当記事は、2020年1月より実施された、LINE@からLINE公式アカウントへの移行についての記事です。2020年1月時点での情報を掲載しています。
最新のLINE公式アカウントおよび料金については、こちらの記事「【入門編】LINE公式アカウントとは?仕組み・料金・使い方」をご覧ください。
これまでLINE@をお使いの方へ!
LINE@は「LINE公式アカウント」へリニューアルされ、2020年1月14日以降順次「強制移行」されます。
この記事ではLINE@からLINE公式アカウントへ強制移行された時の影響やメリットとデメリット、公式へ変更された後の運用のコツを解説いたします。
記事を読んで思わぬ失敗を未然に回避し、移行後も対策を踏まえて従量課金に怯えること無くLINE運用で成果を出していきましょう!
LINE公式アカウント移行の教科書
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LINE@からLINE公式アカウントへの強制サービス移行について
LINE社から公式に発表されている情報によると、LINE@からLINE公式アカウントへの強制移行期間は以下のものとされています。
強制移行されるタイミングについては各アカウントによってばらばらになりますが、今後必ずLINE公式アカウントへ移行されることは間違いありません。事前にしっかりスケジュールを確認し、準備と対策を行っておきましょう。
また無料のプラン(フリープラン)か有料のプラン(ベーシック・プロ・プロAPI)かによって、移行のタイミングが若干変わってきます。
フリープランの場合は1月14日移行順次のタイミングですが、ベーシックプラン以上の場合は2月1日~2月28日の間で強制移行がされます。
強制移行については、LINE社から事前に個別に通知はされないため注意が必要です。
と慌てることの無いよう、強制移行のスケジュールはしっかり把握しておきましょう。
LINE@からLINE公式アカウントへ強制移行されたらどうなるの?
LINE@からLINE公式アカウントへ強制移行された場合以下のような影響を受けます。
LINE@マネージャーへのログインと運用管理画面が変わる
これまでLINE@マネージャーを使ってログインしていましたが、移行後は「LINE Official Account Manager」を使ってログインと管理画面での運用を行うことになります。
アプリが使えなくなる
スマートフォンから運用する場合は、iOSとAndroidともにこれまで運用で使用していたLINE@のアプリが使えなくなり、新しく「LINE公式アカウント」のアプリをダウンロードし運用することになります。
LINE@のチャットトーク履歴が消える
LINE@マネージャーが利用不可能になるため、友だちとのチャット履歴も閲覧不可になります。
トーク履歴が消えたら困る…という方は、移行前にチャット履歴をダウンロードしておきましょう。
使える機能が変わる
LINE公式アカウントに切り替わると、これまで有料のLINE@でしか利用できなかったリッチメッセージなどの機能が全てのプランで開放され各プランでの機能差がなくなります。
料金プランが変わる
全てのプランで使える機能が統一され、配信通数によって以下の3プランから選択します。
LINE@からLINE公式アカウントへ移行するメリット
- どのプランでも全ての機能がフルに使える!
- 基本料金が安くなる!
- 無料でも外部のAPIツールと手軽に連携できる!
使える機能が増え、基本料金も安くなり、これまで月額3万円以上するプロAPIでしか連携できなかった外部ツールとの連携が無料のプランからでも始められるというメリットがあります。
LINE@からLINE公式アカウントへ移行するデメリット
- メッセージ配信通数によって従量課金制が適用される
友だち数や配信通数が少ない規模のアカウントにとっては今回の移行はメリットが大きいですが、友だち数や月の配信数が多いアカウントについては月額料金が割高になる可能性があり、多くの企業が運用コストがアップするのでは?という問題に悩んでいます。
LINE公式アカウント今後の運用法
移行後、成果の出る運用とコスト削減の対策として以下のようなコツを実践することをおすすめします。
効果の高いユーザーのみにセグメント配信を行う
メッセージ配信通数によって従量課金制が適用されるため、移行後はメッセージ配信のムダ打ちを極力無くす必要があります。
よって、効果のあるユーザーに対しては積極的に配信し、反応がないユーザーに対してはメッセージ配信を減らすことで、配信の効果を上げムダなメッセージ配信を減らします。
そのためにも、ユーザーの属性を仕分けて、セグメント配信をすることが効果的です。
【セグメント例】
- 性別
- 年代
- 見込み客なのか?
- 顧客なのか?
- リピーターなのか?
- 興味のある商品やサービス種別
リッチメニューを作り込む
メッセージ配信をしてしまうと通数課金が発生しやすくなるため、配信しなくてもユーザーが定期的に公式アカウントのトーク画面を開いてもらえるような工夫をリッチメニューに設計するという方法も効果的です。
リッチメニューはトーク画面の半分を占有するため目立ちやすく、クリックされやすいという特徴があります。これを活かして、定期的にクーポンをプレゼントしたり、リッチメニューから会員証を表示したり、毎日抽選くじなどにチャレンジができる…といったメリットを設けることで、LINE公式アカウントを開いてもらいやすくさせることができます。
チャットを活用する
一斉メッセージ配信、ターゲティングメッセージ配信は通数課金が適用されますが、個別のチャットについては課金対象外となるため、個別チャットで友だちとコミュニケーションを取るという方法もあります。
一斉配信よりも友だちと個別にチャットをしたほうが、よりパーソナル感が高まり、成約率も高くなるという傾向もあるため、規模が少ないアカウントについてはおすすめの方法です。
チャットボットを活用する
自動応答やチャットボットを設計することで、通数課金コストを抑えることができます。
LINE公式アカウントのメッセージ種別には「プッシュメッセージ」と「リプライメッセージ」というものがあります。
プッシュメッセージとは、こちらからユーザーに配信したメッセージのことです。
リプライメッセージとは、ユーザーからのトークを起点に、botが反応して自動応答を返したり、自動応答を連鎖させてチャットボットシナリオで返したりというメッセージのことで、こちらは通数課金対象外になります。
上手く自動応答やチャットボットを組んでおけば、配信コスト削減につながります。
タイムラインを活用する
LINE公式アカウント内にブログのような記事を投稿できる、「タイムライン投稿」という機能がありますが、定期的にそちらで最新の情報やおトクキャンペーンなどを発信するという方法もあります。
ただし、投稿してもプッシュ配信されるわけではないので、メッセージと比べて気づかれる率は下がりますが、あわせて行っておきたい対策となります。
LINE@からLINE公式アカウントへ移行にあたっての参考資料(出典:LINE社より)
LINE社よりアカウント移行について各種資料が公表されておりますので、詳細について確認し対策に備えましょう。
サービス移行に関する詳細
LINE@サービス統合および移行について
LINE@サービス統合後の主な変更点と移行時の注意点について
LINE公式アカウントへのサービス移行に関する諸注意
<サービス移行の注意事項>
- サービス移行の開始後は移行を取り消すことはできません。
- サービス移行が完了するとLINE@アカウントへ戻すことはできません。
- サービス移行後は「LINE公式アカウント利用規約」が適用されます。
- サービス移行を開始すると、すべてのユーザーがLINE@のPC版管理画面およびLINE@アプリを操作できなくなります。
- サービス移行には、アカウントによって数十秒から数十分程度かかります。
<運用アプリ>
サービス移行完了後は、以下のLINE公式アカウントWeb版管理画面および管理アプリをご利用ください。
Web版管理画面
iOS版管理アプリ
Android版管理アプリ
<LINE公式アカウントへの強制移行について>
2020年1月14日までにサービス移行が行われていないLINE@アカウントに対しては、当社の判断で順次LINE公式アカウントへの強制サービス移行を実施いたします。その際、当社が指定するLINE公式アカウントの料金プランに移行いたします。強制サービス移行にあたって個別に事前通知等は実施いたしませんので、ご了承いただきますようお願いいたします。
<LINE公式アカウントの各種利用規約>
LINE公式アカウント利用規約
LINE公式アカウントプレミアムID利用規約
LINE公式アカウントAPI利用規約
まとめ
LINE@からLINE公式アカウントへの移行は、2020年1月14日から順次開始されます。
現在、有料プランのLINE@を利用している場合は、2月28日までに強制移行され事前の通知もありません。
移行されると、ログイン画面が変わったり、使える機能は増えますが、料金が通数課金になって場合によっては割高になる可能性があるため、LINE@を使っていて月の配信数が多いアカウントを運用している場合は強制移行になって慌てないよう今すぐ対策を実践しておきましょう。
LINE公式アカウントの運用効果やコスト削減に役立つツールもあるので必要に応じて使っていきましょう。
LINE公式アカウント移行の教科書
累計9万人のマーケティング担当者に読まれているこちらの記事でも詳しく解説しています