2019年2月7日にLINE社が「LINE@サービス統合」について、「実施日」と「より詳しい情報」について案内を出しました。
本記事では、LINE社が公表した情報に対する解説と考察をまとめます。
LINEに特化したMAツール「セールスマネージャーLiny(リニー)」の開発・販売をし、2,300社以上の導入実績がある弊社の視点も絡ませて情報をお届けいたします。
- これからLINE@を使いたい
- すでにLINE@を使っていてサービス統合が気になる
という方は参考にしてみてください。
LINE公式アカウント移行の教科書
累計9万人のマーケティング担当者に読まれているこちらの記事でも詳しく解説しています
→ LINE@が使えない?料金プランが変わった!?LINE@からLINE公式アカウントへ強制移行される場合のメリットデメリットと対処法のまとめ
LINE社が2019年2月7日に発表したサービス統合に関する2つの資料
2019年2月7日にLINE社が、「【重要】LINE@サービス統合の実施日と詳細情報のご案内」というページにて2つの資料を公表しました。以下の2点です。
LINE@のサービス統合について、これまでいくつかの資料が公表されていましたが、今回の資料ではより詳しい内容が書かれています。
■ 資料1:LINE@サービス統合および移行について
1つ目の資料は下記の構成になっており、主に料金プランや機能、仕様の変更について詳しく記されています。
【資料1の構成】
■ 01 サービス統合・移行スケジュール P.3
■ 02 料金プランについて P.6
• 料金プランの主な変更点
• 料金プラン および ご利用可能な機能例
• 移行時に選択できる料金プランとルール
• 有料プラン変更月 料金表(ライトプラン)
• 有料プラン変更月 料金表(スタンダードプラン)
• スタンダードプラン追加メッセージ 料金テーブル
• 追加メッセージ数の設定
• プレミアムIDについて
■03 その他 P.15
• サービス名称・サービスロゴ
• アカウントタイプ
• 管理画面
01 サービス統合・移行スケジュール

出典:「LINE@サービス統合および移行について」、「LINE@サービス統合後の主な変更点と移行時の注意点について」より
2019年3月1日
・LINE@認証済みアカウント申し込み受付終了
2019年4月18日
・サービス統合の実施
・順次移行の案内を管理画面より開始
・LINE公式アカウント認証済みアカウント申し込み・未認証アカウント作成受付開始
・一部のLINE@アカウントでLINE公式アカウントへのサービス移行が可能に
2019年4月26日~5月7日
・サービス移行一時休止
2019年5月中旬~下旬頃
・すべてのLINE@アカウントでサービス移行が可能に
2019年8月19日~9月30日
・LINE社にてフリープランへ強制サービス移行
【重要】強制サービスの移行について
2019年4月18日~8月19日の期間で以降の手続きをしていない場合は、LINE社が事前の通知なしで強制的にサービスの以降を実施。
LINE@の利用プランにかかわらず、全てがLINE公式アカウントの「フリープラン」へ強制移行されます。
料金プランについて
- 料金プランの主な変更点
- 料金プラン および ご利用可能な機能例
- 移行時に選択できる料金プランとルール
- 有料プラン変更月 料金表(ライトプラン)
- 有料プラン変更月 料金表(スタンダードプラン)
- スタンダードプラン追加メッセージ 料金テーブル
- 追加メッセージ数の設定
- プレミアムIDについて
料金プランの主な変更点
料金プランと機能が下記のように変わります。
2. プレミアムIDの初年度料金を値下げ
3. タイムライン投稿を全てのプランで無制限で利用可能に
4. これまで有料プランでの利用に限られていた機能を全てのプランで利用可能に
5. Message API(「Reply API」 「Push API」)を全てのプランで利用可能に
6. メッセージ配信を配信通数に応じた従量課金制に
7. 1通=ターゲットリーチ1人へ1回のメッセージ配信に
※1回のメッセージ配信で最大3吹き出しまで送信可能
プランにかかわらずすべての機能が開放され、基本料金が引き下げされる代わりにフリープラン以上の場合は配信通数による従量課金制が適用されます。
プレミアムIDも値下げされ、さらにはMessage APIを活用した外部ツールやシステムもすべてのプランで活用ができるようになります。
料金プラン および ご利用可能な機能例
料金プランと利用できる機能は下記のようになります。
料金プラン | フリープラン | ライトプラン | スタンダードプラン |
月額 | 0円 | 5,000円 | 15,000円 |
無料メッセージ数 | 1,000通 | 15,000通 | 45,000通 |
追加メッセージ料金 | 追加購入不可 | 5円/1通 | ~3円/1通 |
タイムライン投稿 | すべてのプランで無制限 | ||
機能(抜粋) | 友だち属性表示/ターゲティングメッセージ | すべてのプランで使用可能 | |
リッチメッセージ | |||
リッチメニュー | |||
リッチビデオメッセージ | |||
動画メッセージ | |||
音声メッセージ | |||
クーポン機能 | |||
チャット(1:1トーク) | |||
アカウントページ | |||
LINE ショップカード | |||
オプション | プレミアムID | 1,200円/年 |
これまでは有料プランでしか使えなかった、リッチメニューやリッチビデオメッセージがすべてのプランで利用ができるようになり、プレミアムIDも値下げされました。
またどのプランであっても、Messaging APIを活用でき、外部の拡張システムの紐づけが可能となります。
これまではLINE@のプロAPIプラン(32,400円)にグレードアップしなければ、外部のシステムが活用できませんでしたが、今後は無料のプランであっても、LINE公式アカウントをより便利に活用するための強力で効果的なツールを利用できるように変わります。
移行時に選択できる料金プランとルール

出典:「LINE@サービス統合および移行について」、「LINE@サービス統合後の主な変更点と移行時の注意点について」より
LINE@の無料プランである「フリープラン」を利用している場合は、同じくLINE公式アカウントの無料プランである「フリープラン」へ移行されます。
すでにLINE@で有料プランを利用している場合は、移行時に料金プランを選択する必要があります。
有料プラン変更月 料金表(ライトプラン)
無料のフリープランから、有料のライトプランに変更した場合、料金が下記の表に従って日割り料金として変動します。

出典:「LINE@サービス統合および移行について」、「LINE@サービス統合後の主な変更点と移行時の注意点について」より
有料プラン変更月 料金表(スタンダードプラン)
無料のフリープランから、有料のスタンダードプランに変更した場合、料金が下記の表に従って日割り料金として変動します。

出典:「LINE@サービス統合および移行について」、「LINE@サービス統合後の主な変更点と移行時の注意点について」より
スタンダードプラン追加メッセージ 料金テーブル
スタンダードプランを選んだ場合の従量課金料金は下記のようになります。

出典:「LINE@サービス統合および移行について」、「LINE@サービス統合後の主な変更点と移行時の注意点について」より
追加メッセージ数の設定

出典:「LINE@サービス統合および移行について」、「LINE@サービス統合後の主な変更点と移行時の注意点について」より
ライトプランとスタンダードプランで付与される無料メッセージ数を超過するメッセージ配信を行う場合、「追加メッセージ数」の上限の設定が必要になります。
制限値を超える配信をする場合は、別途窓口でのお問い合わせにて対応となります。
プレミアムIDについて
LINEでID検索をする際に使われる、LINE@IDですが下記のように料金が変更されます。
プレミアムIDはランダムの英数字よりも、店舗やサービス名にちなんだ表記にする方がユーザーが覚えやすく、ブランド力の向上にもつながります。
概要 | ベーシックID | プレミアムID |
年額料金 | 0円 | 1,200円(税別) |
フォーマット | @ + 3桁数字 + 5桁英字 (ランダム) 例 : @304tfcvb |
@ + 指定文字列 (@を除き4文字以上18字以内。 大文字使用不可。半角英数字と、「.」「_」「-」 の記号のみご利用いただけます。) 例 : @line_cafe |
内容 | LINE公式アカウント開設時に自動発行 | プレミアムIDの費用お支払いにより取得可能 |
備考 | ランダムな英数字の組み合わせとなります | 支払方法はプラン料金と同一です |
※LINE@で購入されたプレミアムIDの初年度料金との差額は返金されません
※新規購入、次回更新時に新料金が適用されます
その他
- サービス名称・サービスロゴ
- アカウントタイプ
- 管理画面およびURLの変更
サービス名称・サービスロゴ

出典:「LINE@サービス統合および移行について」、「LINE@サービス統合後の主な変更点と移行時の注意点について」より
サービス名称が「LINE公式アカウント」に統合され、以下のロゴが利用可能になります。
アカウントタイプ

出典:「LINE@サービス統合および移行について」、「LINE@サービス統合後の主な変更点と移行時の注意点について」より
サービス統合前 | サービス統合後 | ||
サービス名称 | アカウントタイプ | サービス名称 | アカウントタイプ |
LINE公式アカウント | なし | LINE公式アカウント | プレミアムアカウント |
LINE@ | 認証済みアカウント | 認証済アカウント | |
一般アカウント | 未認証アカウント |
これまでは、「LINE公式アカウント」と「LINE@」の2つの体制でしたが、「LINE公式アカウント」に統合されます。
管理画面

出典:「LINE@サービス統合および移行について」、「LINE@サービス統合後の主な変更点と移行時の注意点について」より
これまでLINE@の管理画面は「LINE@MANAGER(ラインアットマネージャー)」でしたが、WEBもアプリも表記が「LINE Official Account Manager」に統一されます。
資料1の備考
特に「サービス移行時期」や「従量課金制」によってどれぐらいのコストがかかるのか?をしっかり覚えておきましょう
■ 資料2:LINE@サービス統合後の主な変更点と移行時の注意点について
2つ目の資料は次のような構成になっており、LINE公式アカウントへの統合によって「移行」されるものと「変更」されるものについて、それぞれ各項目ごとに詳細が記されています。
【資料2の構成】
- サービス移行全般
- サービス移行全般 - ログイン方法
- 有料プラン / プレミアムID
- メッセージ
- メッセージ - スタンプ
- 自動応答メッセージ / キーワード応答メッセージ / 友だち追加時あいさつ
- ホーム投稿
- チャット(1:1トーク)
- クーポン・イベント作成
- ショップカード
- リッチメッセージ / リッチビデオメッセージ
- リッチメニュー
- 統計情報
- 統計情報 - ホーム
- 統計情報 - 友だち関連
- アカウント設定
- LINE@アプリ
- その他
サービス移行全般
LINE@からLINE公式アカウントへ移行するに当たり、規約の適応や移行に関して情報をよく理解しておく必要があります。
規約に関しては「LINE公式アカウント ガイドライン」をよく読んでおきましょう。
区分 | 項目 | 変更点・注意点 |
移行 | 移行後の利用規約 | 「LINE公式アカウント利用規約」が適用されます。 |
移行手続きの方法 | 2019年4月18日以降、一部のLINE@アカウントより、PC版管理画面とLINE@アプリから手続き可能です。
※全てのLINE@アカウントで移行手続きが可能になるのは2019年5月中旬~下旬頃です。 |
|
移行手続きが可能なユーザー | 管理者権限のユーザーはどなたでも行えます。 | |
移行中の制限事項 | 移行中はPC版管理画面とLINE@アプリの操作が行えません。移行が完了するまでの所要時間は、アカウントの状況に応じて最短で数十秒、最大で数十分程度かかります。 | |
移行の取消 | 移行を開始すると取消をすることはできません。移行が完了するとLINE@アカウントへ戻すことはできません。 | |
移行後の管理画面と管理アプリ | LINE公式アカウントのWeb版管理画面のURLと管理アプリは移行時にご案内します。移行されたアカウントは、LINE@のPC版管理画面とLINE@アプリからは操作できなくなり、アカウント一覧にも表示されません。 | |
強制サービス移行 | 2019年8月19日よりサービス移行が行われていないLINE@アカウントに対しては、当社の判断で順次LINE公式アカウントへの強制サービス移行を実施いたします。その際、これまでご利用いただいていたLINE@の料金プランにかかわらず、すべてのアカウントをLINE公式アカウントのフリープランへ移行いたします。強制サービス移行にあたって個別に事前通知等は実施いたしませんので、2019年4月18日~2019年8月18日までの間に、お客様自身で移行手続きされることを推奨します。 |
サービス移行全般-ログイン方法
ログインの方法は従来と大きく変わらず、LINEアカウントを使って管理画面にするようです。
有料プラン/プレミアムID
ここは重要なポイントです。
サービス統合で多くの企業担当者が注目されているのが「支払い方法」です。
従来のものと、何がどうかわるのか?気になる人も多いことでしょう。
特に覚えておきたい部分は、「課金のタイミング」です。
■ 追加メッセージ料金:毎月月末締め翌月10日頃後払い
有料プラン(ライト・スタンダード)の規定配信通数を超え、「メッセージ通数」を追加した場合は翌月の10日に追加請求が発生します。
また「課金対象となるメッセージ種別」と「課金対象とならないメッセージ種別」の2つがあり、運用コストを考慮するならば、それぞれの特徴を理解し、上手にメッセージ配信を行う必要があります。
できるかぎり、無駄な一斉配信を減らして、自動応答やチャットでの個別対応を使ってユーザー対応をする戦略が主流となるでしょう。
区分 | 項目 | 変更点・注意点 |
移行 | 支払い手段 | LINE@は有料プランとプレミアムIDでそれぞれ支払い手段を選択できますが、それぞれ別々の支払い手段を選択している場合は有料プランの支払い手段に統一されます。 |
変更 | 課金タイミング | 月額料金は毎月月初前払い、追加メッセージ料金は毎月月末締め翌月10日頃後払いです。
●カレンダーと図で解説 |
変更 | 決済者 | 決済者の設定が不要となり、管理者はどなたでも決済を行うことが可能になります。 |
変更 | 課金対象となるメッセージ種別 | ■課金対象となるメッセージ種別メッセージ配信 (ターゲティングメッセージ含む) Messaging APIの「Push API」「Multicast API」 ■課金対象とならないメッセージ種別 ・チャットの送受信 ・自動応答メッセージ ・キーワード応答メッセージ ・友だち追加時あいさつ ・Messaging APIの「Reply API」 ※2019年2月時点で提供中のメッセージ種別のみ記載しています。 |
移行 | 移行時の決済者 | • 移行時の支払い手段と決済者が引き継がれます。 • 移行時に限り、決済者が管理者ではなくても決済を行えるように引き継がれますが、管理者ではない決済者は移行後に決済関連の設定を行うことができません。 • 移行の手続きを行う方と、移行時の決済者が異なる場合は、決済者に料金プランが変わること、管理者ではない場合は決済関連の設定を行えないことをお伝え下さい。 |
移行 | 移行時の料金プラン | • フリープランを利用されている方はフリープランで移行されます。 • 有料プランを利用されている方は、移行時に料金プランを選択していただきます。選択された料金プランは移行完了後すぐに適用されますが、適用された料金プランで課金が開始されるのは移行完了の翌月です。 • 選択された料金プランは移行時の支払い手段と決済者で課金されます。 • フリープランを選択された場合、移行完了の当月月末までの間は、1,000通のメッセージ配信しか行えません。 • ライトプランとスタンダードプランを選択された場合、移行完了の当月月末までの間は、追加メッセージ料金は不要でメッセージ配信を行えます。 |
移行 | 強制サービス移行時の料金プラン | フリープランを利用されている方はフリープランで強制サービス移行を行います。 • 有料プランを利用されている方は、フリープランに変更した上で強制サービス移行を行います。 • 2019年8月19日から強制サービス移行を行いますが、その時点で有料プランを利用されているLINE@アカウントは、2019年9月1日以降に強制サービス移行を行います。 • 2019年8月19日時点で有料プランを利用されているLINE@アカウントは、2019年9月のLINE@の月額料金が免除されます。 |
移行 | 移行期間中の料金プラン | 移行が完了するまでは、現在のLINE@の料金プランをご利用いただけます。 移行が完了すると、LINE公式アカウントの料金プランが適用されます。 |
変更 | プレミアムIDの料金 | 初年度料金が値下げされますが、LINE@で購入されていたプレミアムIDの差額は返金いたしません。 |
変更 | 追加メッセージ配信数100万通超の単価 | 今後公開予定のお問い合わせ窓口までご連絡いただければ、個別にご案内いたします。 |
移行 | DeveloperTrialプラン | Developer Trialプランは、今年夏頃にフリープランへ強制サービス移行する予定です。詳細は後日LINE Developersのニュース等でご案内します。 |
メッセージ
ここは重要なポイントです。
特に覚えておきたいところが、「メッセージ配信1通の定義」の部分です。
区分 | 項目 | 変更点・注意点 |
移行 | 予約 | 予約が解除され、下書きに保存された状態でデータが引き継がれますので、予約の再設定が必要です。 |
移行 | 下書き | 最大登録件数が1,000件になります。LINE@で登録されていた最新のメッセージから1,000件のみ移行されます。 |
移行 | 一部メッセージの下書き | 下書きに保存されているメッセージの内、一部のメッセージ形式が代替テキストに置き換わるので、メッセージ配信前に再設定が必要です。LINE公式アカウントが対応していないメッセージ形式の再設定は行えません。 ■対象メッセージ形式 抽選ページ(一時休止)リサーチページ (終了)PRページ |
変更 | スタンプ | 一部スタンプが削除されます。
※P10ご参照ください。 |
変更 | メッセージ配信1通の定義 | メッセージ配信1通の定義が変わります。 ■現在のLINE@ 1通=ターゲットリーチ1人へ送るメッセージの1吹き出し。 ※1回のメッセージ配信で、最大3吹き出し(3通)まで送信可能です。 ■LINE公式アカウント 1通=ターゲットリーチ1人へ1回のメッセージ配信。 ※1回に送信するメッセージの吹き出し数にかかわらず「1回=1通」 ※1回のメッセージ配信で、最大3吹き出しまで送信可能です。 |
メッセージ-スタンプ

出典:「LINE@サービス統合および移行について」、「LINE@サービス統合後の主な変更点と移行時の注意点について」より
赤枠内のスタンプが使えなくなります。
自動応答メッセージ/キーワード応答メッセージ/友だち追加時あいさつ
自動応答は最大登録件数が1,000件となり、LINE@に登録されているメッセージのうち、最新の1,000件がLINE公式アカウントへ移行されます。
区分 | 項目 | 変更点・注意点 |
変更 | スタンプ | 一部スタンプが削除されます。 ※P10ご参照ください。 |
移行 | 最大登録件数 | 最大登録件数が自動応答メッセージとキーワード応答メッセージ合わせて、1,000件になります。 LINE@で登録されていた最新のメッセージから1,000件のみ移行されます。 |
移行 | 一部の登録メッセージ | 登録されているメッセージの内、一部のメッセージ形式が代替テキストに置き換わるので、再設定が必要です。LINE公式アカウントが対応していないメッセージ形式の再設定は行えません。 ■対象メッセージ形式 抽選ページ (一時休止)リサーチページ (終了)PRページ |
ホーム投稿
予約と下書きにホーム投稿記事をセットしている場合は設定がリセットされるため、下記の通り再設定が必要となります。
区分 | 項目 | 変更点・注意点 |
移行 | 一部投稿の予約と下書き | 予約と下書きに保存されている投稿の内、一部のメッセージ形式が代替テキストに置き換わるので、投稿前に再設定が必要です。 LINE公式アカウントが対応していないメッセージ形式の再設定は行えません。 ■対象メッセージ形式 抽選ページ (一時休止)リサーチページ (終了)PRページ |
変更 | スタンプ | 一部スタンプが削除されます。 ※P10ご参照ください。 |
チャット(1:1トーク)

出典:「LINE@サービス統合および移行について」、「LINE@サービス統合後の主な変更点と移行時の注意点について」より
ここは重要なポイントです。
移行後、トーク履歴をさかのぼって閲覧できないため、場合によってはバックアップをする必要があります。
また、Messaging APIを利用すると「LINE@Manager」と「LINE@アプリ」の両方で利用不可になった「1:1トーク」が、LINE公式アカウントへ移行後は利用ができるようになり、名称が「チャット」へと変わります。
友だち数の上限も制限がなくなり、さらには機能が拡張され複数のユーザーグループとのチャットができるようになります。
※Messaging APIと同時に利用することはできず、チャットを利用できるチャットモードと、Messaging APIを利用できるBotモードを切り替えて、いずれかの機能を利用することが可能です。
区分 | 項目 | 変更点・注意点 |
移行 | トーク履歴 | 移行後にチャットを利用開始した日から所定の期間内の履歴を除いて、LINE公式アカウントのWeb版管理画面と管理アプリから履歴を閲覧できません。所定の期間より前の履歴がある場合は、移行前に履歴をダウンロードされることを推奨します。 ※所定の期間:テキスト4ヶ月、テキスト以外のコンテンツ2週間 |
変更 | Messaging APIを利用中のアカウント | LINE@はMessaging APIを利用すると1:1トークを利用できませんでしたが、移行後はチャットが利用できるようになります。 |
変更 | 自動応答時のメッセージ受信 | LINE@は自動応答時のメッセージ受信をONにする設定が必要でしたが、移行後はBotモードで所定の期間内に受け取ったメッセージは、チャットモードに切り替えてチャットを利用すると表示されます。 ※所定の期間:テキスト4ヶ月、テキスト以外のコンテンツ2週間 |
変更 | LINE@アカウント同士の1:1トーク | LINE@アカウント同士では1:1トークが行えましたが、移行後はLINE公式アカウントとLINE@アカウントへチャットを行うことができません。 |
変更 | 最大友だち追加数 | 上限が撤廃されます。 |
変更 | スタンプ | 一部スタンプが削除されます。 ※P10ご参照ください。 |
クーポン・イベント作成
リサーチページの提供が一時休止になり、データも移行されません。
区分 | 項目 | 変更点・注意点 |
移行 | 抽選ページ | 設定されている特典クーポンが別の抽選ページに設定されている場合、抽選ページは移行されません。 |
変更 | リサーチページ | 機能提供を一時休止いたします。LINE@で登録されたデータは移行されません。 |
ショップカード
移行によって、下記の通り、各種設定がリセットされるため注意が必要です。
区分 | 項目 | 変更点・注意点 |
移行 | リッチメニューへの表示 | リッチメニューへの表示が解除されます。リッチメニューに表示するためには再設定が必要です。再設定はリッチメニューから行うことができます。 |
リッチメッセージ/リッチビデオメッセージ
区分 | 項目 | 変更点・注意点 |
移行 | 最大登録件数 | 最大登録件数が5,000件になります。LINE@で登録されていた最新のメッセージから5,000件のみ移行され ます。 |
リッチメニュー

担当者という中の人を表示することでコミュニケーションに温かみが出ます
移行によって、下記の通り、各種設定がリセットされるため注意が必要です。
区分 | 項目 | 変更点・注意点 |
移行 | 移行対象 | 反映されているデータと、表示期間設定の開始日が未来の日付で設定 されているデータが移行されます。表示期間設定の開始日が過去の日付で設定されているデータは移行されません。 |
移行 | テンプレート | テキスト+アイコンタイプが削除されます。反映状況を問わず、このタイプで作成された全てのデータが移行されません。 |
移行 | デザインガイドのサイズ | 400×270が削除されます。反映状況を問わず、このサイズで作成された全てのデータが移行されません。 |
変更 | コンテンツ設定のリンク | キーワードが削除されます。移行後はキーワード応答メッセージではなく、設定されていたキーワードがテキストで送られます。テキストを直接入力することで、キーワード応答メッセージを配信することが可能です。 |
統計情報
ホーム全体の情報から、タイムラインの各投稿ごとにユーザーの反応を計測できるようになり、統計情報は「友だち追加数」、「ターゲットリーチ数」、「ブロック数」の3つのデータから動向を分析できるようになります。
LINE公式アカウントへの移行後は、以前のLINE@統計情報を引き継ぐことができないため、必要なデータは事前にバックアップを取っておきましょう。
区分 | 項目 | 変更点・注意点 |
変更 | ホーム | 取得できる情報がホーム全体の情報からタイムライン投稿毎の情報になります。移行後はLINE@で集計されていた数値は確認できません。 移行前に必要なデータをダウンロードされることを推奨します。 |
変更 | 友だち関連 | 取得できる情報が友だち追加数、ターゲットリーチ数、ブロック数になります。移行後はLINE@で集計されていた数値は確認できません。 移行前に必要なデータをダウンロードされることを推奨します。 |
統計情報-ホーム

出典:「LINE@サービス統合および移行について」、「LINE@サービス統合後の主な変更点と移行時の注意点について」より
取得ができる統計情報が「全体」から「タイムライン投稿ごと」の情報となり、より細かい分析が可能となります。
今後は従量課金制の実施により、頻繁にメッセージ配信がしにくくなるためタイムラインを活用した戦略が重要になってきます。
ユーザーの反応を分析し、PDCAを回していくことでより反応を取れるコンテンツの制作を目指す必要があるでしょう。
統計情報-友だち関連

出典:「LINE@サービス統合および移行について」、「LINE@サービス統合後の主な変更点と移行時の注意点について」より
-
- 友だち追加数
- ターゲットリーチ数
- ブロック数
3つの情報を計測できます。
【ブロック数】ユーザーがアカウントを自主的にブロックした時のみ加算される値です。ユーザーがブロックを解除した場合には値は減少します。
【値の関係性】機種変更の際にLINEアカウントの引き継ぎを行っていないユーザーが含まれるため、友だち追加数がターゲットリーチとブロックの総数と合うことはありません。
アカウント設定
区分 | 項目 | 変更点・注意点 |
移行 | 認証済みアカウント | 2019年3月1日でLINE@の認証済みアカウント申し込み受付を終了します。2019年4月18日よりLINE公式アカウントの認証済アカウントの申し込み受付を開始しますが、申し込みにはサービス移行が完了してLINE公式アカウントになっていることが必要です。 LINE@アカウントは最長で2019年5月中旬~下旬頃まで認証済アカウントの申し込みができない場合がございます。 |
移行 | QRコード | PC版管理画面やLINE@アプリから取得されたQRコードは、2020年3月末まで利用可能です。 2020年4月以降も利用される場合は、「LINE公式アカウント」のWeb版管理画面か管理アプリより再取得が必要です。今後提供予定の機能によっては、Web版管理画面か管理アプリで提供するQRコードではないと動作保証されない場合がございます。 |
変更 | ポスター | LINE@で提供を一時休止していましたが再開いたします。 |
移行 | スポット設定 | アカウントページで設定されている住所が優先的に登録されます。その場合、現在スポット設定で登録されている住所は上書きされます。 |
LINE@アプリ
スマホで一斉配信や1:1トークができるLINE@アプリですが、LINE公式アカウントに統合されたあとは、Messeaging APIを利用した場合に削除されてしまっていた管理画面からの「1:1トーク」と「LINE@アプリ」での対応がMessaging APIを利用した場合でも使用可能に変わります。
それに加えて、ID検索での友だち追加が不可となり、年齢認証せずともLINE公式アカウント管理アプリでチャット機能(1:1トーク)が利用可能になります。
区分 | 項目 | 変更点・注意点 |
移行 | 友だち | LINE@から友だち追加をしたLINE公式アカウントとLINE@アカウントは友だちから削除されます。 友だちから削除されるので、LINE公式アカウントとLINE@アカウントへチャットを行うことができません。 |
変更 | Messaging APIを利用中のアカウント | Messaging APIを利用するとアプリは利用できませんでしたが、移行後は利用できるようになります。 |
変更 | ID検索 | LINE公式アカウント管理アプリではID検索を行うことができません。 |
変更 | 年齢認証 | LINE公式アカウント管理アプリでは年齢認証をせずにチャット機能を利用することが可能です。 |
その他
ケースによっては、LINE社がLINE公式アカウントの料金を無償で提供するという場合があるようです。
区分 | 項目 | 変更点・注意点 |
移行 | パブリックアカウント地方公共団体無償プラン | 個別に移行の詳細をお知らせいたしますので、ご案内まで今しばらくお待ち下さい。 |
資料2の備考
これらの情報は資料にも書かれていますが、特にLINE社が「注意をうながすべきポイント」について記載されているだけで、すべてを網羅したものでない…という点にも注目ですね。
より細かな変更点なども、今後、つぎつぎと公表されていきそうです。
これらを踏まえた「対策」とまとめ

TeroVesalainen / Pixabay
最後に、2019年2月7日に発表された「LINE@からLINE公式アカウントへの統合」に関する情報をもとに、LINEに特化したMAツール「セールスマネージャーLiny(リニー)」の開発・販売をし、1,000社以上の導入実績がある弊社の視点での対策をお伝えいたします。
詳しくは「LINE@の新料金プラン改定と従量課金の対策について」の記事にも解説がありますので、合わせてお読みいただけたらと思います。
それでは対策をシンプルに3つお伝えします。
対策1:「誰に」「何を」「いつ」「どのように」を意識したセグメント配信

geralt / Pixabay
まず、配信通数による従量課金コストを下げるまたはメッセージの反応(クリック・成約)を高めるために、ユーザーの属性をしっかり仕分けて絞り込んだセグメントを配信を行いましょう。
「誰に」「何を」「いつ」「どのように」配信するのかをよく考え、
2.メッセージ配信のターゲット
3.メッセージ配信の内容・時間帯・頻度
をよくリサーチし、配信することが大切です。
LINE公式アカウントで設定できるターゲティングメッセージに加え、弊社のような外部のAPIツールを紐づけて次のようなセグメントを切って配信することでもユーザー反応を高めることができます。
「来店店舗」
「担当者」
「利用サービス別」
「顧客ランク別」
「クーポン別」
これまでと違って、アカウント統合後はメッセージの無駄打ちができません。絞り込んだ配信によって無駄打ちを防ぎ、運用の効果を高めることが重要です。
LINEセグメントマーケティングの概念については、次の2つの記事でより詳しく解説しております。
■販促からCRMまでをLINE@で完結!顧客管理ツール「セールスマネージャーLiny」が支持される理由(ferret)
対策2:「課金対象とならないメッセージ種別」を効果的に使う

Tumisu / Pixabay
つぎに「セグメント化された一斉配信」に加えて、「課金対象とならないメッセージ種別」もうまく活用することで配信コストを下げることができます。
・チャットの送受信
・自動応答メッセージ
・キーワード応答メッセージ
・友だち追加時あいさつ
・Messaging APIの「Reply API」
一斉配信をフックにし、そこで得たユーザーからの反応を「チャット」や「自動応答メッセージ」で対応し受け止めることで、対応の質や満足度、返信作業の効率化を狙います。
チャットは有人で企業の担当者が行う必要があるという反面、一斉配信に比べるとそれぞれのユーザーに合ったチャット接客ができるため、満足度と成約率を高めることにつながります。
そもそも、LINEはコミュニケーションツール(アプリ)です。

出典:「LINE社公式HP」より
LINE社が「CLOSING THE DISTANCE」・「LINEを通じて、世界中の人と人、人と情報・サービスとの距離を縮めます。」というミッションを掲げているように、ユーザーとのコミュニケーションを煩わしく思うのではなく、むしろ親身にチャットを通じて、1対1のコミュニケーションを積極的に行うことで、企業とユーザーとがつながり、その結果、信頼関係というロイヤリティが作られ、それが利益に結びつくという顧客指向の考え方を絶対に忘れてはいけません。
対策3:「リッチメニュー・タイムライン投稿・LIFF」機能を使って「自主的に行動させる仕組み」を作る
対策の最後として、リッチメニューやタイムライン投稿、LIFFといった機能を活用して、LINE公式アカウントの中を作り込み、ユーザービリティを高めることで、一斉配信に頼らない情報の提供やコミュニケーションができるようになります。
単にメッセージを配信するだけでなく、ユーザーとの接点としてリッチメニューやタイムラインをフックにすることで、商品やサービスへの興味や関心を高めることも可能なのです。
そのほか、トーク画面の中で「会員向けサービス」を設置したりして、LINE公式アカウントを使った「ユーザー囲い込みの仕組み」を構築することも運用の効果を高められます。
以上、3つの対策をぜひ実践してみてください。
最後に
ここまでお読み頂き、貴重なお時間を頂戴し、誠にありがとうございます。
LINE@の運用や、弊社ツールLiny(リニー)を活用したLINEマーケティングに興味があるという企業様は、ぜひ下記より今すぐお気軽にお問い合わせくださいませ。
参考・引用 資料について
今回の記事を執筆するにあたり、参考および引用させて頂きましたLINE社公式の各種資料を掲載いたします。
■【重要】LINE@サービス統合の実施日と詳細情報のご案内
■ 資料1:LINE@サービス統合および移行について(26p)
■ 資料2:LINE@サービス統合後の主な変更点と移行時の注意点について(21p)
■ LINE@サービス統合のお知らせ
■ LINE@サービス統合特設ページ
■ サービス統合についてのよくある質問
■ LINE公式アカウント ガイドライン
LINE公式アカウント移行の教科書
累計9万人のマーケティング担当者に読まれているこちらの記事でも詳しく解説しています
→ LINE@が使えない?料金プランが変わった!?LINE@からLINE公式アカウントへ強制移行される場合のメリットデメリットと対処法のまとめ