LINE公式アカウントは、クーポンやキャンペーン情報などを消費者へ直接届けられる手段として、多くの企業に活用されています。一方で、配信の頻度や内容によっては、メッセージを読まれなかったり、アカウントをブロックされたりすることもあります。
では、消費者は企業から届くLINE配信に、どのような不満を感じているのでしょうか。また、どの程度の配信頻度や、どのような情報を受け取りたいと考えているのでしょうか。
今回は、消費者500人を対象に、LINE公式アカウントの配信に関する意識調査を実施しました。LINE配信への不満やブロック経験、メッセージを読まない理由、今後受け取りたい情報などの調査結果を紹介します。
調査概要
- 実施日2026年8月13日
- 手法:インターネットリサーチ
- 調査対象:LINE公式アカウントを友だち登録した経験がある全国の男女
- 回答数:500人(女性:250人、男性:250人)
調査サマリー
- 82.0%が、企業のLINE配信に不満を感じることが「よくある」「ときどきある」と回答
- 不満を感じる配信は「配信頻度が多い」が62.0%で最多
- LINE公式アカウントをブロックした経験がある人は77.2%
- ブロック経験者の77.6%が、ブロック理由として「メッセージの頻度が多い」と回答
- 適切な配信頻度は「月に2〜3回程度」が33.4%で最多
- 86.2%が、「メッセージを読まずに既読にする」、または「未読のままにする」ことがある
- メッセージを読まない理由は「自分には無関係な内容だと感じることが多い」が65.3%で最多
- 読まなくてもブロックしない理由は「必要な時だけチェックしたい」が62.0%で最多
- 役に立った配信は「クーポンや特典、お得な情報」が81.0%で最多
- 今後受け取りたい情報も「クーポンや特典、お得な情報」が81.8%で最多
- LINE配信をきっかけに「商品やサービスの購入・申し込み」をした人は37.8%
- 情報の種類や配信頻度を自分で選べる場合、77.2%がLINE公式アカウントの利用を続けたいと回答
- 52.2%が、自分の興味や購入・利用状況に合った配信を受け取った経験がある
- 73.2%が、自分の興味や購入・利用状況に合った配信を魅力的だと感じている
- 68.4%が、自分に合った配信のために「興味や関心のある商品・サービス」を企業へ伝えてもよいと回答
LINE配信への不満とブロックの実態
はじめに、企業から届くLINE配信に対して、消費者がどの程度不満を感じているのかを見ていきます。ブロック経験やその理由、適切だと考える配信頻度についても調査しました。
1. 82.0%が企業のLINE配信に不満を感じた経験あり
企業のLINE配信に不満を感じることが「よくある」「ときどきある」と回答した人は、合計82.0%でした。不満を感じた経験がない人は少数で、LINE公式アカウントを利用する多くの消費者が、何らかの不満を経験していることが分かります。
2. 不満を感じる配信は「配信頻度が多い」が62.0%で最多
LINE配信に不満を感じる人の回答では、「配信頻度が多い」が62.0%で最も多く、次いで「自分に関係のない情報が多い」が47.5%、「同じような内容が繰り返し届く」が44.3%でした。配信回数だけでなく、受け手との関連性や内容の重複も不満につながっていることが分かります。
男女別に見ると、「配信頻度が多い」は女性67.2%、男性56.7%で、女性のほうが10.5ポイント高い結果となりました。一方、「自分に関係のない情報が多い」と「同じような内容が繰り返し届く」は、男性のほうがやや高くなっています。配信への不満は男女に共通していますが、女性は特に配信頻度の多さを不満に感じる傾向がうかがえます。
3. LINE公式アカウントをブロックした経験がある人は77.2%
LINE公式アカウントをブロックした経験がある人は77.2%でした。4人に3人以上がブロックを経験しており、企業のLINE運用においてブロックが珍しい行動ではないことが分かります。
男女別では、ブロック経験がある人は女性84.0%、男性70.4%となり、男女ともに高い割合であるものの、女性が男性を13.6ポイント上回りました。女性では5人に4人以上、男性でも約7割がブロックを経験していることになります。
4. ブロック理由は「メッセージの頻度が多い」が77.6%で最多
ブロック経験者に理由を聞いたところ、「メッセージの頻度が多い」が77.6%で最も多い結果となりました。
配信回数を増やすほど消費者との接触機会は増えますが、過度な配信はブロックにつながる可能性があります。また、「自分には無関係な内容だと感じることが多い」が48.7%あることから、一律に配信回数を減らすだけでなく、受け手にとって必要な情報を届けられているかを見直すことも大切です。
5. 適切な配信頻度は「月に2〜3回程度」が33.4%で最多
適切だと思う配信頻度は「月に2〜3回程度」が33.4%で最も多く、「週に2回以上」は2.2%にとどまりました。多くの消費者が高頻度な配信を望んでいるわけではないことが分かります。
男女別では、「週に1回程度」を適切と考える割合は男性33.6%、女性22.8%で、男性が10.8ポイント高くなりました。一方、「月に2〜3回程度」と「月に1回程度」は女性のほうが高く、女性は男性よりも少ない配信頻度を好む傾向が見られます。
不満とブロックの両方で、配信頻度の多さが主な要因となっています。配信回数を増やすほど接触機会は増えますが、消費者が負担に感じない頻度を見極めることが重要です。
メッセージが読まれない理由と、ブロックせずに残す理由
ブロックされていないからといって、日常的にメッセージが読まれているとは限りません。続いて、メッセージを読まない理由と、それでもアカウントを残している理由を見ていきます。
6. 86.2%がLINEのメッセージを読まないことがある
届いたメッセージの内容を確認せず既読にする、または未読のままにすることが「よくある」「ときどきある」と回答した人は、合計86.2%でした。ブロックされていなくても、メッセージが実際には読まれていないケースが多いことが分かります。
7. 読まない理由は「自分には無関係な内容だと感じることが多い」が65.3%
メッセージを確認せずに既読にする・未読のままにする理由では、「自分には無関係な内容だと感じることが多い」が65.3%で最多でした。
メッセージの冒頭や見せ方を工夫するだけでなく、誰にどの情報を送るかを考える必要があります。
8. 読まなくてもブロックしない理由は「必要な時だけチェックしたい」が62.0%
メッセージを読まなくてもブロックしない理由では、「クーポンやセール情報など、必要な時だけチェックしたいから」が62.0%で最も多く、「今後、情報を必要とする可能性があるから」が39.8%で続きました。日常的に読まれていなくても、必要なタイミングで情報を確認するための接点として、アカウントが残されていることが分かります。
男女別では、「クーポンやセール情報など、必要な時だけチェックしたいから」は女性68.6%、男性55.5%で、女性が13.1ポイント高い結果でした。一方、「ブロックの操作自体がわずらわしいから」は男性18.3%、女性11.5%となっています。
女性は必要な情報を確認するための接点としてアカウントを残す傾向がより強く、男性ではブロック操作の手間も理由の一つになっていることがうかがえます。
消費者は届いたメッセージを毎回読むわけではありませんが、必要なときに情報を確認するための接点として、アカウントを残していることが分かります。継続して友だちでいることと、日常的にメッセージを読むことは分けて捉える必要があります。
消費者に求められる情報と、配信後の行動
では、どのような情報であれば消費者に受け入れられ、具体的な行動につながるのでしょうか。役に立った配信、今後受け取りたい情報、LINE配信をきっかけに取った行動を調査しました。
9. 役に立った配信は「クーポンや特典、お得な情報」が81.0%で最多
これまでに役に立った、または良いと感じた配信では、「クーポンや特典、お得な情報」が81.0%で最多でした。次いで「キャンペーンやイベント情報」が40.6%、「自分の興味や関心に合った情報」が28.6%となっています。
消費者にとってメリットが明確な配信が高く評価されていることが分かります。
10. 今後受け取りたい情報も「クーポンや特典、お得な情報」が81.8%で最多
今後受け取りたい情報では、「クーポンや特典、お得な情報」が81.8%で最多でした。Q9の「これまでに役に立った、または良いと感じた配信」でも、同じ項目が81.0%で最多となっています。
「9. これまで役に立った情報」と「10. 今後受け取りたい情報」が一致していることから、消費者は、友だちでいるメリットを感じやすい情報を継続して求めていることが分かります。
11. LINE配信をきっかけに37.8%が商品・サービスを購入・申し込み
LINE配信をきっかけに「商品やサービスの購入・申し込み」をした人は37.8%でした。LINE配信は情報を届けるだけでなく、購入や申し込み、予約、来店、Webサイトへのアクセスなど、具体的な行動を促す接点にもなっています。
配信の成果を確認するときは、開封率やクリック率だけでなく、購入・申し込み・予約・来店など、目的とする行動まで確認することが大切です。
消費者にとってメリットが明確な情報は、役に立つ配信として評価され、今後も受け取りたい情報として求められています。また、LINE配信は情報提供にとどまらず、購入や申し込み、予約、来店などの行動を促す接点にもなっています。
消費者が求めるパーソナライズと選択肢
最後に、受け取る情報や配信頻度を消費者自身が選べる仕組みと、一人ひとりの興味や購入・利用状況に合った配信に対する意識を見ていきます。
12. 配信内容や頻度を選べる場合、77.2%が利用を続けたいと回答
受け取る情報の種類や配信頻度を自分で選べる場合、77.2%がLINE公式アカウントの利用を続けたいと回答しました。
消費者はLINE配信そのものを拒否しているのではなく、自分に必要な情報や受け取り方を選びたいと考えている可能性があります。
13. 自分の興味や利用状況に合った配信を受け取った経験がある人は52.2%
自分の興味や購入・利用状況に合ったLINE配信を受け取ったことが「よくある」「ときどきある」と回答した人は、合計52.2%でした。一方、「あまりない」「まったくない」は合計39.6%となっています。
自分に合った配信を受け取った経験は半数を超えているものの、十分に定着しているとは言い切れません。
14. 73.2%が自分の興味や利用状況に合った配信を魅力的と回答
自分の興味や購入・利用状況に合った配信について、73.2%が魅力を感じると回答しました。「自分には無関係な内容」がメッセージを読まない理由として最も多かった結果からも、受け手の状況との関連性は重要だと考えられます。
全員に同じ内容を送る一律配信だけでなく、興味・関心、購入・利用状況などに応じて、配信対象や内容を分けることが求められます。
15. 68.4%が興味・関心のある情報を企業へ伝えてもよいと回答
自分に合った配信のために企業へ伝えてもよい情報を聞いたところ、68.4%が「興味や関心のある商品・サービス」と回答しました。
アンケートや診断など、消費者自身が希望を伝えられる機会を設けることで、興味や関心に応じた配信につなげられます。情報を取得するときは利用目的を分かりやすく説明し、取得した情報を実際の配信内容へ反映することが重要です。
消費者はLINE配信そのものを避けたいのではなく、自分に必要な情報や受け取り方を選べる配信を求めていることが分かります。本人の希望を確認し、それを実際の配信へ反映することが、継続的な利用につながると考えられます。
消費者が求めるのは「自分に必要な情報を、自分に合ったタイミングで受け取れるLINE配信」
今回の調査では、メッセージを読まない理由として、65.3%が「自分には無関係な内容だと感じることが多い」と回答しました。一方、「自分の興味や購入・利用状況に合った配信」については、73.2%が魅力的だと感じています。
また、受け取る情報の種類や配信頻度を自分で選べる場合、77.2%がLINE公式アカウントを利用し続けたいと回答しました。自由回答でも、一人ひとりに合った情報や、内容・頻度・時間帯を自分で選べる仕組みを求める声が寄せられています。

- 一律配信だから自分に無関係な内容があることも理解しているが、もう少しパーソナライズして自分に合った内容の配信を出来るようにしてほしい。(女性/30代)
- 情報を配信する時間の設定や必要のない情報は配信しないなどの設定を、こちらで自由にさせてもらいたい。(女性/20代)

- 配信頻度を数種類から選べるようにしてほしい。(女性/40代)
- 配信内容をもっと細かく選べるようにしてほしいです。興味のないジャンルの宣伝が続くと読む気がなくなるので、カテゴリごとに受信設定ができると助かります。また、深夜や早朝の通知は控えてほしいです。必要な情報だけを、適切なタイミングで届けてもらえると利用しやすくなります。(女性/40代)

- 個人にあったおすすめを無理に購入履歴から選ぼうとするのではなく、売り出し中の商品を紹介してほしい。(男性/30代)
本人が希望する情報や頻度、利用状況、その後の反応などを複合的に捉えながら、配信内容を調整していくことが考えられます。ユーザー自身の意思を確認しながら、一人ひとりに必要な情報を適切なタイミングで届けることが、メッセージを読んでもらい、継続的な関係を築くことにつながるでしょう。
ひとりひとりに、おもいどおりにLINE配信をするなら「Liny」
消費者の希望や状況に合った情報を適切に届けたいなら、LINE公式アカウントの運用を支援するマーケティングツール「Liny」がおすすめです。
Linyでは、アンケートの回答や顧客情報を友だちごとに蓄積し、その情報をもとに配信する相手や内容を分けられます。
例えば、アンケートで「受け取りたい情報」や「希望する配信頻度」を確認したり、自社システムと連携して購入履歴を取り込んだりして、友だち情報やタグとして保存できます。
そして、「新商品情報やクーポンを受け取りたい人」にはそれらの情報を、「機器を購入した人」にはその機器のメンテナンス情報を届けるなど、一人ひとりの状況や希望に合わせた配信が可能です。
一斉配信だけでなく、消費者と企業の双方にとって「おもいどおり」のLINE配信を実現したい方は、Linyの導入をご検討ください。
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まとめ
今回は、LINE公式アカウントを友だち登録した経験がある全国の男女500人を対象に、企業から届くLINE配信への意識を調査しました。
調査から見えてきたのは、メッセージを読まなかったり、配信に不満を感じたりしていても、消費者がLINE配信そのものを必要としていないわけではないということです。必要なときに確認できる情報や、自分にとってメリットのある情報は、引き続き求められています。
大切なのは、「誰に、何を、どのような頻度で届けるか」です。消費者の希望に加えて、購入・利用状況や配信後の反応なども捉えながら、内容やタイミングを調整していく必要があります。
消費者が受け取りたい情報と、企業が届けたい情報が重なる配信を増やし、LINE公式アカウントを継続的な接点として活かしていきましょう。





















