関彰商事株式会社では、店舗を横断した「グループのお客様」という視点でマーケティングに取り組まれています。
例えば、ガソリンスタンド・自動車ディーラー・携帯電話ショップの3店舗を有する複合施設では、従来は個々の店舗で運営を行っていたのですが、3店舗でお客様の情報を共有し、部門横断的なマーケティング活動を行うために、Linyが活用されています。
- Linyの流入経路分析を用い、1つのLINE公式アカウントにお客様情報をまとめる
- 横串での情報収集を行い、お客様の属性を把握する
- 収集したお客様情報を、複合施設全体の施策に活かす
という仕組みで、サービスを横断したマーケティングツールとしてLinyが活用されています。
限定プレゼントでアプリ登録者をLINEアカウントに誘導
Webマーケティングの分野でご活躍されている、株式会社studio-K 代表取締役社長の中野さんの利用方法です。
「流入経路分析」機能は、QRコードを読み込んだ方だけに、コンテンツを配信できるという機能があります。
これを応用し、自社のアプリを登録した方がアプリ上のページからLINEの友だちになると「アプリ登録者限定プレゼント」をLINEで配信する特典をつけ、自社媒体の登録者を、更にLINE公式アカウントの友だち追加へ誘導する仕組みを作られています。
まとめ
マーケティング視点では、友だちがどこで登録されたのか、どこからの流入がコンバージョンに結びついているのか、を計測するのは重要です。
LINE公式アカウントだけでは、流入経路を分析することは出来ませんが、『Liny』を利用することで実現できます。
また、友だち追加数を計測するだけではなく、流入経路毎に配信するコンテンツを出し分けて、アプローチ方法をカスタマイズすることも出来ます。
流入経路分析にご興味がある方は、下記からLinyサービスサイトをご覧ください。