今回はLINE公式アカウントによるステップメッセージ配信について、そのメリットや活用方法をご紹介します。
メールマーケティングでは一般的なステップメッセージですが、LINE公式アカウントとなると活用されている企業もまだまだ少ないのが現状です。
しかし、メールよりも開封率と到達率が高いLINE公式アカウントだからこそ、ステップメッセージを取り入れることで、配信の負担を楽にできるうえに、コンバージョン率も高められる…という、まさに一石二鳥のメリットがあるので、ぜひこういった機能がLINE公式アカウントでも使える!という事を知って頂ければと思います。
ステップメッセージ配信のメリット
はじめに、LINE公式アカウントでステップメッセージ配信をするメリットについてご説明します。
主に次のような3つのメリットがあります。
- 到達率と開封率が高いステップメッセージ配信ができる
- メッセージ配信の効率化ができる
- LTV(ライフタイムバリュー)を自動で伸ばせる
1:到達率と開封率が高いステップメッセージ配信ができる
まずメールのステップと違って、到達率と開封率が高い、LINEメッセージでステップ配信ができるということは、メール以上にクリック率やWEBサイトへの誘導率を高められる…というメリットがあります。
メールだとHTMLメールなどを使わない場合は、通常テキストが主体のメッセージとなります。
しかし、LINE公式アカウントではテキストだけでなく、画像やスタンプ、リッチメッセージやボタンカルーセルなどを使って、ステップメッセージが配信できるため、テキストベースのメッセージと比べて、高い反応を実現することができます。
また商品やサービスに関するお知らせや、クーポン・チケットなどをメールで送るよりも、LINE公式アカウントのステップメッセージで送るようにシナリオを組んでおくことでLTV(ライフタイムバリュー)を高めることできるのです。
2:メッセージ配信の効率化ができる
つぎにステップメッセージ配信のメリットとして、配信の効率化ができます。
ステップメッセージを使わない場合だと、一通、一通、配信または一斉配信の予約をしなければいけません。
しかし、そうなってしまうと毎回配信をセットしなければならない…という負担が発生します。それだけでなく、例えば友だち追加したユーザーに対して予め決めておいたメッセージを配信したい…というような仕組みを作りたい場合、ステップメッセージを使わなければ、そういった事ができないため、ステップメッセージ配信は重宝します。
配信の手間や、配信のし忘れを未然に防ぎ、なおかつすべての友だちユーザーに対して、あらかじめ決めておいたLINEメッセージを1通ずつ順番に配信ができるというのが大きなメリットです。
3:LTV(ライフタイムバリュー)を自動で伸ばせる
最後のメリットとして、LTVを伸ばすという事ができます。
集めた友だちに対して、繰り返し来店や商品の購入を促すことで、1人あたりがもたらしてくれる利益を伸ばしていく事がLINE公式アカウントの運用課題でもあります。
よく通販では、商品を購入した後にこんなメールが届くことがあります。あなたも経験がありませんか?
- ご購入頂いた商品は満足していますか?
- こちらの商品もいかがでしょうか?
- そろそろ、今使っている化粧品の残りが少なくなって来ていませんか?
こういったメールを企業が送る目的として、商品を買った後のユーザーに対する「フォローアップ」や、「別の商品の購入を促し、単価を高めるアップセル・クロスセル」というマーケティング戦略を実施する…というものがあります。
そうすることで、顧客をリピーターへと変えて、繰り返し商品を買ってもらうことに繋がります。
ステップメッセージを活用することで、商品やサービス利用後のユーザーに対するフォローや、お知らせを自動で送ることができるので、ぜひ活用するべき機能だと言えます。
通販業界にとどまらず、美容室や治療院、歯科などの店舗型ビジネスでも活用ができ、ステップメッセージを上手に使いこなしている企業ほど、効率よく利益を伸ばしているものです。
LINE公式アカウントでステップメッセージ配信は可能?
メリットが沢山あるステップメッセージ配信ですが、通常のLINE公式アカウントの機能でステップメッセージのようなものはあるのでしょうか?
2021年2月24日、LINE公式アカウントから新機能「ステップ配信」が提供開始されました。LINE公式アカウントのみでもステップメッセージ配信を行うことが可能です。
LINE公式アカウントでステップ配信をするする手順
LINE公式アカウントのステップ配信の機能を用いると、「友だち登録したという行動」をきっかけに、「◯日後にメッセージを配信する」という設定を行うことが出来ます。
この例では、友だちが追加されると、あいさつメッセージが送信されます。
その後、ステップ配信を使って、
- ◯日目に商品のお知らせメッセージを配信
- △日目にクーポンを配信
- □日目にアンケートを配信
という設定にしています。
詳しい設定方法は以下の記事でご紹介しています。ご確認ください。
ステップメッセージ配信する他の方法とは?
Messaging APIを活用する
LINEヤフー社が公開するMessaging APIを使って、LINE公式アカウントの機能の拡張などの外部システムを開発することができるサービスです。
LINE公式アカウントのステップ配信では、友だち登録をした時点のみをきっかけにステップ配信ができますが、Messaging APIを利用したステップ配信の場合、より自由なきっかけで多様なメッセージを配信することができます。
このサービスを活用すると、独自に開発したシステムを活用し、LINE公式アカウントでステップメッセージを配信することができます。
LINE公式アカウントAPIについての参考サイト
Linyでは低コストでセグメントLINEステップ配信が可能
弊社がご提供するLinyでは、LINE公式アカウントを使って低コストでステップメッセージ配信を実現できます。
Linyについてはこちらの記事を御覧ください。
単にステップメッセージを配信するだけでなく、性別、年齢、店舗、担当者、購入商品…などのユーザー属性ごとにセグメント(仕分け)したステップメッセージ配信ができるので、よりパーソナルなステップメッセージ配信がLINEでできます。
ステップメッセージも、セグメントして配信しないとブロックの原因になるため、メールマーケティングと同じ様に、友だちの状況や属性によってステップメッセージ配信を行うことをおすすめします。
複数シナリオ分岐でパーソナルなLINEステップメッセージ配信ができる
Linyでは、複数のシナリオを作成することができ、ユーザーの行動によって自由にシナリオの分岐が可能です。
例えば、このようなLINEステップ配信の活用法があります
- 友だち追加したタイミングでステップ配信
- AとBをという選択肢別にステップシナリオを切り替え
- 特定の商品を買った人だけにステップ配信
- 「メッセージに反応してくれた人」意外の人だけにステップ配信
- WEBサイトで30秒以上滞在した人だけにステップ配信
- セミナー参加者にリマインドでステップ配信
状況に応じてステップシナリオを分岐させて配信を行うことで、コンバージョン率を大幅に改善ができます。
ステップメッセージ配信する際のコツ
条件分岐を活用してシナリオを作成する
先述したように、シナリオ作成時は、よりパーソナルなメッセージを配信できるように、「状況に応じてシナリオを分岐させる」ことが重要です。
シナリオの分岐とは、条件別に異なるシナリオ(メッセージ)を送ることです。LINE公式アカウントでも、Linyでも、状況に応じたシナリオ配信が可能です。
LINE公式アカウントの場合は、予め用意されている以下の属性でシナリオを分岐させることが可能です。
- 性別
- 年齢
- OS
- エリア
Linyの場合は、タグや友だち情報など自由に属性を設定してシナリオを分岐させることが出来ます。
より自由な条件分岐をしてステップメッセージを配信する場合はLinyの併用をご検討ください。
訴求ポイントは複数回配信する
ステップメッセージは複数のメッセージをまとめたシナリオを作成します。
シナリオの中で、一番伝えたい訴求ポイントは印象に残るように、一度だけではなく複数回配信することも重要です。
ただし、全く同じメッセージになると、受け取り側は煩わしく感じ、ブロックにつながってしまう可能性があります。
読み手にとっても有益な情報を提供しつつ、訴求ポイントを届けるようにしましょう。
開封されやすい時間帯に配信する
LINE公式アカウントでもLinyでも、一斉配信のメッセージ配信の時間帯を設定することができますが、ステップメッセージの配信の時間帯も設定することが可能です。
読み手が開封しやすい時間帯を想定し、その時間に届くように配信タイミングを調整するようにしましょう。
LINEステップメッセージ活用法まとめ
以上、今回はステップメッセージ配信のメリットと、LINE公式アカウントでステップメッセージを配信する方法についてご紹介しました。
LINEステップメッセージ配信を利用することで、コンバージョン率が30%以上改善したり、運用負担が楽になった…という企業も多いので、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか?