LINE公式アカウントのメッセージ配信や分析画面で、ターゲットリーチという言葉を目にします。
この記事では、
- 「ターゲットリーチ」とは、どういう意味?
- 「友だち数」とは違うのか?
- 「ターゲットリーチ数が100人以上」いない時に、どう配信すればいいのか?
を解説していきます。
LINE公式アカウントのターゲットリーチとは?
LINE公式アカウントのターゲットリーチとは、【メッセージが配信される数】のことです。
具体的には、ターゲットリーチとは「友だち追加数」から以下のアカウントを "引いた" 数です。
- ブロック中
- 属性が不明(性別、年代、地域などが推測できない場合)
- 絞り込みの対象外
ターゲットリーチの詳細について、2つのケースに分けて説明していきます。
- 「すべての友だち」にメッセージを配信する場合
- 「友だちを絞り込んで」メッセージを配信する場合
1. 「すべての友だちに」メッセージを配信する場合
メッセージ配信で、「すべての友だち」に配信する場合、
ターゲットリーチ = 「友だち追加数 」- 「ブロック数」 - 「属性が不明な数」
となります。
あるアカウントの例を見てみましょう。
LINE公式アカウントの管理画面の「分析」には、友だちに関する情報が表示されています。
この画面で以下のことがわかります。
- 友だち追加数:36
- ターゲットリーチ:28
- ブロック:6
- 属性が不明:2(画面には表示されていないが、36 - 28 - 6 = 2 だと推定)
このアカウントのメッセージ配信画面で、配信先を「すべての友だち」にした場合、この「28人」がターゲット推計になります。
ただし、このターゲット推計は、あくまでも推計値です。実際の配信数と異なる場合があります。実際に配信されたメッセージ通数は、「分析」> 「メッセージ配信」> 「配信」でご確認ください。
2. 「友だちを絞り込んで」メッセージを配信する場合
メッセージ配信で配信先を絞り込む場合、
ターゲットリーチ = 「友だち追加数」 - 「ブロック数」 -「 属性が不明な数」 - 「絞り込み対象外の数」
となります。
簡単にいうと、この場合のターゲットリーチ数は、絞り込まれた数を指します。
補足:絞り込み配信の2つの方法
友だちの絞り込み方は、2種類あります。
- 「オーディエンス」で絞り込む:メッセージを開封した人、URLをクリックした人などの条件で絞る
- 「属性」で絞り込む:LINEヤフー社が推計した、性別、地域、年代などの属性で絞る
こちらの絞り込み配信については「LINE公式アカウントのセグメント配信とは?設定方法も解説!」の記事で詳しく紹介しています。
属性で絞り込む時の注意点
属性で絞り込む際には、ターゲットリーチ数(配信される人数)が100人以上必要になります。100人を満たない場合は、属性での絞り込み配信は利用できません。
ターゲットリーチ「100人未満」でも絞り込み配信できる?
ターゲットリーチが100人未満の場合、以下の2つの方法で絞り込み配信ができます。
- オーディエンスを利用する
- LINEのマーケティングツールを利用する
それぞれご紹介していきます。
1. オーディエンスを利用する
「オーディエンス」を用いた絞り込み配信の場合、ターゲットリーチが100人に満たなくても利用が可能です。
補足:オーディエンスとは
オーディエンスとは、絞り込み配信に用いられる方法の1つで、指定した条件をもとにグループ化したユーザーの集団のこと。
オーディエンスで指定できる条件と、配信制限は以下です(2023年11月現在)。
- ユーザーIDアップロード:TXT、CSV形式のファイルでユーザーIDをアップロードして作成
- クリックリターゲティング:過去に配信したメッセージに含まれるリンクをクリックしたユーザー(配信利用では、オーディエンスのサイズが50以上必要)
- インプレッションリターゲティング:過去に配信したメッセージを開封したユーザー(配信利用では、オーディエンスのサイズが50以上必要)
- リッチメニュークリックリターゲティング:リッチメニューをクリックしたユーザー(配信利用では、オーディエンスのサイズが50以上必要)
- リッチメニューインプレッションリターゲティング:リッチメニューを表示したユーザー(配信利用では、オーディエンスのサイズが50以上必要)
- チャットタグオーディエンス:チャットに付けたタグで絞る(チャットでユーザーへのタグ付けが必要)
- 追加経路オーディエンス:特定の経路で友だち追加したユーザ(配信利用では、オーディエンスのサイズが50以上必要)
- ウェブトラフィックオーディエンス:LINE Tagのトラッキング情報を基にしたオーディエンス。LINE tagの利用を開始するとオーディエンスが作成可能(配信利用では、オーディエンスのサイズが50以上必要)
- 予約オーディエンス:LINEで予約経由で予約したユーザーを対象としたオーディエンス 。配信に利用するには、連携済の予約データが必要(性別、年代などと掛け合わせる絞り込み配信には、選択後の推計対象ユーザーが50人以上必要)
先ほども紹介しましたが、オーディエンスの使い方については、以下の記事で詳しく紹介しています。
2. LINEのマーケティングツールを利用する
LINE公式アカウントの機能では、絞り込みをする条件や、ターゲットリーチ数の規定があり、自由に絞り込み配信ができない場合があります。
例えば、以下のような配信は、LINE公式アカウントの機能だけでは困難です。
- アンケートを行ない、その回答によってセグメント配信したい
- 誕生月の方のみにクーポンを配信したい
- 会員限定のメッセージを配信したい
このような自由なセグメント配信をしたい場合は、LINEのマーケティングツールを用いることになります。
当社の「Liny」もLINEのマーケティングツールです。一人ひとりにあったメッセージの配信が可能になります。
自由度の高いセグメント配信の方法にご興味がある方は、以下の記事をご覧下さい。
まとめ
- ターゲットリーチとは、メッセージが配信される数のこと
- 絞り込み配信をしない場合は【ターゲットリーチ = 友だち追加数 - ブロック数 - 属性不明数】
- 絞り込み配信をする場合は【ターゲットリーチ = 絞り込んだ後の数 】
- ターゲットリーチが100人に満たない場合は、オーディエンスを利用するか、LINEのマーケティングツールを利用すれば、絞り込み配信ができる
ターゲットリーチを絞り込んで、必要な人だけに必要な情報を届けることで、LINE公式アカウントの効果を高めていきましょう!