LINE公式アカウントの運用効果を高めるために、LINEマーケティングツールを導入するケースが増えています。この記事では、LINEマーケティングツールの比較方法とおすすめツールを解説します。実際のお客さまの声も踏まえてご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
こんにちは、当ブログを担当した鈴木です(LINE公式アカウントBasic認定資格取得)。2018年から、LINE公式アカウントの運用やLinyの設定サポートをはじめ、ブログを通じてLINE公式アカウントやLinyの活用方法を紹介しています。
今回は、LINEマーケティングツールを選ぶ際のポイントについて詳しく解説します。現場での経験、実際のお客さまの声、ツールを変更したケースなども踏まえてご紹介いたします。ぜひ、ツール選定の参考にしてください。
LINEマーケティングツールとは?
LINEマーケティングツールは、LINE公式アカウントでは提供されていないマーケティング関連機能を利用するためのサービスです。
LINE公式アカウントだけではおもいどおりのマーケティング施策が実行できない場合に、LINE公式アカウントと連携させて活用します。
「LINE公式アカウント」と「LINEマーケティングツール」の違い
LINE公式アカウントは、企業・店舗用のLINEアカウントで、LINEでメッセージを配信する際の基本ツールです。LINEマーケティングツールを用いる際にも、LINE公式アカウントの開設は必須です。
LINE公式アカウントには、例えば以下のような機能が提供されており、無料プラン・有料プラン共に利用することができます。
【LINE公式アカウントの主な機能例】
- メッセージ配信・絞り込み配信機能
- ステップ配信機能
- チャット機能
- 自動応答機能
- クーポン機能
- リッチメニュー機能
- ショップカード機能
一方で、LINE公式アカウントのみでは、以下のような機能の利用や運用を行うことはできません。
【LINE公式アカウントだけではできない機能・運用例】
- 顧客情報の自動収集・管理
- 顧客に紐づいたアンケートによる情報収集
- 細やかな問い合わせ対応の自動化・効率化
- 顧客のアクションに基づいた柔軟なステップ配信機能
- LINE内で完結する予約機能
- タブ式のリッチメニュー機能
このような追加機能を提供するのがLINEマーケティングツールです。ひとりひとりの顧客情報を蓄積して、セグメント配信やコンテンツ提供を実施し、そのプロセスを自動化・効率化するために、LINEマーケティングツールが併用されます。
LINEマーケティングツールの機能例
LINEマーケティングツールでは、具体的にどんな機能が利用できるのでしょうか?
LINEマーケティングツールは各社から提供されており、機能はツールによって異なります。ここでは、一般的な機能の例をご紹介していきます。(*機能の名称はツールによって異なります)
1. 顧客情報の収集・管理機能
顧客情報の収集・管理ができる機能です。
LINE公式アカウントでは、友だちになったすべてのユーザーに対して、情報を収集し管理をするような機能は提供されていません。
一方で、LINE公式アカウントのユーザー情報を管理し、LINE内でのアクションやアンケートの回答内容を把握したいというニーズは高いものです。
そのため、一般的なLINEマーケティングツールでは、顧客情報の収集・管理機能が提供されています。この機能を利用することで、以下のようなユーザー情報や行動を、ユーザー個別の管理画面に自動蓄積していくことができます。
- 会員情報
- 予約情報
- 友だち追加場所
- アンケートの回答
- LINEからの購入履歴
- Webサイトの訪問記録
2. セグメント配信機能
セグメント配信とは、特定のユーザーを絞り込んでメッセージ配信を行うことです。
LINE公式アカウントでは、配信先を絞り込んだメッセージ配信が可能ですが、その絞り込み方法は限られています。また、メッセージのリーチ数(絞り込んだ人数)が、50名や100名以上必要といった制限などがあり、実際の利用が難しい場合も少なくありません。
参考:LINE公式アカウントのセグメント配信とは?設定方法も解説!
そのため、おもいどおりにユーザーを絞り込んでメッセージ配信を行いたい場合には、LINEマーケティングツールを利用して、セグメント配信を行うことになります。
当社が提供するLINEマーケティングツールの「Liny」でも、セグメント配信機能のニーズは大変高いです。
3. 自動化機能(チャットボット/自動応答/シナリオ配信)
LINE公式アカウントには、キーワードに反応してメッセージを自動で送信する「応答メッセージ」や、友だち追加をきっかけにメッセージを自動送信する「ステップ配信」といった自動化機能があります。
しかし、「問い合わせ対応」や「お客さまのアクションに基づいた案内」などを行うには、これらの自動化機能は十分ではないため、手動で対応する必要が出てきてしまいます。このような作業の効率化のために、LINEのマーケティングツールの自動化機能が用いられます。
自動化に役立つ具体的な機能としては、以下があげられます。
- チャットボット機能
- 自動応答機能
- シナリオ配信/ステップ配信機能
これらの機能は、LINE公式アカウントで提供されている機能よりも細かな設定が可能で、さまざまな運用プロセスの中で活用できるため、作業の効率化につなげられます。
4. アンケート・回答フォーム機能
アンケートや回答フォームを作成できる機能です。
LINE公式アカウントには「リサーチ機能」があり、選択式のアンケートを作成することができます(認証済アカウントでは自由回答も可能)。ですが、誰がどの回答を行ったのかまでは取得できず、匿名性のアンケートとなります。
LINEマーケティングツールのアンケート・回答フォーム機能を利用すれば、誰がどんな回答をしたのかを把握して自動保存できます。
例えば、「製品についてのアンケート」から、「会員登録を行うための個人情報の取得」まで、幅広く情報収集を行うことが可能です。もちろんそれらの情報は、セグメント配信をする際の配信条件に設定可能です。
5. リッチメニュー機能(タブ式/切り替え式)
LINEマーケティングツールを利用すれば、より高度なリッチメニューの設定ができます。
リッチメニューはLINE公式アカウントの中でも重要な機能で、リッチメニューの設定を工夫することで、ユーザーの満足度やエンゲージメントを向上させたり、送客数や成約数を増やしたりすることも可能です。
ツールを利用した高度なリッチメニューの設定例は以下です。
- リッチメニューのボタンの位置や個数をカスタマイズ
- ユーザーによってリッチメニューを出し分ける(例:会員向け/非会員向け)
- タブ式/切り替え式のリッチメニューを用意して、タップで切り替えができるようにする
6. 予約機能
LINE公式アカウントには予約機能がないため、LINE連携できる予約管理システムが欲しい場合は、LINEマーケティングツールを利用しましょう。ただし、ツールによっては予約機能は提供されていない場合もあるのでご注意ください。
LINEマーケティングツールの予約機能を利用することで、ユーザーはLINE内で簡単に予約をおこなったり、LINEで予約のリマインダーを受信したりすることができ、予約数の向上やキャンセルの防止が期待できます。
予約情報は自動で管理されるため、手動での予約対応業務を行う必要はありません。
7. DB連携/外部連携機能
企業によっては外部のDBやシステムと連携して、LINEの配信や情報収集を行いたい場合があります。LINEのマーケティングツールによっては、外部のDBやシステムと連携できる機能が提供されています。
連携の方法には種類があるので、どのような連携方法が可能なのかは個別で確認する必要があるでしょう。
LINEマーケティングツールの選び方【3タイプ】
ここまで、具体的な機能についてご紹介してきましたが、LINEマーケティングツールには大きく分けて3つのタイプがあります。
- 機能・サポート充実タイプ
- 価格重視タイプ
- 業界・用途特化タイプ(例:ECサイト向け/飲食店向け)
まず自社に合うタイプの目安を付け、その後、ツールごとに機能を比較していくと効率的です。それぞれの特徴や、どのような方に向いているのかをご紹介していきます。
1. 機能・サポート充実タイプ
機能やサポートが充実しているタイプです。
サポートには「ツールの使い方のサポート」から「LINEマーケティング施策のサポート/運用サポート」まで、幅があります。一般的に複数の料金プランが用意されており、見積もり依頼が必要になることが多いです。
機能・サポート充実タイプをおすすめするケースは以下です。
【こんなケースにおすすめ】
- 専任の担当者に効果的な方法を相談しながらLINEマーケティングを実施したい
- 設定方法をチャットサポートだけではなく口頭で教えて欲しい
- 時代の変化やユーザーニーズに合わせてさまざまなLINEマーケティングを試してみたい
当社が提供するLinyは、機能・サポート充実タイプです。豊富な機能と専任の担当者による設定・運用サポートを提供しています。
2. 価格重視タイプ
価格重視タイプです。
機能やサポートには制限があるものの、価格が抑えられているためツール導入のハードルが低く取り入れやすい特徴があります。
価格重視タイプをおすすめするケースは以下です。
【こんなケースにおすすめ】
- 費用を抑えつつ、LINE公式アカウントの機能を拡張させたい
- セグメント配信やアンケートフォームなど、具体的に使いたい機能が限られている
- 設定サポートは不要。社内の担当者で運用ができる
3. 業界・用途特化タイプ(例:ECサイト向け/飲食店向け)
業界・用途特化タイプです。
LINEマーケティングツールには、「業界・用途を問わない汎用型ツール」「業界・用途の特化型ツール」という分け方もあります。「特化型ツール」には、ECサイト向け、飲食店向けなどがあり、業界や用途別の機能が充実している場合があります(例:ECサイト向けの「カゴ落ち配信」「再入荷配信」)。
気をつけたい点としては、以下があげられます。
- 業界・用途によっては特化型ツールがない場合も多い
- 特化型ツールがあっても、自社に欲しい機能がない
- 特化型ツールのサポート体制や価格などが合わない
- 汎用型ツールを利用しても同じような設定ができる場合がある
そのため、「汎用型ツール」と「業界・用途の特化型ツール」の両方を調べて、比較すると良いでしょう。
【こんなケースにおすすめ】
- 業界・用途にぴったりの特化型ツールがある
- 汎用型ツールでは提供されていない機能が使いたい
- 業界に一般的な設定をそのまま利用したい
LINEマーケティングツールを選ぶ際の注意点
LINEマーケティングツールを選ぶ際の注意点をご紹介します。
一番の注意点は、別のツールに変更する場合、今まで運用していたツール内に保存しているデータの引き継ぎは困難だということです。ツールによっては、外部連携が可能でデータをCSV出力などができる場合がありますが、全てのデータをそのまま引き継げるケースは限られているでしょう。
そのため、ツールは導入前にしっかりと選定することが重要です。見落しがちな2つの注意点をご紹介します。
本当にやりたいことは実現できるか?
機能を確認してやりたいことが実現できると思っても、実際に運用を始めると思い描いていた運用が難しく、ツールの変更が必要になるケースがあります。
具体的な運用の流れや施策が決まっている場合は、「どこまで理想の運用が実現でき、実現できない範囲はどこ、それは他の方法で対応ができるのか」をじっくりとLINEマーケティングツールの担当者と話し合って検討することが大切です。
ツールには拡張性はあるか?運用方針が変わった時に対応ができるか?
LINEマーケティングは、ユーザーニーズや社会の動きによって、施策の変更や改善が求められます。その際、ツールの機能に拡張性や柔軟性があれば、LINEの運用方針が変わった場合でも、新しい施策に対応することができます。
また、ツールの機能拡張が定期的に行われている場合は、新機能が追加されて新しく取り組める施策が増えることもあります。
ツールの拡張性や柔軟性も併せてチェックしてみてください。
おすすめのLINEマーケティングツールは「Liny」
当社が提供するLinyは、サポートと機能が充実しているLINEマーケティングツールです。上記で「LINEマーケティングの機能例」としてご紹介している機能は全て提供しており、専任のサポート担当者とチャットサポートの複数体制で、お客さまのLINE運用を強力にサポートしています。
Linyは、業界や目的問わず、幅広い目的でご利用いただいています。例えば、以下のような業界・用途での利用例があります。
業界例
- メーカー・ブランド
- コンサル・情報提供・広告
- コミュニティ活動
- 教育機関(大学・短大・専門学校・通信高校など)
- 地方自治体・行政
- 塾・習い事
- 不動産
- 小売・卸売
- 人材紹介
- レジャー施設
- ブライダル
用途例
- 集客・販促
- マーケティング
- CRM
- 採用活動
- 予約管理
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