LINE公式アカウントの「友だち紹介クーポン」は、友だちがクーポンの紹介ページをほかのユーザーに共有し、紹介された人が公式アカウントを友だち追加することで、「紹介した人」と「紹介された人」の両者が獲得できるクーポンのこと。2024年8月に登場しました。
ユーザー間での拡散が期待でき、LINE公式アカウントの友だち増加施策として活用できます。
もともとLINE公式アカウントには「クーポン機能」あり、この友だち紹介クーポンは、クーポン機能の一種です。
参考:LINE公式アカウントのクーポンの作成方法と使い方を解説
この記事では、設定時の注意点や活用イメージ、設定方法を詳しくお伝えしていきます。
LINE公式アカウントの「友だち紹介クーポン」とは?
友だち紹介クーポンは、クーポン機能の一つです。通常のクーポンとは違って獲得条件が決められており、「紹介した人・紹介された人」だけが利用できます。
友だち紹介クーポンを獲得する流れ
上記の図を参考に、ユーザーが「友だち紹介クーポン」を獲得する流れをご紹介します。大きく分けて4つのステップがあります。
- LINE公式アカウントの運用者が、友だち紹介クーポンを作成し、公開・配信する
- 紹介する人は、友だち紹介クーポンをクリックし、シェア用のリンクを取得して、他のユーザーへ共有する
- 紹介された人は、該当のアカウントを追加することでクーポンが獲得できる
- 紹介された人が該当のアカウントを追加すると、紹介した人に自動的にクーポンが送付される
ユーザー側の画面を紹介します。
LINE公式アカウントから友だち紹介クーポンが配信されると、このようなメッセージが届きます。
このクーポンの「今すぐ確認」をタップすると、以下のような紹介ページが表示されます。画面右下の「友だちに紹介」をタップします。
友だちに共有する方法が表示されるので、選択して共有します。
紹介された人が、シェア用のリンクから該当のアカウントを友だち追加すると、自動的にクーポンが送付されます。
補足:紹介された友だちの画面
クーポンを紹介された友だちの画面は以下です。このような「紹介ページ」が表示され、「友だち追加してクーポンを獲得」ボタンを押すと、友だち追加後にクーポンが獲得されます。
友だち紹介クーポンのメリット
友だち紹介クーポンは、まだLINE公式アカウントを友だち追加していない層や、そのお店やサービスについて知らない層への認知拡大に役立ちます。
さらに、具体的なメリットとしては、以下が挙げられます。
- リーチできていない層の、来店や購入の増加が期待できる
- リーチできていない層の、LINEの友だち増加が期待できる
友だち紹介クーポンを利用して施策を実施する場合は、何を目的とした施策なのかを明確にすることで、効果測定がしやすくなります。
友だち紹介クーポンの活用イメージ
友だち紹介クーポンは、以下のようなシーンで活用できます。訴求案もご紹介するので、参考にしてください。
業種・業界・用途 | 活用シーン・訴求例 |
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カフェ・飲食店 | 毎月「デザート20%OFF」紹介クーポンを配布。ユーザーは、友人とカフェを探している際に、クーポンがあることを思い出し共有する。紹介した人も・された人もクーポンを利用できるので紹介するメリットがあり、お得感と満足感を醸成できる。 |
アパレル | セールイベントの一環として「友だち紹介キャンペーン」を実施。友だちを紹介すると「対象商品がさらに10%OFF」というクーポンを配布して、よりセールを盛り上げ、来店者数を増やす。 |
美容サロン | 「カット10%OFF」紹介クーポンを配布。美容サロンでは口コミや紹介と親和性が高く効果が期待できるため、いつでも紹介クーポンが利用できるような設定にする。 |
フィットネスジム | 「会費1ヶ月半額」紹介クーポンを配布し、家族・友人同士で一緒に通うきっかけを作り、継続利用を促進する。 |
テーマパーク | 園内で利用できる「お買い物500円OFF」紹介クーポンを配布。来園のきっかけ作りと、友だち増加施策として実施する。 |
習い事・スクール | 「レッスン費用1,000円OFF」紹介クーポンを配布する。趣味や興味が近しいグループ内での口コミを促進し、新規顧客を獲得する施策として活用する。 |
友だち紹介クーポンの設定ポイントと注意点
後ほど友だち紹介クーポンの設定手順をお伝えしますが、その前に設定のポイントと注意点をご紹介します。
友だち紹介クーポンでは、以下の内容を設定する必要があります。事前に検討してください。
【友だち紹介クーポン設定時のポイント】
- 友だち紹介クーポンは、獲得枚数の上限の設定あり/なしを選択できる
- 獲得枚数の上限を設定する場合は、1〜30の間で設定する
- 紹介人数に上限がない場合は、友だち紹介した数だけクーポンが利用できる
- 友だち紹介クーポンは、紹介期間を設定する必要がある
- 紹介クーポンを獲得後の有効期限を1〜180日の間で設定する必要がある
- 友だち紹介クーポンは複数作成できる
また、注意点もあります。
クーポン機能全般に言えることですが、「クーポンが欲しくて友だち追加を行い、クーポンの利用が終わればブロックする」というユーザーも少なくありません。
さらに、従来であれば友だち追加をしてくれるユーザーは、そのブランドやお店のことを知っている人が大半ですが、友だち紹介クーポンでは、そのサービスやお店のことを知らないユーザーが友だち追加をするケースがあります。「友だちに紹介されたから」「クーポンがもらえると聞いたから」「友人がクーポンを欲しがっていたから」という理由で、友だち追加をする場合もあるでしょう。
そのため、クーポンの内容や訴求方法によっては、普段よりもブロック率が高くなる可能性もあるかもしれません。友だち追加クーポンの配布期間中は、普段友だち追加を行う層以外にもリーチしていることを認識し、クーポンの内容を検討するとともに、友だち追加時のあいさつや、リッチメニューの内容なども、工夫してみてください。
友だち紹介クーポンの設定方法
ここからは、友だち紹介クーポンの設定方法をご紹介します。この機能はWeb版管理画面と管理アプリ両方で利用が可能です。
まず、LINE公式アカウントの管理画面にログインし、該当のアカウントを選択します。
左のサイドメニューから「クーポン」を選択し、「クーポン作成」をクリックします。
獲得条件の選択画面が表示されるので「友だち紹介」をクリックします。
補足:獲得条件について
クーポン機能には、3つの獲得タイミングが設定できます。
- 条件なし:通常のクーポンの配信。友だち追加した人なら、誰でも利用できるクーポン
- 抽選:抽選に当たった人だけが利用できる抽選付きクーポン
- 友だち紹介:紹介された人が該当のアカウントを友だち追加した場合に利用できるクーポン。紹介した人もされた人も両方がクーポンを獲得できる
「通常のクーポン(条件なし)」と「抽選付きクーポン」については、以下の記事でそれぞれ詳しく紹介しています。
友だち紹介クーポンの説明が表示されるので、内容を確認して「閉じる」をクリックします。
ここからクーポンの設定をしていきます。まずは「基本設定」と「紹介ページ」の設定です。「紹介ページ」は友だち紹介クーポン独自の設定項目です。
次に、クーポンの設定をします。友だち紹介クーポン独自の設定項目は2箇所あります。
まず、「獲得日からの有効期間」は、クーポンを獲得した(紹介された人がリンクから友だち追加した)翌日からカウントし、何日間有効なのかを設定します。
「獲得可能枚数」では、獲得できるクーポンの上限を定めることができます。
その他は、通常のクーポンの作成方法と同様です。
保存すると、クーポンのシェアリンクなどが表示されるので、シェア方法を選択します。
クーポンごとにパラメーターを設定することで、クーポンの掲載場所の効果測定も行えます。必要に応じて用いてください。
その後、クーポンを友だちに配信したり、ホームページやSNSなどに公開をして、広めましょう。
まとめ
友だち紹介クーポンを活用することで、口コミや紹介のきっかけを作り、友だち追加や来店を促進することができます。
口コミや紹介の親和性が高いサービスでは、特にご活用いただきたい機能です。ぜひ利用してみてください。