LINEで多言語に翻訳したメッセージ配信をする場合、LINE公式アカウントだけでは実現が困難です。そんな時は、当社が提供するLINEマーケティングツール「Liny」を利用することで、言語別のコンテンツ配信が可能になります。
この記事では、Linyを活用した多言語コンテンツの配信方法を、活用例を交えてご紹介していきます。
Linyは、LINE公式アカウントのサポートツールです。LINE公式アカウントとLinyを併用することで、LINE公式アカウントだけではできない様々な機能が活用できます。これにより、細やかなセグメント配信や顧客管理が実現します。
Linyを使った多言語コンテンツの配信方法
Linyを使えば、3ステップで多言語コンテンツの配信が可能です。
- 対応する言語を選定する
- ユーザーに希望する言語を選択してもらう
- 選択した言語別にセグメント配信を実施する
順番に説明します。
1. 対応する言語を選定する
まず、どの言語に対応するのかを選定します。コンテンツは、言語ごとに用意する必要があるので、運用にかかるコストなども踏まえて、対応する言語を選定しましょう。
2. ユーザーに希望する言語を選択してもらう
対応言語が決まったら、ユーザーに「言語」を選択してもらいます。Linyでは3パターンで、ユーザーの選択肢を取得することができます。
- 回答フォーム
- カルーセル
- リッチメニュー
言語以外にも情報を取得する場合は「回答フォーム」、選択肢が比較的多い場合は選択肢をスライドさせることができる「カルーセル」、選択肢が数個など限られている場合は「リッチメニュー」の利用がおすすめです。
どの方法でも、ユーザーが回答した情報は、自動的に蓄積されます。誰がどんな回答をしたのかは、管理画面から確認できます。
3. 選択した言語別にセグメント配信を実施する
最後は、コンテンツの配信です。言語ごとのコンテンツを用意し、ステップの2で取得した希望言語で配信先を絞り込み、該当言語のコンテンツを配信します。
Linyならリッチメニューも出し分けができる!
Linyのセグメントリッチメニュー機能を使えば、ユーザーが選択した言語に対応したリッチメニューを表示させることができます。
配信メッセージだけではなく、ユーザーが自分で情報を収集できるリッチメニューを多言語対応することは、利便性向上にもつながります。
多言語対応メッセージ/リッチメニューの活用例
LINEの配信を多言語対応するケースとしては以下があります。
- 店舗/商業施設での案内として
- 社内の情報共有ツールとして
- 学校やスクールで生徒への配信に
注意点
LINE公式アカウントに追加してもらうためには、LINEアプリのインストールが必要です。LINEアプリはアジアなど一部の国では普及していますが、国によってはあまり利用されていません。そのため、観光客など幅広い国の方を対象にするというよりは、中長期的に日本に滞在している方向けの情報配信ツールとしての利用がおすすめです。
ここからは例として、「1ヶ月で日本食の調理方法を学べるスクール」での活用イメージをご紹介します。
日本滞在中の活用方法
ユーザーが日本に滞在している間は、スクールのカリキュラムに必要な情報や、お役立ち情報を提供していきます。「メッセージ配信」と「リッチメニュー」の両方を利用することで、メッセージの配信数を抑えつつ、利便性も担保できます。
【メッセージ配信】お知らせを案内
言語ごとに翻訳したメッセージを配信する際に活用します。例えば、カリキュラムの変更や、持ち物などの案内の送付です。ユーザーは翻訳する手間が省けるので、ストレスなく重要度の高い情報が受け取れます。
【リッチメニュー】おすすめの日本食レストランを紹介
リッチメニューにおすすめの日本食レストランの情報を掲載すると、滞在期間中にユーザーが自分で必要な時に情報を閲覧できます。需要が高い情報を掲載しておくことで、双方の質疑応答や翻訳の手間を省けます。
他にも、日本滞在に関するよくある質問などを掲載することでユーザーの満足度がアップします。
帰国後の活用方法
ユーザーの帰国後は、オプションでのサポートや、想定される問題への解決方法をコンテンツとして提供することで、長期的な信頼関係の構築に役立てられます。
【メッセージ配信】友人紹介キャンペーンを案内
新規顧客の獲得施策として、友人紹介キャッシュバックを案内する活用法です。異なる言語のスクールやサービスを受けるのは不安も多いでしょう。そんな時に活用されるのは口コミや知人の紹介です。
友人紹介キャンペーンを多言語で案内することにより、紹介のハードルが下がり、紹介してもらえる可能性が高まります。
【リッチメニュー】調理手順の復習を動画で配信
帰国後は、カリキュラムで学んだことを活かし、自分のお店で日本食のメニューを提供していくことでしょう。調理手順の復習動画をLINE上から見れるようにしておけば、困った時にすぐに動画にアクセスできます。
また、オプションで有料サポートなども提供している場合は、その案内につなげることも可能です。
言語別のリッチメニューを表示させておくことで、ユーザーの継続的なアクセスを促します。
まとめ
LINE公式アカウントとLinyを組み合わせることで、ユーザーが希望する言語に合わせてコンテンツを配信することができます。
顧客の満足度向上や、LTVを高めるための施策として、LINEでの多言語対応に取り組んでみてください。