この記事では、LINEマーケティングツール「Liny」の機能「共通情報」についてご紹介します。
Linyは、LINE公式アカウントのサポートツールです。LINE公式アカウントとLinyを併用することで、LINE公式アカウントだけではできない様々な機能が活用できます。これにより、細やかなセグメント配信や顧客管理が実現します。
Linyの「共通情報」機能とは?
毎回入力している「営業時間」「お店の住所」「連絡先」などの情報をLinyに登録しておき、ワンクリックでメッセージ内に挿入したいときはありませんか?
情報をまとめてメモしておいたり、辞書登録したりして対応することもできますが、メモがなくなってしまったり、慣れていない人が操作したときに間違った情報を入力してしまうリスクもありますよね。
そんなときは、「共通情報」によく利用する情報を登録しておくことで、簡単にメッセージに挿入することができます。
例えば、「会社名」「住所」「連絡先」「あいさつの文章」をそれぞれ共通情報として登録しておけば、メッセージやテンプレートを作りながら必要な情報を手軽に貼り付けることができます。
また、登録した共通情報を変更すると、テンプレートなどに貼り付けた共通情報にも自動で変更内容が反映されるので、テンプレートごとに情報を編集する手間がなくなります。
共通情報を利用することで、頻繁に入力する情報の入力ミスのリスクを減らし、すぐに編集できるデータとして効率よく扱うことができるようになります。
Linyを活用する上で、どの作業をするときにも効率アップ&ミスのリスクを減らせるオススメの機能です。
4種類の共通情報
共通情報は、登録したい情報に合わせて、種類を選べます。
- 標準
文字・英数字を200文字まで入力できます。
例えば「会社名」「お店の住所」「電話番号」「メールアドレス」など、単語や短めの文字列を登録する際に使います。
- 長文
文字・英数字を改行も含め9500文字まで入力できます。
例えば「あいさつ文」「複数行にわたる日程」「キャンペーンなどの告知文」など、長めの文章や改行を含む文字列を登録する際に使います。
- 数値
整数と、小数点以下3桁までの小数を入力できます。
例えば「定員数」や「料金」など、数字のみの情報を登録する際に使います。また、「駐車台数」や「商品残数」など、友だちの行動に合わせて増減させたい数値を計測・管理することも可能です。
- 年月日
カレンダーから日付を選択して登録できます。
例えば「店舗の開店日」や「記念日」など、期間ではなく単日の日付を登録する際に使います。
LINE公式アカウントでは出来ないの?
LINE公式アカウントには、チャットでよく使う文章を登録できる「定型文」機能があります。
しかし、LINE公式アカウントでは以下のようなことが行なえません。
- 複数の友だちに向けたメッセージ配信で「定型文」を使用すること
- よく使う単語や文章を登録しておき、それを定型文に貼り付ける形で使うこと
つまり、よく使う定型文を登録しておくことはできますが、利用できるシーンは限定的です。
また、連絡先やあいさつ文など、定型文の中で扱う情報をあらかじめ登録しておき、使いまわしたり、まとめて編集したりすることができません。
共通情報機能の活用の流れ
1. 共通情報を登録
頻繁に使う単語や文章を共通情報として登録します。種別は標準・長文・数値・年月日の4種類から選択できます。
2. メッセージやテンプレートに共通情報を埋め込む
友だちに配信するテンプレートに共通情報を埋め込みます。
3. メッセージやテンプレートを配信
共通情報を埋め込んだテンプレートを、友だちに配信します。
このように、よく使う単語や文章を共通情報に登録しておくことで、手間なくミスなくメッセージを配信できます。
4. 埋め込んだ共通情報をまとめて編集
例えば、営業時間に変更があった場合、テンプレートではなく共通情報を編集すれば、「共通情報:営業時間」を埋め込んでいるすべてのメッセージの内容を変更できます。情報の更新漏れをなくし、効率よく業務を進められます。
共通情報の種別ごとの活用例
種別ごとに、共通情報の活用例をご紹介します。
種別「標準」の活用例
「会社名」や「製品名」「住所」「連絡先」「店舗の営業時間」など、200字以下の文字数に収まる単語や情報、短めの文章を登録するのに使います。
例えば、「アカウント名」「イベントURL」「営業時間」を共通情報として登録し、メッセージ内に挿入します。
送付したメッセージには、共通情報として登録した内容が表示されます。
一度登録すれば使い回しができるため、ミスや入力の手間が減ります。
種別「長文」の活用例
会社名や連絡先をまとめた「署名」や、「あいさつ文」「注意事項」「日程表」など、改行を含んだ長めの文章やまとまった情報を登録するのに使います。
例えば、イベントやセミナー開催時の「注意事項」を共通情報として登録し、メッセージ内に挿入します。
送付する情報の平準化ができ、入力の手間の削減になります。
種別「数値」の活用例
「定員」や「料金」など、数字のみの情報を登録するのに使います。
「数値」種別に登録した情報は、Linyの機能と連動して数値を増減したり、代入したりすることができます。
数値の増減を活用することで「現在の利用人数」や「現在の商品残数」など、友だちの行動に合わせて数値を計測することが可能です。
例えば、残席数の共通情報を作成して予約機能と連動させると、自動で最新の数値を反映させることができます。
最新の情報を知ることができるので、ユーザーの利便性の向上にもつながります。使い方を工夫することで、活用の幅が広がるのが「数値」の共通情報の特徴です。
種別「年月日」の活用例
「店舗の開店日」や「プランの開始日・終了日」など、単日の日付の情報を登録するのに使います。
例えば、「新プランの開始日」を共通情報として登録します。
日付間違いを防ぐことができるので、是非ご活用いただきたい種別の一つです。
まとめ
Linyの「共通情報」機能についてご紹介しました。
この機能を使うことで、情報の入力・更新作業を大きく効率化し、入力ミスのリスクを減らすことに繋がります。LINE公式アカウントでメッセージを送るほとんどの作業で活用できる機能です。日常の運用業務に、是非ご活用ください。