自治体や企業で複数の部署やスタッフがLINE公式アカウントを運用する場合、以下のような要望が生じることがあります。
- 担当者ごとに閲覧できる個人情報を制限したい
- 部署・課ごとに操作できる機能を制限したい
- 委託先には、業務に必要な機能だけを許可したい
こうした運用を実現するため、Linyでは、役割に応じて操作範囲を設定できる「権限管理機能」を提供しています。今回、一部の機能について、より細かな権限設定を追加しました。
本記事では、Linyの既存の権限管理機能と、今回追加された内容を解説します。
Linyの権限管理とは
Linyでは、複数の担当者でLINE公式アカウントを運用する場合に、役割や業務内容に応じて閲覧できる情報や利用できる機能などを制限できます。
権限管理の方法は、大きく分けて以下の2つです。
それぞれの権限管理について、詳しく見ていきましょう。
閲覧できる情報・利用できる機能を制限するスタッフ権限
スタッフ権限では、スタッフごとに閲覧・操作できる範囲を設定できます。
設定できる主な対象は、以下のとおりです。
- 友だちの詳細情報やトーク履歴の閲覧
- 各種機能の操作
- 利用できるフォルダ
スタッフごとに必要な範囲だけを許可することで、個人情報への不要なアクセスや、担当外の機能・コンテンツの誤操作を防ぎやすくなります。
具体的にどのような機能を制限できるのかは、後ほど詳しく紹介します。
対応する友だちも制限できるオペレーター機能
オペレーター機能は、1対1トークと予約管理のみを操作できるアカウントです。加えて、対応できる友だちの範囲も以下のように設定できます。
- すべての友だち
- 自分が担当する友だち
- 特定のタグが付いた友だち
担当者ごとに対応できる友だちを分けることで、担当外の顧客情報へのアクセスや誤対応を防ぎながら、役割に沿って個別対応を分担できます。また、利用できる機能が1対1トークと予約管理に限られているため、操作方法を覚える範囲を抑え、必要な業務に集中しやすくなります。
Linyのスタッフ権限で制限できる機能
ここからは、2つの権限管理のうち「スタッフ権限」について詳しく紹介します。
Linyのスタッフ権限では、スタッフごとに「閲覧できる情報」と「利用できる機能」を個別に設定できます。
権限を設定できる主な対象は、以下のとおりです。
| 分類 | 対象となる機能の例 |
|---|---|
| 友だち情報 | 顧客情報の閲覧・変更、タグや個別メモの編集 |
| 1対1トーク | 友だちリスト、友だち詳細画面、個別トーク、トーク一覧 |
| メッセージ | テンプレート管理、シナリオ配信、一斉配信、回答フォーム、予約など |
| 統計情報 | クリック測定、コンバージョン、流入経路などの分析 |
| コンテンツ | リッチメニュー、画像などの登録メディア |
このように、顧客情報の閲覧から配信、フォーム・予約、分析まで、幅広い機能についてスタッフごとに利用可否を設定できます。
今回の機能強化では、さらに細かな権限設定が追加されました。続いて、新たに設定できるようになった内容を詳しく紹介します。
機能ごとの閲覧・操作範囲をさらに細かく制御可能に
これまでのスタッフ権限では、機能ごとに利用の可否を設定できました。
今回の機能強化により、1対1トークの閲覧・操作を制限できるようになったほか、一部の機能では、利用できるフォルダまで細かく設定できるようになりました。
今回、権限設定が強化された機能は以下のとおりです。
| 対象機能 | 設定できる内容 |
|---|---|
| 1対1トーク | 機能の閲覧・操作の許可 |
| テンプレート | 利用できるフォルダを指定 |
| 回答フォーム | 利用できるフォルダを指定 |
| イベント予約 | 利用できるフォルダを指定 |
それぞれの機能について解説します。
1対1トークの閲覧・操作を制限
1対1トークでは、スタッフごとに閲覧・操作を許可するかどうかを設定できます。
個人情報や顧客とのやり取りを確認できるスタッフを、業務上必要な担当者に限定することで、担当外のスタッフによる情報の閲覧を防ぎやすくなります。
テンプレートをフォルダ単位で制限
テンプレート機能では、配信や1対1トークに使用するメッセージをあらかじめ作成・保存できます。今回の機能強化により、スタッフごとに利用できるフォルダを設定できるようになりました。
担当外のテンプレートへのアクセスや誤った変更を防ぎ、部署・店舗・担当者などの単位で管理範囲を分けられます。
回答フォームをフォルダ単位で制限
回答フォームについても、スタッフごとに利用できるフォルダを設定できます。
担当業務に必要なフォームだけを操作できるようにすることで、担当外のフォームへの不要なアクセスや誤操作を防ぎやすくなります。
イベント予約をフォルダ単位で制限
イベント予約でも、スタッフごとに利用できるフォルダを選択できます。
各スタッフが担当するイベントだけを管理できるため、他部署や他拠点が実施するイベントの設定を誤って変更するリスクを抑えられます。
Linyの権限管理が役立つ活用シーン
Linyの権限管理は、複数の部署やスタッフ、外部の委託先が同じLINE公式アカウントを運用する場合に役立ちます。
担当者ごとに閲覧できる情報や利用できる機能、対応する友だちの範囲を分けることで、それぞれの役割に応じた運用体制を整えられます。
ここでは、具体的な活用シーンを紹介します。
複数の部署で一つのLINE公式アカウントを運用する場合
企業で、マーケティング部・営業部・カスタマーサポート部などが同じLINE公式アカウントを利用する場合、部署ごとに閲覧・操作できる機能やフォルダを分けられます。
たとえば、マーケティング部にはメッセージ配信と統計情報、営業部には1対1トークと営業用フォルダ、カスタマーサポート部には1対1トークと予約管理を許可するといった設定が可能です。
各スタッフが業務に関係する範囲だけを扱えるため、他部署の設定を誤って変更したり、担当外の情報へアクセスしたりするリスクを抑えられます。
個人情報を扱う担当者を限定する場合
自治体では、住民から取得した氏名・連絡先・住所などの個人情報を、業務上必要な課や担当者だけが閲覧できるようにしたい場合があります。
Linyのスタッフ権限を活用すれば、友だちに関する情報や1対1トークを閲覧できるスタッフを限定できます。
それ以外の担当者には、配信作成やコンテンツ編集など、業務に必要な機能だけを許可する運用が可能です。
個人情報への不要なアクセスを抑え、組織内で情報を適切に管理しやすくなります。
複数店舗・拠点で運用する場合
複数の店舗や拠点で同じLINE公式アカウントを運用する場合、スタッフごとに利用できる機能やフォルダを分けられます。
各店舗の担当者には、自店舗のメッセージテンプレートやイベント予約のフォルダだけを許可し、本部は全店舗の情報を確認できるように設定可能です。
本部では全体を管理しながら、各店舗・拠点では必要な業務だけを行えるため、運用ルールを統一しつつ、現場ごとの役割に合わせた運用がしやすくなります。
外部スタッフや委託先と共同で運用する場合
メッセージ作成やコンテンツ制作など、一部の業務を外部の企業へ委託する場合にも、スタッフ権限を活用できます。
委託先には、委託先用フォルダとメッセージテンプレートの作成権限だけを許可し、実際の配信操作はできないように設定可能です。
配信前の最終確認と配信実行は社内担当者が行うことで、制作と承認・実行の役割を分けられます。
友だちに関する情報や他部署のコンテンツへのアクセスも制限できるため、必要な範囲だけを共有しながら共同で運用できます。
お問い合わせ対応を担当者ごとに分ける場合
コールセンターやお問い合わせ窓口、営業支援など、個別の顧客対応を複数のスタッフで分担する場合は、オペレーター機能を活用できます。
オペレーターは1対1トークと予約管理のみを利用できるため、一斉配信などの権限を付与せず、個別対応に必要な範囲だけを任せられます。
さらに、店舗などに応じて友だちにタグを付け、オペレーターごとに対応できる友だちを分けることも可能です。
各担当者が自身の担当範囲に集中できるため、役割に沿って問い合わせ対応を分担しやすくなり、効率的に対応できます。
まとめ|役割に応じた権限設定で安全なLINE運用を実現
Linyでは、スタッフごとに閲覧できる情報や利用できる機能を制限できます。
今回の機能強化により、1対1トークの閲覧・操作や、テンプレート・回答フォーム・イベント予約で利用できるフォルダを、より細かく設定できるようになりました。
個人情報を扱う担当者の限定、部署・課や店舗ごとの役割分担、外部委託先への権限制御など、組織の運用体制に合わせた設定が可能です。また、オペレーター機能を活用すれば、1対1トークを中心とした問い合わせ対応を担当範囲ごとに分担できます。
複数の部署やスタッフ、外部パートナーでLINE公式アカウントを運用しており、情報管理や操作範囲の設定に課題を感じている方は、ぜひLinyのサービス資料をダウンロードしてご覧ください。権限管理をはじめとするLinyの機能や活用方法、導入支援について詳しくご紹介しています。











