LINE公式アカウントには、拡張ツールがあります。これを組み合わせることで、通常にはない追加機能が使えるようになり、LINE公式アカウントの運用がパワーアップします。
「LINEの拡張ツールを利用すると、具体的にどんな機能が利用できるのでしょうか?」また「LINEの拡張ツールをどう比較すればいいのでしょうか?」
これらの質問に、LINEの拡張ツール『Liny』を提供している当社が、実際の事例やお客様の声をもとに、詳しく解説していきます。
LINEの拡張ツールとは
LINEの拡張ツールは、LINE公式アカウントと連携させることにより、LINE公式アカウントの機能を拡張したり、LINE公式アカウントでは提供されていない機能を追加したりできるサービスです。
LINE公式アカウントはLINEヤフー社が提供するサービスですが、拡張ツールはさまざまな企業から提供されています。
なぜLINEの拡張ツールを利用するのか?
LINE公式アカウントには、あらかじめ配信機能や販促機能が用意されていますが、なぜ拡張ツールを利用する必要があるのでしょうか?
それは、LINE公式アカウントは誰でも簡単に利用できる機能が備わっているものの、より高度な戦略を実行するには、LINE公式アカウントだけではカバーできない機能が出てきているからです。
逆に言うと、LINEの拡張ツールで機能を追加する必要があるほど、「LINE公式アカウント」がユーザーや顧客とのコミュニケーションの要となってきていることがわかります。
LINEの拡張ツールを利用すべき企業・店舗
以下の場合には、拡張ツールの利用をおすすめします。
LINE公式アカウントの運用に機能追加が必要な場合
LINE公式アカウントの戦略を実行するのに、機能が足りない場合には、拡張ツールを検討しましょう。例えば、LINEでマーケティングを行う場合には、セグメント配信、アンケート機能、顧客管理機能など、LINE公式アカウントだけではできない仕組みが必要になる場合があります。その場合、使いたい機能を提供している拡張ツールを探しましょう。
LINE公式アカウントの運用に課題を感じている場合
LINE公式アカウントを運用する中で、「ブロック率を下げたい」「ユーザーの好みに合わせた配信をしたい」「メッセージ通数を削減したい」などの課題を感じている場合にも、拡張ツールの併用をおすすめします。
LINEの拡張ツールにはどんな機能があるのか
先ほど、LINEの拡張ツールはLINE公式アカウントの機能を強化したり、LINE公式アカウントにはない機能を提供すると説明しました。では、具体的にどのような機能があるのでしょうか?
拡張ツールは各社から提供されており、その機能はサービスによって異なります。ここでは、ユーザーからの需要が高い5つの機能を紹介します。(*機能の名称はツールによって異なるため、以下は一例です)
セグメント配信機能
LINE公式アカウントの「メッセージ配信」機能を、拡張したものです。
LINE公式アカウントでは、配信先を絞り込んでメッセージ配信が可能ですが、その絞り込み方法は限られています。また、メッセージのリーチ数(絞り込んだ人数)には下限があるため、運用が難しい場合も少なくありません。
そのため、自社の戦略に合うように、特定のユーザーを絞り込んでメッセージ配信を行いたい場合には、拡張ツールで提供されるセグメント配信機能が利用されます。
当社のLinyを利用するお客様の中でも、セグメント配信機能のニーズは最も高いです。
セグメントリッチメニュー機能
LINE公式アカウントの「リッチメニュー」機能を、拡張したものです。
その名の通り、ユーザーごとに異なるリッチメニューを表示することができます。また、タブ形式のリッチメニューを利用したい場合にも、セグメントリッチメニューが活用できます。
アンケート機能
LINE公式アカウントの「リサーチ」機能を、拡張したものです。
LINE公式アカウントのリサーチ機能は、誰がどの回答を行ったのか特定することができません。しかし、拡張ツールのアンケート機能を利用すれば、ユーザーごとの回答を確認することが可能です。
例えば、誕生日や性別、利用したいサービスなどについてのアンケートを実施し、各ユーザーの回答を顧客情報として蓄積することができます。
もちろんその情報は、セグメント配信をする際の、絞り込み条件として活用できます。
顧客管理機能
LINE公式アカウントには用意されていない、追加機能です。
LINE公式アカウントの友だちとなった各ユーザーに対して、管理画面が提供されます。
例えば、以下のようなユーザー行動を、管理画面に全て蓄積していくことができます。
- アンケートの回答内容
- リンクのクリック数
- チャットの内容
- 予約回数
- 最終来店日
- 対応状況
- 会員ステータス
この機能は、LINE公式アカウントをCRMツールとして活用するための土台となるものです。
予約機能
LINE公式アカウントには用意されていない、追加機能です。
LINE公式アカウントと予約機能を連携させることで、友だちがLINEを通じて簡単に予約をおこなったり、LINEで予約のリマインダーを送信することが可能です。
予約情報は自動で管理されるため、手動での予約対応業務を行う必要はありません。
LINEの拡張ツールの選び方・比較方法
LINEの拡張ツールは、多くの企業が提供しています。
その中から、どのように自社に合ったツールを選べば良いのでしょうか?
選ぶ際に非常に重要となる「3つの軸」を、ご紹介していきます。
1. 「汎用型」or「特化型」
LINE拡張ツールは、大きく分けて「汎用型」と「業種・用途の特化型」に分かれます。
汎用型の特徴
汎用型のツールは業種や用途を問わず、様々な状況で利用可能です。自由に機能を組み合わせて、自社の戦略に合わせた設定がしやすいというメリットがあります。
特化型の特徴
特化型のツールは、特定の業種や用途に特化した機能や仕組みが用意されています。設定方法や運用方法が明確で、設定が容易な傾向があります。ただし、独自の運用を行いたい場合、その自由度がどの程度あるのかには注意が必要です。また、自社の業種や用途に特化したサービスが存在しない場合もあります。
特化型の例としては、「採用向け」「EC向け」「自治体向け」などがあります。
選び方のポイント
選び方としては、まず汎用型のツールから調べることをおすすめします。その後で、自社のニーズにマッチする特化型の拡張ツールがあるか探してみましょう。
もし特化型の拡張ツールが存在する場合には、汎用型と特化型の両方のツールの詳細を確認したり、担当者に話を聞くなどして、メリット・デメリットを比較して検討してください。
2. 機能軸で比較する
機能を軸に拡張ツールを比較する方法です。
LINE公式アカウントだけでは足りない機能を明確にし、それらをリストアップします。
先ほど、LINEの拡張ツールの主要機能を一部ご紹介しましたが、それ以外にも以下のような機能が提供されています。
- 診断機能
- 1日1回くじ
- チャットボットによる自動応答
- スタッフ権限管理
- コンバージョン計測
- スコアリング機能
- チャット専用画面
- LINEログイン
必要な機能が提供されている拡張ツールを選んでいきましょう。
3. 支援体制で比較する
最後に、サポート体制の比較方法を紹介します。大まかには以下の3つのパターンがあります。
- サポートなし
- 操作方法のみサポート
- LINE活用の戦略立案・設定・運用支援までの全体的なサポート
1つ目は、ツールのみを提供しており、サポートはついていない場合です。安価なプランの場合、サポートがない可能性があるのでご注意ください。
2つ目は、ツールの操作方法のみサポートがある場合です。こちらも数千円〜で利用できる比較的安価なツールの場合にみられます。
3つ目は、LINE公式アカウントの戦略立案から設定・運用まで全体的なサポートがある場合です。この場合、どのプランを選ぶべきかといった提案がされるため、具体的な見積もりが必要になることが多いです。
導入してから気づく!実は重要なポイント
導入前はなかなか気づきにくいですが、運用をしていく中で、重要性に気づくポイントがあります。実際、これらを見落とすことで「違うLINEの拡張ツールへの乗り換えが必要になった... 」という場合もあります。
ぜひ、導入前に以下のポイントも併せて比較検討してみてください。
管理画面は使いやすいか
管理画面が使いやすいかどうかは、LINE公式の運用効率に大きく関わってきます。
例えば、以下の点を確認してみましょう。
- 直感的にわかりやすい操作画面か
- システムなどの専門的な知識が必要ないか
- マニュアルは充実しているか
管理画面の使い心地は実際に使ってみないと判断ができませんが、可能ならばデモ画面などを操作してみて、使いやすさを確認することをおすすめします。
安全性・セキュリティはしっかりしているか
拡張ツールを使用すると、アンケートなどを通じてユーザーの情報を取得することが可能です。そのため、ツールの安全性・セキュリティが担保されているのかどうかは、確認が必須です。
具体的には以下のような視点を、安全性やセキュリティの基準を満たしているかの参考にしてください。企業によっては、セキュリティのチェックリストが用意されている場合もあります。
- Pマークを取得しているか
- 暗号化通信が利用されているか
- 二要素認証の設定はできるか
- 接続元のIPアドレス制限は可能か
また、大手企業や行政・地方自治体などの導入実績も、一つの参考になるでしょう。
さらに、システムの遅延がないか、快適に送信が行われるかといった、システムの堅牢性についても、可能な限り確認しておくと安心です。
機能アップデートの頻度
拡張ツールが、定期的に機能アップデートをおこなっているかというポイントは、長期的にツールを運用していく上で大切です。
機能アップデートをすることで、既存機能の使いやすさを向上させたり、新たな機能が追加となるため、ツールの使いやすさの向上につながります。
機能アップデートの頻度や内容は、ユーザー満足度を測る一つの参考となります。
LINEの拡張ツール導入の流れ
拡張ツールの一般的な導入の流れをご紹介します。ツールによっては異なる場合もありますので、一つの例としてご覧ください。
1. LINE公式アカウントを開設
まずは、LINE公式アカウントを開設します。すでに運用しているアカウントがあれば、それを利用することができます。
新しく開設する場合は、LINE公式アカウント自体の設定はせずに、次のステップに進みます。
2. LINEの拡張ツールの契約
次に、拡張ツールの契約に進みます。導入する予定の拡張ツールの案内に従って、契約や登録を行います。
料金は、LINE公式アカウントと拡張ツールで、それぞれ発生しますのでご注意ください。
3. LINE公式アカウントと拡張ツールの連携
次に、LINE公式アカウントと拡張ツールを連携します。連携の方法は、拡張ツール側の案内に従って進めます。連携は一般的に数十分程度で完了します。
連携が完了すれば、LINE公式アカウントと拡張ツールのそれぞれで、設定を進めていきます。
【汎用型】LINEの拡張ツール『Liny』の紹介
汎用型のLINEの拡張ツールをお探しでしたら、ぜひLinyをご検討ください。
業界や目的問わず、幅広いシーンでご利用いただいています。
業界例
- 教育機関(大学・短大・専門学校、塾など)
- 地方自治体/行政
- 不動産
- 人材紹介
- レジャー施設
- 卸売
- ブライダル
用途例
- 集客・販促
- マーケティング
- CRM
- 採用活動
- イベント予約
- 問い合わせ対応