本記事では、予約・整理券システムの分野でLinyを導入し、住民の予約手続きの利便性向上や行政・関係機関の業務効率化を実現している事例を3つご紹介します。
「Liny」は、全国の200以上の自治体・都道府県・省庁で導入されているLINE活用ツールです。
「持ち運べる役所」をコンセプトに、住民がスマートフォンひとつで行政手続きや暮らしに関する情報にアクセスできる仕組みづくりを支援しています。
本記事は、以下のような課題をお持ちの自治体・行政機関のご担当者様に向けた内容です。
- 電話や窓口中心の予約対応をオンライン化し、住民の利便性を高めたい
- 紙の整理券や申込書にかかる管理業務の負担を軽減したい
各自治体の具体的な構築内容や活用方法について、ぜひ導入検討の参考にしてください。
【予約・整理券システム】自治体のLiny導入事例3選
ここでは、実際にLinyを導入している自治体の事例を3件ご紹介します。
【大分県九重町】農機具貸し出し予約をオンライン化
大分県九重町は、標高1,700m級のくじゅう連山に囲まれ、町域の約半分が阿蘇くじゅう国立公園に指定されている、人口約8,000人の町です。
豊かな自然を活かした農業や畜産業も盛んです。
【導入の背景】
九重町では、令和6年度LINE公式アカウントのリニューアルに併せてLinyを導入し、「持ち運べる役所」として住民に合わせたセグメント配信や、公的個人認証サービス(JPKI)を活用した公的書類のオンライン申請窓口を整備してきました。
予約管理機能を活用した行政手続きの窓口予約も、多くの住民に利用されています。
一方、JA管轄の農機具貸し出し予約は、これまで電話でのみ受け付けていました。
【Linyで行った主な構築】
LINE公式アカウントに「農機具貸し出し予約」を新たに実装。
従来電話でのみ受け付けていた予約フローをデジタル化し、LINE上で予約できる環境を整備しました。
【自治体担当者のコメント】
今回実装した「農機具予約機能」では、これまで電話のみだった予約方法をオンライン化することで、利用者は時間や場所を問わず手軽に利用できるようになりました。
また、担当部署と農機具を管理する農機センターで、管理画面を通して予約状況をリアルタイムに共有できるようになりました。
今後もLiny及びLINE公式アカウントを、町と住民をつなぐデジタル基盤としてさらに活用し、より住民に寄り添ったサービスを提供できるよう努めてまいります。
【島根県奥出雲町】産後ケアの予約をLINEでシームレスに実現
島根県奥出雲町は、ブランド米「仁多米」や「奥出雲和牛」の産地として知られる、人口約10,000人の町です。
【導入の背景】
奥出雲町では、生後1年未満の乳児と母親を対象に、心身のケアや授乳指導、育児相談を行う「産後ケア事業」を実施しており、通所型や宿泊型、町内の温泉施設を利用した温泉産後ケアを展開しています。
これまでは、申請書の提出や電話等で手続きを受け付けていましたが、産後のデリケートな時期にこうした手続きは困難な場合も多く、課題となっていました。
【Linyで行った主な構築】
そこで、Linyを活用して奥出雲町のLINE公式アカウントから、産後ケアのすべてのサービスを予約できるシステムを導入。
育児に多忙な保護者が24時間支援を申し込めるようにすることで、産後の心理的・身体的負担軽減につなげながら、地域全体で子育てを支える環境を構築しています。
①多様なケアメニューのシームレスな予約
「通所型」「宿泊型」「温泉」の各メニューに対し、LINEのカレンダーから希望日を選択して予約リクエストを送信可能。
職員はシステムを通じて迅速に承認作業を行え、予約確定までのフローを大幅に効率化しています。
②子育て世代との継続的な接点を創出
予約をきっかけに町民とLINEでつながることで、ケアの利用後も月齢に合わせた子育て情報や健診案内などをプッシュ型で配信。
一度の利用で終わらせず、孤立を防ぐための継続的なコミュニケーションツールとして活用しています。
③「子育て支援のプラットフォーム」としての利便性向上
産後ケアの予約だけでなく、利用料金(自己負担額)の確認や、町が提供する他の子育て支援情報へもLINEひとつでアクセス可能。
日常のインターフェースを通じて行政サービスを身近に感じてもらうことを目指しています。
【自治体担当者のコメント】
本町では、令和7年10月より産後ケア予約システムを運用開始いたしました。
産後のお母さんは育児や体調面の負担が大きく、電話や窓口での手続きが困難な場合も多い中、LINEを活用することで、申込みの心理的・時間的ハードルの低減につながっており高評価を得ています。
同時に、産後ケアの利用率と利用者満足度向上、運用側の業務効率化にも大きく貢献しており、安定したサービス提供につながっています。
今後もこのシステムを有効に活用し、「使いやすさ」と「運営効率」の両方を高める仕組みを構築してまいります。
【鹿児島県南種子町】ロケット見学の入場整理券をデジタル化
鹿児島県南種子町は、国内で唯一の商業ロケット打上施設「JAXA種子島宇宙センター」を擁する、人口約5,000人の町です。
【導入の背景】
南種子町では、ふるさと納税の返礼品として、ロケット打ち上げ見学場「恵美之江展望公園見学優先席」「長谷公園見学優先席」の案内を行っています。
これまでは、役場が入場整理券を準備・郵送し、参加者はそれを持参する必要がありました。
また、当日の送迎バスの乗客管理にも工数がかかっていました。
【Linyで行った主な構築】
以前より運用していた南種子町のLINE公式アカウントに、デジタル入場整理券を実装。
寄附者へのメール案内から友だち登録、本人確認を経て、LINE上でデジタル入場整理券を配布する仕組みを構築しました。
①参加手続きの簡易化
入場整理券の準備、郵送、保管、持参の手間を削減し、LINE上ですべて完結できるようにしました。
本人確認などの一連の手続きもLINE上で可能なほか、当日の入場受付はスマートフォンの画面を職員へ表示するだけの、効率的な運営を実現しています。
②当日の送迎バスの乗客管理の簡易化
利用者は事前に同伴者や送迎希望時間帯をLINE上のアンケートで回答でき、送迎時間の案内もLINEで自動リマインド通知が可能に。
また、申請情報が自動的にデータ化されることで、集計結果の入力作業もゼロになりました。
【自治体担当者のコメント】
今回、ふるさと納税返礼品としてロケット打ち上げに伴う「恵美之江展望公園見学優先席」「長谷公園見学優先席」を用意しました。
これらの整理券をデジタル化することで、職員の作業量の削減、郵送料や紙代などのコスト削減、利用者にとっても、すべてがLINEで完結するため、入場券忘れの防止や本人確認の簡素化などの効果を期待しています。
行政のデジタル化を進めるなら「Liny」
Linyは、LINE公式アカウントと接続し、自由度の高い仕組みを構築できるサービスです。
全国の企業のほか、200以上の自治体・都道府県・省庁でも導入が進んでいます。
本記事でご紹介したサービス以外にも、Linyではさまざまな機能を提供しています。
また、自治体ごとの課題に応じた個別カスタマイズにも対応し、人口規模や既存システムに応じて柔軟な行政のデジタル化促進をサポートしています。
導入内容や進め方など、ご検討段階でのご相談も承っておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。












