LINEのマーケティングツール「Liny」に、ファネル分析機能が追加されました。
Linyのファネル分析機能は、目標に至るまでのプロセスをいくつかのフェーズに分け、各フェーズの人数などを可視化することが簡単にできます。それにより、「どのフェーズで留まっているのか」「次のフェーズに進むためにはどのような施策を行えば良いのか」が検討しやすくなります。
この記事では、LINE公式アカウントの友だちをファネル分析するメリットや、さまざまなシーンでの活用例をご紹介していきます。
ファネル分析とは?
ファネルとは、「漏斗」を英語にした言葉です。通常、マーケティングで利用される用語で、逆三角形の漏斗のように、ユーザーが商品を認知し購入に至るまでのフェーズを経ることで、徐々にボリュームが少なくなっていくようなプロセスを指します。
ファネル分析とは、目標に至るまでの各フェーズのユーザー数や率を可視化することで、ボトルネックになっているフェーズを明らかにし、離脱率を抑えるための施策検討に用いられる分析手法です。
例えば、目標を「商品の購入」に設定した場合、そこに至るためのプロセスとしては【商品ページ閲覧】【購入フォーム遷移】【サンクスページ到達】という段階を想定することができます。そして、各フェーズのユーザー数を可視化することで、目標に至るプロセスの課題点を明らかにすることが可能になります。
ファネル分析のメリット
ファネル分析を使うメリットを改めてご紹介します。
ボトルネックの場所がわかる
目標までのプロセスをフェーズに分け、各フェーズの人数や、到達率/離脱率などを見える化することで、どこがボトルネックになっているのかが容易にわかります。
問題の場所がわかれば、改善策を検討することがスピーディーにできます。闇雲に施策を実施するのではなく、明確にした課題に対して、具体的な取り組みをしていくことで、PDCAを迅速に回すことができます。
先ほどの例を挙げると、【購入フォーム遷移】から【サンクスページ到達】の離脱率が高いことがわかったとします。そこで、「購入フォームに何か問題があるのかもしれない」と考えることで、改善策を考える際の目星がつけやすくなります。
目標までの到達率を高めることができる
ファネル分析によって、ボトルネックになっているフェーズを見つけ、改善を重ねていくことで、各フェーズの離脱率を低下させることができ、目標地点への到達率を高めます。
この一連の取り組みを、効果的かつ効率的に進めていくことができるのが、ファネル分析のメリットです。
Linyのファネル分析機能の特徴
Linyでは、LINE公式アカウントの友だちに対して、ファネル分析を実施することができます。
Linyのファネル分析機能には、3つの特徴があります。
- フェーズごとのデータを簡単に可視化できる
- ファネル分析を「ABテスト」として用いることで、最適な配信設計を導ける
- 特定のセグメントに対してファネル分析を実施できる
順番にご紹介していきます。
1.フェーズごとのデータを簡単に可視化できる
Linyのファネル分析機能では、簡単な設定をするだけで、フェーズごとのデータを自動的に可視化することができます。
具体的には、以下のデータが自動計測されます。
- 移行率
- 到達人数
- 未到達人数
- 到達率
フェーズ分析のために、人数や離脱率を計測する必要がなく、一目で改善ポイントが把握できます。
2. ファネル分析で「ABテスト」を行い最適な配信設計を導ける
複数のファネル分析を「ABテスト」として活用することもでき、マーケティング施策の幅が広がります。
例えば、友だちをAとBの2つのグループに分けて、各グループに同じメッセージを "異なる順番” で配信します。
Aグループ | Bグループ |
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それぞれをファネル分析で可視化し、到達率の良い配信パターンを分析することが簡単にできます。
3.特定のセグメントに対してファネル分析を実施できる
Linyのファネル分析では、分析を行う対象を絞り込んでセグメント化することも可能です。
例えば、特別イベントを企画し、そのイベントの参加者だけをファネル分析の対象とすることができます。
対象: ワキ脱毛3回「100円」キャンペーン申込者 |
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複数のマーケティング施策を行なっている時に、それぞれの施策の対象者をセグメント化して、ファネル分析を行いたい場合に役立ちます。
Linyのファネル分析機能の活用例
Linyのファネル分析機能の活用例をご紹介します。
- ブライダル業界
- 学習塾/習い事
- 美容サロン
- 大学/短大/専門学校
- 採用活動
1つずつ見ていきましょう。
ブライダル業界
ブライダル業界における、フェーズの設定例です。
- 資料請求
- 個別相談申し込み
- プラン決定
- 申し込み
これらのフェーズにおいて、離脱が多いポイントを把握して、改善策に取り組むことで、申し込み率を高める最適なアプローチを確立することが可能になります。
学習塾/習い事
学習塾や習い事における、「資料請求」から「本登録」までのフェーズ設定の例です。
- 資料請求
- 無料体験の申し込み
- 本登録
離脱率の高いフェーズを見つけ、何が課題なのを深掘りして、改善策を実施していくことで、登録率を改善することが可能です。
美容サロン
美容サロンの例です。
例として、「特別プラン」に申し込んだ顧客向けに、継続プランをご案内するケースを想定しました。3回来店された後にアンケートを回答してもらい、回答内容に合った "継続プラン" をご案内し、申し込みに至る導線をファネル分析します。
対象:特別プランに申し込みした顧客
- 初回来店
- 2回目来店
- 3回目来店
- アンケート回答
- 継続プラン申し込み
特別プラン実施後の、継続プランの申し込み率が低い場合は、どこに離脱ポイントがあるのかを検証します。もしも明らかな離脱ポイントがなければ、プラン自体の見直しを行う、というように考えていくことができます。
大学/短大/専門学校
大学/短大/専門学校の例です。
例として、「オープンキャンパス参加者」に対象を絞り込み、資料請求/願書請求から、出願、入学にまで至ったデータを計測していくことができます。
対象:オープンキャンパス参加者
- 資料請求/願書請求
- 出願
- 入学
もしも、「出願」の離脱率が高いことがわかれば、LINEでリマインドメッセージの配信などを実施して、リアルタイムで離脱率を改善することも容易です。
採用活動
次は、採用活動のファネル分析例です。採用活動では、選考プロセスが明確なため、ファネル分析が活用しやすいケースです。
- 書類選考
- 1次面接
- 2次面接
- 最終面接
- 内定
- 入社意思獲得
これらのプロセスの中で離脱率が高いフェーズを見つけることで、採用活動や業務処理におけるボトルネックの発見に役立ちます。
まとめ
Linyのファネル分析機能を活用すれば、LINE公式アカウントの友だちの行動プロセスを可視化することが容易にでき、コンバージョンを高めるためのPDCAを回す助けになります。
Linyユーザーの方でファネル分析の相談や質問をしたい方は、営業担当者かチャットサポートにご連絡ください。
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