LinyはWebhook転送やAPIを使った外部システム連携が可能です。
「Webhookアクション」を利用すると、友だちから届いたメッセージや回答フォームの回答内容、流入経路の情報などを、Linyから外部システムへ自動で送信できます。
たとえば、友だちから特定のメッセージを受信したとき、その内容を外部システムやAIへ送り、処理や通知につなげられます。また、回答フォームの回答内容や、友だちが流入経路を通過した際の情報を外部システムへ送ることも可能です。
本記事では、Webhookアクションの仕組みや従来のWebhook転送との違い、メリット、活用例、利用時の注意点を解説します。
Webhookアクションとは
Webhookとは、特定の出来事が起きたとき、その情報を外部システムへ自動で送信する仕組みです。
LinyのWebhookアクションは、Liny内の特定の機能が動いたことをきっかけに、友だちの反応などを外部システムへ送信する機能です。現在(2026年10月時点)では、「自動応答」「回答フォーム」「流入経路」を起点に利用できます。
今後は、Webhookアクションを利用できるLinyの機能を順次拡大していく予定です。
Webhookアクションで外部システムへ送信される主な内容は、起点によって異なります。
| 起点 | 送信される主な内容 |
|---|---|
| 「自動応答」が反応 | 友だちID・LINEのユーザーID、トリガーになったメッセージ(テキスト、メッセージ種別、受信日時など) |
| 「回答フォーム」への回答が完了 | 友だちID・LINEのユーザーID、質問文、回答内容 |
| 「流入経路」を通過 | 友だちID・LINEのユーザーID、流入経路のID・名前、通過日時、初回通過かどうか、URLのパラメータ |
なお、データの送信先(Webhookエンドポイント)は複数登録することが可能です。
Webhook転送とWebhookアクションの違い
Linyには、従来から「Webhook転送」があります。Webhook転送とWebhookアクションは、どちらも外部システムへ情報を送る機能ですが、送信の起点と、送る対象が異なります。
| 比較項目 | Webhook転送 | Webhookアクション |
|---|---|---|
| 起点 | 友だち追加やメッセージ受信など、LINE公式アカウント側のイベント | Linyで発生した自動応答の反応、または回答フォームの回答完了、流入経路の通過 |
| 送信対象 | LINEから届いたイベントを広く転送 | 設定した自動応答の反応や回答フォームの回答、流入経路の情報だけを送信 |
従来のWebhook転送では、必要なイベントだけを利用する場合、外部システム側で受信したイベントを選別する設計になることがありました。
Webhookアクションでは、特定の自動応答や回答フォーム、流入経路に「Webhook送信」を設定できるため、外部で処理したい情報をLiny側で絞って送信できます。これにより、外部側の選別処理や不要なデータ転送を減らせます。
外部システムからLinyへ結果を返す場合はAPIを利用
Webhookアクションは、Linyから外部システムへ情報を送信する機能です。外部システムで処理した結果をLinyに送りたい場合は、APIを組み合わせます。
友だちがメッセージを送信
↓
Linyの自動応答が動く
↓
Webhookアクションで外部システムへ送信
↓
外部システムやAIが処理・判断
↓
API連携で外部システムからLinyへデータを返す
↓
Linyから友だちへ返信する
Webhookアクションは「Linyから外部へ知らせる仕組み」、APIは「外部からLinyの情報を取得したり、Linyへ操作を指示したりする仕組み」と考えると分かりやすいでしょう。
Webhookアクションでできること
Webhookアクションでできることをご紹介します。
必要な反応だけを外部システムへ送信できる
Webhookアクションでは、外部へ連携したい自動応答や回答フォームにだけ「Webhook送信」を設定できます。
たとえば、「位置情報」「見積もりフォーム」といった特定のメッセージやフォーム送信に反応する設定にすれば、対応が必要な処理だけを外部システムへ送れます。
回答フォームの回答内容を外部へ連携できる
回答フォームでは、友だちが回答を完了したタイミングで、友だちのIDと回答内容を外部システムへ送信できます。
これまで回答内容を別の仕組みで取得・転記していた場合も、回答後アクションから直接送信することで、手作業や定期的な取得処理を減らせます。
既存のアクションと組み合わせられる
Webhookアクションは、自動応答や回答フォームのアクションの一つとして追加できます。
たとえば、友だちへ受付完了メッセージを自動送信しながら、同じタイミングで外部システムへ情報を送る、といった設定が可能です。
APIと組み合わせて処理結果を反映できる
Webhookアクションで外部システムやAIへ情報を渡し、処理結果をAPIでLinyへ戻すことで、固定文ではない返信や、外部データに応じた処理につなげられます。
流入経路の情報を外部システムへ送信できる
友だちが流入経路を通過した際に、流入経路の情報を外部システムへ自動で送信できます。
送信できる情報には、流入経路の名前や通過日時、URLに付けたパラメータなどが含まれます。
新しく友だち追加した人だけでなく、すでに友だちになっている人が流入経路を通過した場合も送信可能です。
Webhookアクションを使うメリット
Webhookアクションを使うメリットをご紹介します。
手作業での確認や転記を減らせる
自動応答が反応したときや回答フォームへの回答が完了したときに、必要な情報を外部システムへ送信できます。
管理画面を人が確認して別のシステムへ転記したり、定期的にデータを取得したりする工程を減らせます。
既存の業務システムやAIを活用できる
友だちとの接点はLINEのまま、受け取った情報を顧客管理システムやAIなどで処理できます。
Liny単体では難しいデータの保存・分析・生成・判定などを、既存のシステムと組み合わせて実現できます。
友だちの反応後、次の対応へすばやくつなげられる
友だちが反応した直後に外部システムへ情報を送るため、問い合わせの通知や回答内容に応じた処理をすばやく始められます。
資料請求や価格に関する質問など、早めの対応が求められる場面にも活用できます。
Webhookアクションの活用例
Webhookアクションの活用例をご紹介します。
AI連携による問い合わせの自動対応
友だちから質問を受信したとき、自動応答からWebhookを送信し、質問内容を外部のAIへ渡します。
AIが作成した回答をAPIでLinyへ返すことで、質問内容に応じた回答を友だちへ送信できます。
回答フォームの内容をもとにカタログの画像・PDFを生成
回答フォームで希望条件や商品情報を入力してもらい、その回答内容をWebhookアクションで外部システムへ送ります。
外部システムで条件に合った商品を選び、友だちごとにパーソナライズしたカタログを画像やPDFで生成します。生成したカタログをAPIでLinyへ返すことで、友だちへ個別に案内できます。
位置情報をもとに最寄り店舗を案内
友だちが送信した位置情報を外部システムへ送り、位置情報を店舗データと照合します。
外部システムで最寄りの店舗や所要時間を計算し、その結果をAPIでLinyへ返すことで、友だちへ案内できます。
友だちが送った画像を外部システムで受け付け・判定
友だちから画像を受信したとき、自動応答からWebhookを送信し、外部システムへ画像に関する情報を渡します。
外部システムで画像を取得・保存したり、AIなどで内容を判定したりできます。必要に応じて、受付結果や判定結果をAPIでLinyへ返し、友だちへ案内できます。
買取査定、修理受付、保険の損害確認、不動産設備の不具合受付などへの活用が可能です。
流入経路の情報を自社システムに連携
広告やチラシなどから友だちが流入経路を通過した際に、その情報をWebhookアクションで外部システムへ送信できます。
たとえば、広告やキャンペーンごとに流入経路を設定しておけば、どの経路を通過したかを外部システムに記録できます。
また、流入経路のURLに付けたキャンペーンコードなどのパラメータも送信できるため、流入元の識別や集計にも活用可能です。
Webhookアクションの設定の流れ
Webhookアクションは、大きく次の流れで設定します。
- Linyの管理画面で送信先を登録する
- 外部システムが用意したWebhook受信用URLを登録します。
- 認証キーを利用する場合は、認証キーの送信設定を行います。なお、Webhookアクションでは署名による検証にも対応しており、受信側でLinyから送信されたデータであることと、送信の途中で内容が書き換えられていないことを確認できます。
- 対象機能に「Webhook送信」を追加する
- 外部へ送りたい反応を受け付ける自動応答にWebhook送信を設定します。
- 回答フォームでは「回答後アクション」、流入経路では「アクション設定」から、それぞれ「Webhook送信」を設定できます。
- 外部システム側で受信処理を用意する
- Linyから送られた情報を受け取り、保存・通知・分析などの処理を行います。
- 送信ログを確認する
- 送信の成功・失敗、試行回数、実際に送信したデータは、管理画面の「Webhookログ」で確認できます。
Webhookアクションを利用する際の注意点
外部システム側の設定や開発が必要
Webhookアクションを利用するには、Webhookを受け取れるURLが必要です。
Liny側で送信先を登録するだけでなく、外部システム側で受け取ったデータを処理するための設定や開発が必要になる場合があります。
すべての友だち情報が送信されるわけではない
Webhookアクションには、友だちの名前、タグ、友だち情報などは含まれません(ただし、流入経路のURLパラメータに氏名などが含まれている場合は、その値も送信されます)。
これらの情報が必要な場合は、Webhookに含まれる友だちIDを使い、外部システムからLinyのAPIへ問い合わせる必要があります。Webhook受信をトリガーにして、外部システム側でLinyのAPIを使うことで、タグや友だち情報の取得も可能です。
外部システムでの処理時間がかかる
Linyから外部システムへの送信後、友だちへ返信するまでの時間は、外部システムやAIの処理速度によって変わります。
流入経路から送信する情報に注意する
流入経路のURLにパラメータを付けている場合、その値もWebhookアクションで外部システムへ送信されます。
氏名やメールアドレスなどの個人情報を送信したくない場合は、URLに個人情報を含めないか、その流入経路に「Webhook送信」を設定しないようにしましょう。
また、アクション設定で「発動2回目以降も各動作を実行する」にチェックを入れていない場合、同じ友だちが2回目以降に流入経路を通過しても、情報は送信されません。
よくある質問
Webhookアクションだけで双方向連携できますか?
いいえ。Webhookアクションは、Linyから外部システムへ情報を送信する機能です。
外部システムで処理した結果をLinyへ反映する場合は、外部システムからLinyのAPIを呼び出す必要があります。
Webhookアクションの利用にAPIは必須ですか?
必須ではありません。
外部システムへ通知・保存するだけであれば、Webhookアクションだけで実現できる場合があります。外部システムで処理した結果をLinyへ返したり、Webhookに含まれない友だち情報を取得したりする場合にAPIを利用します。
どの機能をトリガーにできますか?
現在(2026年10月時点)、トリガーにできるのは「自動応答」「回答フォームの回答完了」「流入経路の通過」です。
今後、対応する機能は順次拡大していく予定です。
まとめ
Webhookアクションは、Linyの特定の自動応答が動いたときや、回答フォームへの回答が完了したとき、友だちが流入経路を通過したときに、友だちの反応や流入経路の情報などを外部システムへ自動送信できる機能です。
必要な情報を外部へ送信することで、既存の業務システムやAIを活用した処理へすばやくつなげられます。
LINEで受け取った情報を既存の業務システムやAIと連携する運用に興味がある方は、ぜひLinyの活用をご検討ください。Linyの詳しい機能や活用事例は、以下の資料でご確認いただけます。
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