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LINE公式アカウントでA/Bテストを行う方法を解説

2024年5月23日

LINE公式アカウントでA/Bテストを行う方法を解説

LINE公式アカウントでA/Bテストを行う方法を解説

A/Bテストはマーケティングなどで利用されるテスト手法の一つです。複数のコンテンツを作成し、それぞれの成果を測定することで、効果的なパターンを確認することができます。

この記事では、LINEのメッセージ配信でA/Bテストを実施する方法をご紹介していきます。

A/Bテストとは?

マーケティングにおけるA/Bテストとは、複数のコンテンツを準備し、ランダムに割り振られたユーザーグループに対してそれぞれのコンテンツを表示させることで、より効果的なパターンを発見するためのテスト手法です。

ABテストのイメージ

ABテストのイメージ

A/Bテストは条件を揃えて同時に検証するため、効果検証がしやすいというメリットがあります。成果につながるパターンが見つかれば、それを日々のコンテンツ配信などに活用することで、運用の改善が行えます。

LINE公式アカウントのA/Bテストの流れとポイント

一般的に、A/Bテストは以下の流れで行います。

  1. テストの目的を設定する
  2. 仮説を立てて、テストパターン(バリエーション)を作る
  3. テストを実施する
  4. 効果を測定する
  5. (状況に応じて)効果が高いバリエーションを残りのユーザーに配信する

LINE公式アカウントの場合は、テストの対象が「メッセージ配信」になるケースが多いです。そのため、テストの目的は「開封数」や「クリック数」の向上になるでしょう。

ここからは、LINEのA/Bテストにおいて「2. 仮説を立てて、テストパターン(バリエーション)を作る」際のポイントをご紹介していきます。

LINEのメッセージの反応を高める3つのポイント

メッセージの開封数やクリック数を高めるためには、一般的な「ライティング」や「デザイン」の他に、以下のようなLINE特有のポイントがあります。

  1. 配信する吹き出しの順番を考える
  2. リッチメッセージやカードタイプメッセージなどは、タイトルを工夫する
  3. リンクの表示方法を考える

順番に見ていきましょう。

1. 配信する吹き出しの順番を考える

LINE公式アカウントのメッセージは、3吹き出しまで1通として配信することができます。3吹き出しまで利用する場合、ユーザーがトークルームを開いた際に最初に目にするのは、3番目のメッセージとなります。

例として、以下の画像のように「1. テキストメッセージ」+「2. クーポン」+ 「3. リッチメッセージ」という順番でメッセージを送付すると、「3. リッチメッセージ」が表示され、その前のメッセージは見切れたり、スクロールが必要になったりします。

「テキスト」 + 「クーポン」 + 「リッチメッセージ」を1通として送付した場合の例

「テキスト」 + 「クーポン」 + 「リッチメッセージ」を1通として送付した場合の例。ユーザーが開いた際に、最後のリッチメッセージと、クーポンの一部分のみが表示される。

最初に目にするメッセージによって反応率が変わる可能性があるため、「吹き出しの順番」も意識してみましょう。

2. リッチメッセージやカードタイプメッセージなどは、タイトルを工夫する

「リッチメッセージ」「リッチビデオメッセージ」「カードタイプメッセージ」などのコンテンツを吹き出しの最後に配信する場合、「プッシュ通知」と「チャットリスト」に表示されるテキストメッセージを「タイトル」欄で設定します。

リッチメッセージのタイトルの設定例

トークリストの表示例。タイトルで設定したテキストが表示される。

ここで興味を引くようなメッセージを設定できれば、開封率アップが期待できます。どのようなタイトルにすれば反応が良くなるのか、バリエーションの一つとして試してみるのもおすすめです。

3. リンクの表示方法を考える

LINEのメッセージからWebサイトなどに誘導する場合、リンクの設定方法には複数のパターンがあります。例えば、以下のような選択肢が考えられます。

  1. テキストメッセージ内に直接記載する
  2. リッチメッセージのアクションとしてリンクを設定する
  3. カードタイプメッセージのアクションとして設定する

それぞれの方法で送付した場合、ユーザーからの見え方は以下です。

リンクの表示例

リンクの表示例

どの方法(もしくは組み合わせ)が反応率が高まるのか、バリエーションの一つとして検討することができます。

LINE公式アカウントでA/Bテストを実施する方法

LINE公式アカウントにはA/Bテストを行える機能がありましたが、2025年3月下旬に当機能の提供が廃止されました。

そのため、LINE公式アカウントでA/Bテストを実施するには、以下のようなステップで絞り込み配信を駆使する必要があります。

  1. 配信先を絞り込んで一部のユーザーにAパターンを配信する
  2. 1の配信先を除外して一部のユーザーにBパターンを配信する
  3. (勝ちパターンを残りのユーザーに配信する場合)成果が良かった配信を、1と2のユーザーを除外して配信する

ただし、この配信を実行するには、以下のような注意点があります。

  • A/Bテストに適切な形でグループを分けることが難しい(ランダムな振り分けが難しい)
  • 過去配信した人を除外するためには、認証済アカウントプレミアムアカウントである必要がある
  • 過去配信した人を除外するためには、配信対象が50人以上必要となる

そのため、現状では気軽にA/Bテストを実施することが難しい状況です。

LINE配信のA/Bテストには「Liny」がおすすめ

LINE配信のA/Bテストをしたい場合、当社が提供するLINEマーケティングツールのLinyを用いることで、簡単に実施できます。

Linyとは

Linyは、LINE公式アカウントのサポートツールです。LINE公式アカウントとLinyを併用することで、LINE公式アカウントだけではできない「顧客管理」「セグメント配信」「予約管理」などが実現します。

Linyを利用すれば、A/Bテストをすることも容易です。以下のステップでA/Bテストを実施できます。

  • グループ数を任意に設定する
  • 友だちをランダムにグループに振り分ける(ランダム振り分けの機能を活用)
  • グループごとに異なるパターンのメッセージを配信する
  • 反応が良いメッセージを、まだ配信していないグループに配信する

このようなLinyを活用したA/Bテストやマーケティング施策にご興味がある方は、以下よりお気軽にお問合せください。

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  • この記事を書いた人

鈴木優

LINE運用アドバイザー・Webディレクター・ライター。 【LINE公式アカウントBasic認定資格】保持。 LINE&Linyを利用した新規ビジネスの立ち上げに関わった経験を経て、現在はLINE&Liny運用アドバイザーとして導入・運用サポートを行う。当ブログで情報発信もしています。

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