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LINE公式アカウントでA/Bテストを行う方法を解説

2024年5月23日

LINE公式アカウントでA/Bテストを行う方法を解説

LINE公式アカウントでA/Bテストを行う方法を解説

A/Bテストはマーケティングなどで利用されるテスト手法の一つです。複数のコンテンツを作成し、それぞれの成果を測定することで、効果的なパターンを確認することができます。

LINE公式アカウントのメッセージ配信には、A/Bテストが簡単に行える機能が提供されています。より効果的なコンテンツが配信できるように、LINEでA/Bテストを行う方法を身につけていきましょう!

A/Bテストとは?

マーケティングにおけるA/Bテストとは、複数のコンテンツを準備し、ランダムに割り振られたユーザーグループに対してそれぞれのコンテンツを表示させることで、より効果的なパターンを発見するためのテスト手法です。

ABテストのイメージ

ABテストのイメージ

A/Bテストは条件を揃えて同時に検証するため、効果検証がしやすいというメリットがあります。成果につながるパターンが見つかれば、それを日々のコンテンツ配信などに活用することで、運用の改善が行えます。

LINE公式アカウントのA/Bテストとは?

LINE公式アカウントで、どのようなA/Bテストが行えるのかをご紹介していきます。

【注意】

LINE公式アカウントのA/Bテスト機能の提供が終了になる予定です。

  • 2024年10月2日(水):2025年3月5日(水)0時以降の日時で、A/Bテストが設定されたメッセージ配信の配信予約が不可になります
  • 2025年3月5日(水):A/Bテストが設定されたメッセージ配信の今すぐ配信が不可になります
  • 2025年3月下旬:[分析]>[メッセージ配信]から、A/Bテストの分析が削除されます

詳細については以下からご確認ください。

参考:【重要】「応答状況の表示」とチャットの「ステータスバー」の機能提供終了について

LINE公式アカウントのA/Bテスト機能

LINE公式アカウントの「メッセージ配信」機能の中には、A/Bテストが行えるオプションがあります。これを用いることで、メッセージ配信のA/Bテストを簡単に行うことができます。

ABテスト

メッセージ配信機能内の高度な設定に「A/Bテスト」を作成というオプションがある

複数のバリエーションでメッセージを作成し、一定の割合のユーザーに配信を行います。3日以内であれば、反応率が良いメッセージを配信対象外となった残りのユーザーに送信することが可能です。

また、バリエーションは最大4つまで作成することができます。

【注意点】

A/Bテストを行うには、ターゲットリーチ数* が5,000人以上必要です。それ未満の場合はA/Bテストオプションは利用できないためご注意ください。

* ターゲットリーチ数とは、メッセージが配信される人数のことで、「友だち数」から、「ブロック中」「属性が不明(性別、年代、地域などが推測できない場合)」「 絞り込みの対象外」を引いた数のことです。

参考:LINE公式アカウントのターゲットリーチとは?足りない時の配信方法

LINE公式アカウントのA/Bテスト機能の設定方法

それでは、メッセージ配信内のA/Bテストの設定項目をご紹介します。

まず、メッセージを新規で作成します。メッセージ作成ページ内にある「高度な設定」の「A/Bテスト」にチェックを入れて、テスト名やテスト対象を設定します。

高度な設定内のA/Bテストにチェックをつける

高度な設定内のA/Bテストにチェックをつける
引用元:https://www.lycbiz.com/jp/manual/OfficialAccountManager/ABtestingbroadcast/

  1. 管理用のテスト名を入力します。ユーザーには表示されません。
  2. 配信対象に対して、テスト対象の割合を設定します。
  3. 対象のユーザー、バリエーションあたりに配信される数、対象外ユーザー数が表示されます。

次に、メッセージをバリエーションごとに作成していきます。

バリエーションごとにメッセージを作成していく

バリエーションごとにメッセージを作成していく
引用元:https://www.lycbiz.com/jp/manual/OfficialAccountManager/ABtestingbroadcast/

  1. バリエーションを追加していきます。
  2. 追加した分だけバリエーションがタブで表示されます。
  3. 管理用のバリエーション名を入力します。ユーザーには表示されません。
  4. メッセージの内容を設定します。
  5. 通常のメッセージ配信と同様に「+追加」で吹き出しを追加できます。

これで配信設定が完了です。「配信」をクリックして配信を完了させます。

A/Bテスト結果の分析方法

A/Bテストの結果は、「分析」の「メッセージ配信」から確認できます。配信リストから該当の「A/Bテスト」を選択すると、詳細に遷移します。

分析で効果を確認

「分析」の「メッセージ配信」から確認できる
引用:https://www.lycbiz.com/jp/manual/OfficialAccountManager/ABtestingbroadcast/

先述したように、3日以内であれば対象外となったユーザーに対して、パフォーマンスが良いメッセージを送信することも可能です。その場合、詳細画面でバリエーションごとの結果を確認し、配信したいバリエーションの「配信」をクリックして残りのユーザーに配信します。

LINE公式アカウントのA/Bテストの流れとポイント

一般的に、A/Bテストは以下の流れで行います。

  1. テストの目的を設定する
  2. 仮説を立てて、テストパターン(バリエーション)を作る
  3. テストを実施する
  4. 効果を測定する
  5. (状況に応じて)効果が高いバリエーションを残りのユーザーに配信する

LINE公式アカウントの場合は、テストの対象が「メッセージ配信」に限られます。そのため、テストの目的は「開封数」や「クリック数」の向上になるでしょう。

ここからは、LINEのA/Bテストにおいて「2. 仮説を立てて、テストパターン(バリエーション)を作る」際のポイントをご紹介していきます。

バリエーションを作成する際に知っておきたい!LINEのメッセージの反応を高める3つのポイント

メッセージの開封数やクリック数を高めるためには、一般的な「ライティング」や「デザイン」の他に、以下のようなLINE特有のポイントがあります。

  1. 配信する吹き出しの順番を考える
  2. リッチメッセージやカードタイプメッセージなどは、タイトルを工夫する
  3. リンクの表示方法を考える

順番に見ていきましょう。

1. 配信する吹き出しの順番を考える

LINE公式アカウントのメッセージは、3吹き出しまで1通として配信することができます。3吹き出しまで利用する場合、ユーザーがトークルームを開いた際に最初に目にするのは、3番目のメッセージとなります。

例として、以下の画像のように「1. テキストメッセージ」+「2. クーポン」+ 「3. リッチメッセージ」という順番でメッセージを送付すると、「3. リッチメッセージ」が表示され、その前のメッセージは見切れたり、スクロールが必要になったりします。

「テキスト」 + 「クーポン」 + 「リッチメッセージ」を1通として送付した場合の例

「テキスト」 + 「クーポン」 + 「リッチメッセージ」を1通として送付した場合の例。ユーザーが開いた際に、最後のリッチメッセージと、クーポンの一部分のみが表示される。

最初に目にするメッセージによって反応率が変わる可能性があるため、「吹き出しの順番」も意識してみましょう。

2. リッチメッセージやカードタイプメッセージなどは、タイトルを工夫する

「リッチメッセージ」「リッチビデオメッセージ」「カードタイプメッセージ」などのコンテンツを吹き出しの最後に配信する場合、「プッシュ通知」と「チャットリスト」に表示されるテキストメッセージを「タイトル」欄で設定します。

リッチメッセージのタイトルの設定例

トークリストの表示例。タイトルで設定したテキストが表示される。

ここで興味を引くようなメッセージを設定できれば、開封率アップが期待できます。どのようなタイトルにすれば反応が良くなるのか、バリエーションの一つとして試してみるのもおすすめです。

3. リンクの表示方法を考える

LINEのメッセージからWebサイトなどに誘導する場合、リンクの設定方法には複数のパターンがあります。例えば、以下のような選択肢が考えられます。

  1. テキストメッセージ内に直接記載する
  2. リッチメッセージのアクションとしてリンクを設定する
  3. カードタイプメッセージのアクションとして設定する

それぞれの方法で送付した場合、ユーザーからの見え方は以下です。

リンクの表示例

リンクの表示例

どの方法(もしくは組み合わせ)が反応率が高まるのか、バリエーションの一つとして検討することができます。

LINE公式アカウントのA/Bテストが利用できない場合は「Liny」がおすすめ

LINE公式アカウントのA/Bテストは、「ターゲットリーチ数が5,000以上必要」という条件があり、これを満たしていない場合、メッセージ配信のA/Bテストは困難です。

その場合、当社が提供するLINEマーケティングツールのLinyを用いることで、A/Bテストが実施できます。人数による条件がないため、5,000人未満であってもA/Bテストが可能です。

また、Linyは友だちによって異なるリッチメニューを表示させる機能を提供しており、リッチメニューのA/Bテストも実施できます。

Linyを活用したA/Bテストやマーケティング施策にご興味がある方は、以下よりお気軽にお問合せください。

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  • この記事を書いた人

鈴木優

LINE運用アドバイザー・Webディレクター・ライター。 【LINE公式アカウントBasic認定資格】保持。 LINE&Linyを利用した新規ビジネスの立ち上げに関わった経験を経て、現在はLINE&Liny運用アドバイザーとして導入・運用サポートを行う。当ブログで情報発信もしています。

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