サッカーや野球、バスケットボールなどのスポーツチームやプロスポーツクラブでは、ファンへのメッセージ配信や、新しい層のイベント集客の方法として、LINE公式アカウントを導入するケースも増えてきました。しかし、LINE公式アカウントのみでは「セグメント配信が自由にできない」「顧客管理が難しい」といった課題があります。
この記事では、LINEのマーケティングツール「Liny」を用いて、「セグメント配信」や「顧客管理」を行い、イベント集客やファン化を促進する方法についてご紹介します。
スポーツチームでLINE公式アカウントを活用するメリット
LINE公式アカウントは、友だちになっている方に一斉にメッセージを送ることができたり、クーポンを作成・配信ができるサービスです。スポーツチームでも活用事例が増えてきています。その理由には、次のようなメリットがあげられます。
- イベント案内や最新情報を一斉配信できる
- リッチメニューを使い、ホームページのように情報を掲載できる
- LINEのメッセージはすぐに見てもらえる
スマホを使うことが一般的になっている現代では、「LINE」は利用率No.1のSNS(*)で、配信メッセージの開封率や閲覧スピードも高い傾向にあり、ユーザーとコミュニケーションを取るのに最適なサービスです。
スポーツチームでLINE公式アカウントを運用する際の課題
一方で、スポーツチームでLINE公式アカウントを利用している場合、以下のような課題があります。
課題1. セグメント配信が自由にできない
スポーツチームのLINE公式アカウントの用途として、以下のような配信を行いたいことがあるでしょう。
- 見込み客向けにスポーツチームの紹介をする
- ファンに向けてイベント情報/試合結果を配信する
- スポンサー企業の社員に向けて優待席の案内をする
このような配信を行う場合、友だちになっている方が「見込み客」か「ファン」か「スポンサー企業の社員」かを判別し、それによってセグメント配信を行う必要があります。しかし、LINE公式アカウントでは、チャットでのヒアリングでしか、これらの情報を取得できません。
全ての方に自ら「見込み客」か「ファン」か「スポンサー企業の社員」かを伝えてもらうのは現実的ではありません。そのため、顧客のステータスに合わせた「セグメント配信」を行うには、困難が生じます。
課題2. ユーザー管理ができない
LINE公式アカウントの友だちの情報を、LINE公式アカウント内で管理したいというニーズも高いでしょう。
LINE公式アカウントでは、チャットができる一人一人に、メモを入力できるページがありますが、以下の制限があります。
- ユーザー管理をするためには、チャットで友だちから話しかけてもらう必要がある *
- チャットができない友だちの情報は蓄積できない
- メモは1箇所のみの入力となる
(* 認証済アカウントの場合は異なります。詳細はこちらのページを参照)
つまり、LINE公式アカウントの友だち全てを、一元的に管理することはできません。一部の方の情報を保存できたとしても、詳細な情報管理はできません。
課題3.友だちのLINE上でのアクションを保存できない
ユーザー管理ができないことにも関連しますが、友だちのアクションを、LINE公式アカウント内に保存することはできません。以下のような情報を、友だちごとに管理できないのです。
- どの友だちがクーポンを使用したか
- どの友だちがQRコードを読み込んだか
- どの友だちがボタンをタップしたか
例えば、「ファンが試合に何回来場したのか」という情報を、LINE内に蓄積することは困難です。
LINE公式アカウントの運用課題を解決するLinyとは?
このようなLINE公式アカウントの運用課題を解決するための機能を提供しているのが、Liny(リニー)です。
Linyについて
Linyは、LINE公式アカウントのサポートツールです。LINE公式アカウントとLinyを併用することで、LINE公式アカウントには無い「顧客管理」や「セグメント配信」が実現します。
Linyにはさまざまな機能がありますが、特にスポーツチームにおすすめの機能を3つご紹介します。
機能①タグ機能
Linyには、タグ機能があります。友だちを「タグ」を使って「カテゴライズ」し、セグメント配信やリッチメニューの出し分けに活用できます。
例えば、「来場あり」「来場なし」というタグを作り、友だちの来場経験を把握することができます。
タグは、自由に作れて数に制限はありません。作成したタグは、友だちがメニューをタップしたり、Linyで送信した質問に回答することによって、自動的につけることも可能です。
機能②顧客管理画面
Linyには、全ての友だち一人一人に、顧客管理画面が用意されています。項目を自由に設定し、情報を蓄積することが可能です。
顧客情報は手動で入力することもできますが、友だちが入力した情報や、友だちのアクションを自動で保存することができます。例えば、友だちにアンケートに回答してもらったり、リッチメニューをタップしてもらうことで、自動蓄積が可能です。
LINEの友だちの情報を、顧客情報として蓄積できるのが、Linyの特徴の1つです。
機能③流入経路分析機能
Linyには、友だちの追加場所によって、配信するメッセージ内容を変えたり、タグの付与などができる、流入経路分析という機能があります。
どの場所で、どの広告で、どのチラシから、どのぐらいLINE友だちが追加されているのかを把握したい時に便利な機能です。
この機能を使えば、試合の会場にQRコードを設置し、来場者にQRコードをLINEで読み込んでもらいます。そうすると、自動的に来場情報がLinyに保存され、どの友だちが何回来場したのかを蓄積できます。
友だちごとに来場回数を蓄積することで、セグメント配信に役立てることが可能です。
Linyを用いたLINE公式アカウントの運用例
例えば、LinyとLINE公式アカウントを併用し、以下のように運用することができます。
ケース1:友だち追加された場所を自動で収集
ホームページやイベントのチラシ、スポンサー企業の方向けの限定ポスターなどに友だち追加用のQRコードを掲載します。このとき、流入経路分析機能を利用して、友だち追加された場所を計測し、友だちの情報として蓄積します。
ケース2:リッチメニューや配信メッセージを出しわけ
友だち追加場所に応じて、リッチメニューや配信メッセージを出しわけます。例えば、スポンサー企業の方だけに、特別シートのご案内を送付することも容易です。
ケース3:来場者に限定コンテンツを配信
試合開催時には、来場者にQRコードを読み込んでもらい、限定コンテンツを配信することが可能です。例えば、選手のメッセージを配信することもできます。さらに、来場回数もカウントできるので、来場回数が一定以上ある方に対して、特別な案内を送信することも可能です。
ケース4:見込み客のファン化を促進
地域のイベントに参加して友だちになった方など、見込み客に対しては、選手の紹介など、興味を深めてもらうためのコンテンツを届けます。そして、来場につなげるためのクーポン配信などを行い、徐々にファン化を促進します。
このように、Linyを併用することで、LINE公式アカウントの友だちの「ユーザー情報の取得」と「セグメント配信」を実現することができます。
まとめ
スポーツチームでは、LINE公式アカウントでファンや見込み客とのコミュニケーションを行なうケースも増えてきました。しかし、LINE公式アカウントだけでは、ユーザー情報を一元管理できず、セグメント配信にも課題があります。
Linyを活用することで、これらの課題を解決することが可能です。ユーザーの熱意の度合いに合わせて、配信するメッセージを変えることで、ファン化の促進が行えます。
是非一度、Linyをお試しいただき、使いやすさを実感してください。