卒業式が近づくにつれ、袴のレンタルや着付け、撮影などの予約が入り始め、対応で忙しい時期となります。
この記事では、これらの業務を効率化するための、LINEの予約システムについて解説します。
リピーターの獲得や紹介につなげるための方法も交えてご紹介しますので、貴社の業務において、この仕組みを導入すべきかどうかの判断にお役立てください。
なぜ卒業式の袴レンタルや着付けの予約管理を自動化するのが重要か?
卒業式の袴レンタルや着付け、撮影などは、人生の晴れ舞台となる卒業式を彩る大切なサービスです。友人との袴姿の写真をSNSで共有することもあり、自分の希望のコーディネートを実現したいという学生のニーズがより高まっているでしょう。さらに、近年では着付けができる人が身近にいないことも増え、袴レンタルや着付けサービスを利用することが一般的になっています。
しかし、袴レンタルや着付けなどのサービスを提供している企業では、繁忙期に以下のような課題を抱えることが少なくありません。
- 申し込みや空き状況確認の電話やメール対応に追われ、多くの時間と労力を要する
- 顧客とのやり取りにミスが発生することがある
- キャンセルや変更対応に時間がかかる
- 予約が埋まった後のお断り対応にストレスがかかる
このような背景から、業務効率化のために予約管理システムの導入を検討する企業が増えています。予約管理システムを導入することで、顧客満足度を向上させながら、業務効率を大幅に改善させることができます。
LINE公式アカウントで予約管理を自動化するメリット
予約システムの中でも特におすすめなのは、LINE公式アカウントと連携できる予約管理システムです。
顧客はLINE公式アカウントを友だち追加するだけで、LINE内で簡単に予約を完結できるようになります。
LINE公式アカウントと連携ができる予約管理システムの、具体的なメリットは以下の通りです。
- 時間と労力の削減
- 顧客の利便性の向上
- 予約日時の誤りの防止
- キャンセル待ち顧客への連絡が容易
- リピート利用の促進
詳しくご紹介していきます。
1. 時間と労力の削減
従来電話やメールで行なっていたやり取りをシステムで自動化することで、大幅な時間と労力の削減を実現できます。
予約対応、確認、変更、リマインドメッセージの送信など、多くの作業が不要になり、スタッフは他の業務や通常業務に集中できます。
これまで予約管理のために人手を増やしていた企業の場合は、追加の人材確保が不要になるかもしれません。
予約対応に直接関わる業務負荷の削減だけでなく、人件費やスタッフ管理などの関連コストも削減できる可能性があります。
2. 顧客の利便性の向上
学生の方を中心に、普段使い慣れていない電話やメール、問い合わせフォームなどを利用して予約状況を確認することを、不便に思うユーザーが多くいます。
LINEは日常的に利用しているアプリです。LINEから24時間いつでも空き状況を自分で確認し、簡単に予約ができれば、顧客の利便性は大きく向上します。
また、LINE内で予約内容を確認することができれば、来店日時の誤りを減少させることができます。さらにキャンセルや変更もLINE内で容易に行えるため、無断キャンセルなどのリスクも軽減されます。
このような利便性の向上は、友人に紹介する動機となります。友人紹介キャンペーンなどを組み合わせることで、さらなる集客効果も期待できます。
3. 予約日時の誤りの防止
LINEと連携している予約システムを利用することで、リマインドメッセージをLINEで自動配信することができます。
これにより、日時の誤認識によるキャンセルを防ぐ効果も期待できます。卒業式の袴レンタルや着付けは、直前のキャンセルによって大きな損失が発生してしまう可能性もあるため、キャンセル対策は非常に重要です。
4. キャンセル待ち顧客への連絡が容易
予約が満席になった場合でも、キャンセル待ちをLINE内で受け付けることで、キャンセルが発生したタイミングで、待っている方に即時メッセージを配信することができます。
LINEはユーザーの開封速度が早いアプリなので、急なキャンセルによって生じた空き枠も迅速に埋まる傾向にあります。
5. リピート利用の促進
LINE公式アカウント上で顧客との接点を持ち続けることで、リピート利用も促進できます。
卒業式の袴レンタルや着付けサービスを提供している企業は、多くの場合、他の衣装レンタル、結婚式場の運営、写真撮影、メイクアップなど、多岐にわたるサービスを展開しています。
その場合、卒業式の袴レンタルや着付けをきっかけに、他のサービスの紹介を行うことでリピート利用につなげやすくなります。
LINEの予約システムを導入する方法
ここから、LINE連携できる予約システムを導入する方法を説明します。
LINE公式アカウントには予約管理機能はない
残念ながら、LINE公式アカウントには予約管理機能が備わっていません。そのため、LINE内で完結する予約システムを利用する場合は、別途LINE公式アカウントと連携できる予約ツールが必要になります。
LINEのマーケティングツール「Liny」を使うと予約の仕組みが作れる
Linyは、LINE公式アカウントのサポートツールです。LINE公式アカウントとLinyを併用することで、LINE公式アカウントだけではできない「顧客管理」「セグメント配信」「予約管理」などが実現します。
Linyを利用することで、LINE内で完結する予約の仕組みが簡単に作れます。Linyを活用するメリットは大きく分けて2つあります。
- 予約システムとして活用できる
- LINEマーケティングツール、顧客管理システムとして活用できる
順番にご紹介していきます。
1. 予約システムとして活用できる
Linyは、予約管理に必要な機能が豊富に備わっています。予約受付、顧客管理、リマインドメッセージ送信など、幅広い予約に関する機能を活用することで、効率的かつ顧客満足度の高い予約システムを構築できます。
また、Linyには2種類の予約システムがあります。
- カレンダー予約
- イベント予約
カレンダー予約は、カレンダーの空いている日付から日時指定の予約ができる機能です。店舗への来店や常設の相談窓口など、<常時予約を受け付けている場合>に活用します。
イベント予約は、日時を指定した単発のイベントや期間限定イベントの予約管理ができる機能です。例えば、イベント開催、新サービスお試し会のように、<単発イベントの予約管理をしたい場合>に便利な機能です。
袴のレンタルや着付け、撮影サービスについては、期間限定のイベントであることが多いため、イベント予約を利用することで、必要な日時の予約だけを受け付ける設定ができます。
2. LINEマーケティング・顧客管理システムとしても活用できる
Linyは予約管理システムとしてだけでなく、LINEマーケティングや顧客管理システムとしても活用されています。顧客情報の管理や、アンケート配信、タブ式リッチメニュー機能などが提供されているため、Linyひとつで思い通りのLINE運用が可能になります。
そのため、卒業式シーズンのためだけにLinyを導入するのではなく、日常的なLINE運用にLinyを活用しながら、袴レンタルや着付けの予約対応の時には、必要に応じて予約機能を利用することができます。
Linyの予約機能でできること
Linyの予約機能でできることをご紹介します。
予約申し込み管理の自動化
LINE上で予約が完結する「予約フォーム」を自由に設定できます。設定可能な項目例は以下です。
- 日時別の申し込み枠
- 申し込み枠ごとの定員数
- 申し込み時に取得する情報
- 顧客からの変更・キャンセルの可否
顧客の予約操作の流れは、以下のようになります。
また、予約完了後には予約内容を自動送付できます。
このように、予約申し込みに関する作業を自動化することが可能です。
予約状況の管理・確認
スタッフは、予約状況を管理画面で確認することができます。
スタッフ側でも予約取得やキャンセルなども行えるので、LINEの友だちになっていない方の予約取得も可能です。
キャンセルや変更の自動化
顧客はLINE公式アカウント上で簡単に予約のキャンセルや変更が可能です(不可にすることもできます)。システムが自動で対応するため、スタッフが変更やキャンセル対応を行う必要はありません。
また、キャンセルや変更が可能な期限(例:予約日の何日前まで)を設定でき、運用に合わせてカスタマイズしていただけます。
リマインドメッセージの自動送付
Linyでは、予約日時のリマインドメッセージを自動で送信できます。LINEでメッセージを確認できるため、開封されやすく予約忘れを効果的に防ぐことができます。
フォローメッセージの自動送付
卒業式後には、感謝やお祝いの気持ちを伝えるフォローメッセージを自動送信できます。顧客との良好な関係を維持することで、リピート利用や口コミによる新規顧客獲得に繋がる可能性が高まります。
複数の予約フォームの作成
袴レンタルや着付けだけでなく、写真撮影やヘアメイクなど、複数のサービスの予約管理が可能です。
プランやイベントごとの予約フォームを作成することができるので、必要な時に即座に予約の仕組みを作ることができます。
Linyで予約の仕組みを構築する流れ
Linyを利用して予約の仕組みを構築するステップをご紹介します。
- LINE公式アカウントの作成
- LINE公式アカウントとLinyの連携
- Linyで予約設定を行う
- LINEの友だち追加を誘導する
順番に見ていきましょう。
1. LINE公式アカウントの作成
まずは、LINE公式アカウントを作成します。すでにLINE公式アカウントをお持ちの場合は、このステップはスキップできます。
2. LINE公式アカウントとLinyの連携
次に、LINE公式アカウントとLinyの連携を行います。連携をすることで、Liny上でLINE公式アカウントで配信するメッセージの作成や、リッチメニューの設定が可能になります。
3. Linyで予約設定を行う
Liny上で、袴のレンタルや着付けの予約設定を行います。予約可能な日時やプラン、料金などを設定し、顧客が簡単に予約できるよう予約フォームを作成します。
4. LINEの友だち追加を誘導する
WebサイトやSNS、店頭ポスターやチラシなどにLINE公式アカウントのQRコードなどを掲載し、顧客に友だち追加を促します。その際、LINE公式アカウントから予約ができることを明記することで、友だち追加をしてもらいやすくなります。
まとめ
卒業式の袴レンタルや着付けの予約管理をLINEとLinyで自動化することで、業務効率化、顧客満足度向上、リピート化促進などの効果が期待できます。
Linyは、予約管理に必要な機能が豊富に備わっているだけでなく、LINEマーケティングツールとしても活用できるため、コストパフォーマンスの高いサービスと言えるでしょう。
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